足首の捻挫後の内くるぶしの痛みの原因は長母指屈筋腱アイキャッチ

足の痛み

足首を捻挫して内くるぶしが痛くなる原因とは?

この記事で分かる3つの事

  1. 足首の捻挫で足首の内側が痛くなってしまう原因について
  2. 足首の捻挫の種類について
  3. 捻挫後の内くるぶしの痛みの原因を検査する方法について

誰しもが足を挫いたことがあるはずだ。

それがひどいと足の靭帯まで損傷してしまう。

いわゆる足首の捻挫である。

比較的、足首の捻挫は軽視されがちだが、しっかりリハビリを行わないと後々色々なトラブルの原因となる。

なぜなら足首の靭帯には身体のバランスを検知する機能が備わっているからだ。

そして多くの足首の捻挫では足の外側が痛くなってしまう。

しかし、希に足首の内側に痛みを出してしまわれる方がいる。

今回はそんな足首の捻挫で内くるぶしが痛くなる原因について解説していく。

捻挫をして内くるぶしが痛くなる原因は長母指屈筋腱の損傷だ!

捻挫後の内くるぶしが痛くなる原因

結論から言うと足首を内側に捻って捻挫をした場合に足首の内側が痛くなってしまう原因としては『長母趾屈筋腱』と呼ばれる筋肉の腱の損傷が考えられる。

なぜ長母趾屈筋腱が損傷してしまうのか?

まずは一般的な捻挫について解説したのちにその原因について綴っていく。

2種類の足首の捻挫について

一般的に足首の捻挫には大きく分けて2種類の捻挫が存在する。

捻挫の種類

  1. 内側に足を捻ってしまう捻挫
  2. 外側に足を捻ってしまう捻挫

内側に足を捻ってしまう捻挫は、最も一般的な捻挫であり、誰しもが経験するものである。

足を軽くくじくのもこの捻挫の種類となる。

内側に捻る

通常足首を内側に捻ってしまうと足首外側の靭帯(前距腓靭帯)が損傷する。

それに伴い、腫れや熱も出てしまうので足首の外側が痛くなってしまう。

その為、足首を内側に捻った時は足首の内側が痛くなることはほとんどない。

前距腓靱帯
※青色が前距腓靱帯。

2つ目が外側に足首を捻ってしまう捻挫である。

外側に捻る

これは非常に珍しい捻挫である。

交通事故や転落などに遭わない限り、めったに起こる事はない。

こちらの捻挫のほうが内側に捻る捻挫よりも重症度が高くなる傾向がある。

多くが骨折を伴うことがある。

また豆知識として、捻挫をした時、靭帯のみの損傷なら足をついて歩く事が出来る。

しかし、捻挫をして足を着くことが困難な場合は高確率で骨折が起きている場合があるので覚えておこう。

※足首を捻挫した時にどのような対処をしたら良いか分からない場合は、こちらの記事がおすすめです。捻挫初期~捻挫癖にしない為のの改善方法を記載しておりますので是非ご参考にしてください。

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足首捻挫のリハビリ方法全期間をまるっとすべて大解説!これで捻挫癖も起こらない!

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内側に捻る捻挫で長母趾屈筋腱が損傷してしまう原因はインピンジメント

長母指屈筋腱が損傷する原因

前述で足首を内側に捻った場合、足首の外側が痛くなると解説した。

しかし、例外も存在する。

その例外とはこの2点である。

2つの例外

  1. 過去にひどい足首の捻挫を経験した事がある。
  2. 過去に何度も足首をくじいたり、捻挫を繰り返している。

このような背景をお持ちの方は非常に足首が緩く(関節がグラグラ)になっている可能性がある。

その関節の緩さの影響で、内側に足首を捻挫した時に内くるぶしにある靭帯(三角靭帯)や長母趾屈筋腱が足首の骨に挟み込まれて(インピンジメント)損傷してしまうのだ。

ここで挟まれて痛くなる

多くの場合は前述した長母指屈筋と呼ばれる筋肉の腱を損傷してしまう。

長母指屈筋

長母指屈筋
※赤く塗られているところが長母指屈筋。

過去に捻挫をしてしまっている方のほとんどが強固に安定しているはずの足首がグラグラな構造になってしまっている。

その為、再度捻挫をしてしまうと広範囲に足首の内側の組織を傷つける場合があるのだ。

実際に足首の捻挫で長母趾屈筋腱が痛くなった事例

以下の写真は足首を内側に捻って捻挫した後の写真である。

足首の腫れが強く生じている事が分かるはずだ。

怪我事例2

怪我事例1

この状態で放置すると改善が非常に遅くなってしまうので、しっかりと足首のサポーターやテーピングによって固定することが大切となる。

足首の捻挫をしたときに固定するのに役に立つのがこちらのサポーターだ。

是非ご参考にしていただきたい。

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捻挫後に内側のくるぶしが痛い時の検査法

長母指屈筋腱損傷の検査方法

捻挫の検査方法としては、足首の組織を押して確かめるか、該当する靭帯を伸ばして痛みが出るかをチェックしていく必要がある。

※柔YAWARAが動画の中で内くるぶしが痛い時の検査方法を解説しています。

捻挫の検査1

方法

  • 外側の部分を押す。
  • 痛みの有無を確認する。

※押した場所に痛みが出るようなら、前距腓靭帯の損傷も同時に起きていると考えられる。

捻挫の検査1

捻挫の検査2

方法

  • 内側に捻る。
  • 内くるぶしの痛みの有無を確認する。

※内くるぶしに痛みが出れば長母趾屈筋腱が損傷している可能性がある。

外側にも痛みが出るようなら、前距腓靭帯の損傷も同時に起きていると考えられる。

捻挫の検査2

捻挫の検査3

方法

  • 内くるぶしの後ろを押す。
  • 痛みの有無を確認する。

※内くるぶしの後ろに痛みが出れば長母趾屈筋腱が損傷している可能性がある。

捻挫の検査3

捻挫の検査4

方法

  • 親指を伸ばす。
  • 内くるぶしの痛みの有無を確認する。

※親指を伸ばして内くるぶしの後ろに痛みが出れば長母趾屈筋腱が損傷している可能性がある。

捻挫の検査4

判定

※4つの検査で2つ以上当てはまる場合は、長母指屈筋に損傷が起きていると考えられる。

まとめ

今回は足首を内側に捻挫した時、内くるぶしが痛くなる原因についてまとめた。

POINT

  • 通常足首を内側に捻挫すると前距腓靭帯が損傷して、足首の外側に痛みを出す。
  • 捻挫を何度も繰り返し、足首の関節が緩くなると長母指屈筋腱など内側の組織を傷めてしまう事がある。
  • 捻挫後内くるぶしが痛い原因は、多くの場合が長母指屈筋腱と呼ばれる筋肉の腱が骨に挟まれて(インピンジメント)損傷しているからだ。

足首を内側に捻挫して、内くるぶしが痛くなる人は意外と多い。

通常の捻挫よりも痛みが長引きやすいので気をつけよう

たかが捻挫だとは思わず、しっかりケアをしなければならない。

なぜなら、足首のトラブルから腰痛や肩こりなどの症状を引き起こしてしまうからだ。

足首を捻挫してしまったら、すぐにこちらのサポーターで固定することをオススメする。

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