日常生活を送っていく上で腕を酷使していることがある。
そのことによって、肘への負担が大きくなり痛みを出す人が多い。
皆様もこのような経験はないだろうか?
- 物を持つと肘の外側が痛い。
- 肘を押すと痛む。
- ラケットを振ると肘が痛くなる。
など
意外と多くの方がかかる肘のトラブル。
しかも、放置されて症状を悪化させてしまう方が山ほどいる。
今回はそんな肘の外側に痛みが出る『テニス肘』についてお伝えする。
この記事の目次
テニス肘(バックハンドテニス肘)とは?
テニス肘とは俗称で正式には上腕骨外側上顆炎という病名が付けられる。
テニスのバックハンドの繰り返しによって肘の外側に痛みが生じることが多い事から、『テニス肘』と呼ばれる。
また長時間のパソコン作業などによっても肘の外側に痛みが生じることがある。
因みにテニス肘には今回ご紹介するバックハンドテニス肘とフォアハンドテニス肘がある。
テニス肘の主な症状
以下にテニス肘の症状を列挙した。
- テニスのバックハンドを打つ時に肘が痛む。
- 肘の外側を押すと痛む。
- 物を持つと肘の外側に痛みが出る。
- パソコンのキーボードを押す時に肘の外側が痛む。
テニス肘はテニス以外のでも、物を持ったり、パソコンのキーボードを押すときなどの日常生活の中でも度々痛みが出てしまう。
テニス肘が発生する原因とは!?
突然肘の外側に痛みが出るのではなく、テニスや、パソコン作業の繰り返しによって肘の外側に負担がかかり痛みが出る。
その為、運動時だけでなく日常生活でも負担がかかっていないかを確認することが大切だ。
痛み出してしまう原因となる筋肉の場所
痛みが出る筋肉は『短橈側手根伸筋』『総指伸筋』『尺側手根伸筋』と呼ばれる筋肉だ。
以下に外側上顆炎いわゆるテニス肘になった時に痛くなってしまう筋肉をトレースした写真をご紹介しておく。
1.総指伸筋
2.尺側手根伸筋
3.短橈側手根伸筋
これらの筋肉が肘の外側に集中して付着している部分に痛みが出てしまう。
この事からテニス肘は上腕骨外側上顆炎と呼ぶが、その反対側である上腕骨内側上顆炎と言う症状もある。
※これはゴルフ肘またはフォアハンドテニス肘と呼ばれているがその原因部位についてはこちらの記事にて詳しく解説しておりますので是非ご覧ください。
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肘の内側が痛くなる『上腕骨内側上顆炎』の原因となる筋肉と骨はどこ?
こちらの記事はこんな方にオススメ ゴルフや野球で肘の内側が痛くなってしまう方。 日常生活で肘の内側が痛くなってしまう方。 ...
テニス肘の検査方法
下記のチェックシートも合わせて行って頂きたい。
自分の肘の外側の痛みがテニス肘かな?と感じたら以下のセルフチェックとテニス肘の検査法を行ってみよう!
テニス肘のセルフチェック
以下にテニス肘かどうかを判断するためのチェックシートを記載した。
セルフチェックシートにチェックを付けて自分の肘の状態を確認しよう!
□ 物を持つ時、肘の外側に痛みがでる。
□ テニスのバックハンドストローク時に肘の外側に痛みがでる。
□ 肘の外側を押すと痛みがでる。
□ 手首を甲側に動かして上から抵抗を加えると肘の外側に痛みがでる。
(下記の検査法をご参照してください)
□ 指を伸ばして、反対の手で上から押して抵抗をかけると肘の外側に痛みがでる。
(下記の検査法をご参照してください)
当てはまるものが3個以上あったらテニス肘(上腕骨外側上顆炎)が疑われる。
検査方法1
肘の外側を押してみて痛みが出るかどうかを確認する。
※押して痛みが出れば、テニス肘の可能性がある。
検査方法2
片手で持ち上げられるものを持つ。
※肘の外側に痛みが出れば、テニス肘の可能性がある。
検査方法3
手首を甲側に動かす。
反対の手で抵抗をかける。
※肘の外側に痛みが出れば、テニス肘の可能性がある。
検査方法4
反対の手で指に抵抗を加える。
※肘の外側に痛みが出れば、テニス肘の可能性がある。
※どの検査でも痛みが出るようだったら、テニス肘の可能性が大いにある。
テニス肘の修復期間
テニス肘はどのくらいで痛みが改善して、完治するのか?と思われる方が多いだろう。
状態にもよるがしっかりとした管理が行えれば、2~4週で炎症は治まり痛みが軽減してくる。
4~8週以内には改善が見込まれる。
しかし、日常的に負担をかけてしまう場所なので痛みを長引かせてしまう方が多い。
テニス肘の改善方法
テニス肘は前述したように繰り返しの負担が肘の外側にダメージを与え、痛みを出してしまういわば怪我のようなものだ。
その為、適切に管理していくことが大切となる。
以下に改善するための方法を解説する。
痛みが出はじめた時の管理方法
痛みが出始めた時の1~2週間は炎症期と呼ばれる。
この時期に無理なストレッチや痛いところを押しすぎると炎症がかえって強くなり悪化する。
その為、適切な固定で安静を保ち、痛みが出ない範囲で使っていくのが大事となる。
※テニス肘の痛みが強い時にオススメの装具がこちら
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テニス肘の改善体操
2週間ほどの炎症期が過ぎ、痛みが軽減したら肘の柔軟性を出す体操を行おう!
以下の注意点をよく読み行ってください。
- 痛くなるような動かし方はしてはいけない。
- 痛みが出ない範囲で動かそう!
- ストレッチは全体に行わないでください。
どれも痛みを助長させてしまうので気をつけよう!
下記にテニス肘を改善に導く4つの柔軟体操を解説していく。
手首の体操
手を組み、動く範囲で手首を上下させる。
10回行おう!
肘の曲げ伸ばし
肘が動く範囲で、曲げ伸ばしを行おう!
10回行おう!
手首を回す体操
動く範囲で、手首を回そう!
10回行おう!
肩甲骨の体操
バンザイをする。
肩甲骨を背中の中央に寄せる。
10回行おう!
上記の体操をやっても改善しない方は是非一度当店の施術を!
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その他の肘の痛みを解決されたい方はこちらの記事がオススメです
※ゴルフ肘の改善方法はこちらの記事にて詳しく解説しております。是非ご覧ください。
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まとめ
今回はテニス肘(上腕骨外側上顆炎)について解説した。
- テニス肘は繰り返しの動作による負担で生じる。
- 決してテニスをやっている人だけでなく、日常生活の中でもテニス肘になる事がある。
- 痛みが出始めた時が肝心。すぐに装具を使って安静にしよう。
- 痛みが強い時は無理にストレッチしない。
- テニス肘を改善させる為には、痛みが出ない範囲で手首や肘、肩甲骨の動きをよくしていこう!
テニス肘になってしまったら、適切な方法で管理していこう!
そうしなければ、症状が悪化してしまい、いつまでも痛みが続いてしまう。
この記事がテニス肘でお困りの方のお役に立てれば幸いだ。