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肘の痛み

安易に考えるな!ゴルフ肘の治療期間は3か月以上もかかってしまう!?

長尾 龍男

理学療法士歴15年。(整形外科勤務6年/整体院経営9年) シャイな子育ておじさん。 2017年健康ブログ開設/ブログ最高閲覧数50万。 2018年YouTubeチャンネル「柔YAWARA」開設/現在チャンネル登録者5万人/ 100万回再生動画あり。 文献の情報及び自身のリハビリ経験を元に、「膝の痛み」×「メンタルヘルス」について発信しております。

この記事で分かること

  • ゴルフ肘の治療期間について
  • ゴルフ肘を悪化させてしまう行為について
  • ゴルフ肘が悪化してしまうとどうなるのか?について

肘の内側に痛みが出てしまうゴルフ肘にかかってしまった場合、どのくらいの治療期間が必要になってしまうかご存じだろうか?

ズバリ言うとゴルフ肘の治療期間はおよそ3〜6ヶ月程度となる。

多くの場合はこのぐらいの期間で改善していくが、重症化して長引いてしまう例も存在する。

それを踏まえてゴルフ肘の治療期間について詳しく解説していく。

※長野市のSeitai Zen繕が動画内にてゴルフ肘の治療期間について詳しく解説しております。記事を読む時間がとれない方は是非こちらの動画をご覧下さい。

ゴルフ肘とはそもそもなに?

そもそもゴルフ肘とはなんなのか?

正式名称は「上腕骨内側上顆炎」と呼ばれる病名がつけられる。

「上腕骨内側上顆」というのは肘の内側にある出っ張っている骨の部分のことをさす。

上腕骨内側上顆

この内側上顆には指を「握る筋肉」や「腕を捻る筋肉」がついている。

回内

握る

その筋肉の腱に炎症が起きることを上腕骨内側上顆炎もしくは俗称でゴルフ肘・フォアハンドテニス肘と呼ぶ。

どうして、腱の炎症が起きるのか?

その理由は、腱自体が劣化したり、使い過ぎたりする事によって小さな傷が起きるからだと言われている。

つまり、ゴルフ肘というのは肘の内側についている筋肉の腱の傷と言って過言ではない。

肘の内側の筋肉の傷

※ゴルフ肘になってしまう原因についてはこちらの記事にて詳しく解説しておりますので是非ご覧下さい。

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どのようにゴルフ肘の治癒期間はどのくらいか?

POINT

  1. ゴルフ肘の治癒期間は腱の損傷だけなら約6~8週間、筋肉の腱や骨のついている場所の場合は3~6ヶ月程度かかる。

ゴルフ肘が治っていく過程について簡単に解説する。

肘の内側の筋肉を紙に例えて説明する。

紙を筋肉に例える

肘の内側につく筋肉に傷がつくという事は、紙で言えば破れている状態。

破れる=筋肉に傷がついた状態

破れた紙(肘の内側の筋肉)は治るために徐々に重なり合って修復する。

そのため、元の長さよりも短くなり、厚くなる傾向だ。

重なり合って修復する

通常筋肉の腱の損傷だけなら、修復するためには約6~8週間かかる。

しかし、ゴルフ肘に関しては筋肉の腱の微細損傷である場合や筋肉の腱と骨がついているところでの炎症の場合がある。

  • 筋肉の腱単独なら、修復するためには約6~8週間かかる。
  • 筋肉の腱や骨のついている場所の場合は3~6ヶ月程度かかることもある。

そのため、損傷している場所によって修復期間が変わってしまうという事を覚えておこう。

ゴルフ肘を改善するためにはエルボーバンドで適切な安静を保つ事

ゴルフ肘で適切に治していくためには、適切な安静を保つ事が大切だ。

適切な安静を保つ時に役立つのがエルボーバンドである。

エルボーバンドを使用することによって、止めた場所から骨の部分までの筋肉が休まる。

痛んだ部分の筋肉が休まる

つまり、エルボーバンドを止めた場所から先だけの筋肉が伸び縮みする。

エルボーバンドから先の筋肉が伸び縮みする

そのため、傷がついている場所には負担がかかりづらくなるというのがエルボーバンドの原理である。

※当店がオススメしているエルボーバンドはこちらからお買い求めができます。

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もしエルボーバンドを使わないとゴルフ肘はどうなるのか?

エルボーバンドを使用しなければどうなるのか?

これは言うまでもなく、日常生活の中で肘に負担をかけてしまい、ゴルフ肘の症状が長引く可能性がある。

傷ついた筋肉は回復が筋肉に与える負担を上回ってさえいれば自然と治っていく。

逆に筋肉に与える負担が回復よりも上回ってしまえばより症状が悪化していく。

日常生活でも指を握る動作や手首を使う動作を頻繁に行う。

指や手首を使えば、傷ついた肘の筋肉に少なからず負担がかかってしまう。

日常生活の中でかかってしまう小さな負担を軽減し安静に保つために、エルボーバンドを使用することは非常に大切である。

ゴルフ肘の治療期間を長引かせないためにやってはいけないこと

ゴルフ肘になった多くの方が肘に痛みが出ていると、どうにかしないといけないという強迫観念に苛まれる。

その強迫観念により、痛みが出ている肘へのストレッチを行ってしまう。

実は肘へのストレッチがゴルフ肘の症状を悪化させてしまうのだ。

ストレッチというのは、引き伸ばすいう意味である。

損傷している筋肉を引き伸ばしたらどうなるだろうか?

より悪化することは明白である。

分かりやすく解説すると、ゴルフ肘で損傷している筋肉を紙で例えると、少し破れた状態だ。

破れた紙=ゴルフ肘

少し破れた紙を引き伸ばしてしまえば(ストレッチを加えれば)、すぐに破れてしまう。

ストレッチすると損傷する

つまり、ゴルフ肘で痛んでいる筋肉に対してストレッチを行うとゴルフ肘の症状はより悪化してしまうのである。

ゴルフ肘で痛みがあるにもかかわらずストレッチを行い続ければ、3か月前後で治るゴルフ肘も治らなくなってしまう。

そのためゴルフ肘で痛みが強い時はストレッチは絶対に行ってはいけないのである。

※ゴルフ肘が長引いてしまう理由をこちらの記事にまとめておりますのでぜひご覧下さい。

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ゴルフ肘が重症化してしまうと手のしびれが起きてしまう!?

もしゴルフ肘が重症化してしまうとどのような状態になるのかを解説する。

肘の内側が痛いけれども、我慢して使っていたり、エルボーバンドで安静を保つことをしていなければ、損傷している筋肉の回復よりも破壊が上回り、症状はひどくなる一方だ。

その状態になると、肘の神経の症状が起きてしまう。

肘の内側には「尺骨神経」と呼ばれる神経が走っている。

尺骨神経

ゴルフ肘で肘の内側の筋肉が炎症をおこしてしまうと腫れが起きてしまう。

その腫れが長期間に渡って存在すると肘の内側の尺骨神経を圧迫してしまうのだ。

尺骨神経が圧迫してしまう状態になると肘の内側の痛みだけでなく、手のシビレや指の筋力低下を招く事態となる。

さらには神経の症状は中々改善しづらいため、治療期間も6ヶ月以上かかってしまう。

ひどい場合は手術を行わなければならない事態となる。

ゴルフ肘の治療期間は約3~6ヶ月程度と言われているが、これはエルボーバンドなどで安静を保ち、適切に管理した場合のものである。

しっかり管理しなければ、この期間を大幅に超えてしまい、手術に至ってしまうので注意が必要だ。

※ゴルフ肘の症状についてはこちらの記事にて詳しく解説しておりますので是非ご覧下さい。

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まとめ

今回はゴルフ肘の治療期間について解説した。

POINT

  • ゴルフ肘の治療期間は肘の内側の筋肉の腱単独損傷なら6~8週間、筋ゴルフ肘になった場合、エルボーバンドでしっかりと固定し安静を保つ事が大切。
  • ゴルフ肘に対するストレッチは症状を悪化させてしまう原因となる。
  • 悪化してしまうと尺骨神経の症状が出てしまい、手術が必要になってしまう。

ゴルフ肘は肘の内側の筋肉の腱の炎症の場合や骨と筋肉の腱がついているところの炎症の場合があり、なかなか改善しづらい場所だ。

それに加えて、日常的に負担をかけてしまう場所ということもあって、治療期間が長引く傾向がある。

しかし、エルボーバンドを使用して適切に安静を保てば、肘の内側の筋肉の回復が破壊を上回るため改善していく。

一番やってはいけないことは、自然治癒力を阻害することだ。

阻害する要因は痛いのにもかかわらずエルボーバンドを使わなかったり、無理にストレッチを行ってしまう事である。

これらの行為は肘の内側の筋肉の回復よりも破壊が上回るため、ゴルフ肘の症状が長引いてしまう原因となる。

それだけでなく、ゴルフ肘の重症化を招く結果となるので覚えておこう。

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