コルセットや腰痛ベルトの知っておくべき機能を詳しく解説

投稿日:2018年8月23日 更新日:

コルセットの機能アイキャッチ

コルセット・サポーター

腰痛になった時に使うコルセットの役割をご存知だろうか?

コルセットはとても有用な補助具である。

その為、しっかりその役割を理解して使用していただくことが大切である。

今回はそんなコルセットや腰痛ベルトの役割について詳しく解説していく。

コルセットや腰痛ベルトの本当の役割とは?

腰痛になってしまったら、まずはコルセットや腰痛ベルトを着用することがファーストチョイスだ。

なぜなら腰痛というのは腰の内部にある椎間関節(※腰の関節のこと)や椎間板、神経、筋肉のいずれかもしくは全部に損傷が起きている状態であるからだ。

それらの損傷をまずは修復させない限りには動かすこともままならなくなる。

修復を促すために、まずは固定が必要である。

その固定に役に立つのがコルセットや腰痛ベルトである。

以下に腰部の構造を踏まえてコルセットや腰痛ベルトの役割について解説していく。

コルセットや腰痛ベルトで腰部を支え修復を促せ!

コルセットや腰痛ベルトは腰を締め上げる事によって、腹圧を高めてれる。

その事によって弱ったインナーユニットを補助してくれる。

それにより腰椎をしっかりと支えてくれ、安定性を増すことができ痛みを緩和してくれるのだ。

痛みが緩和するということはその分だけ物理的な負担が軽減するので修復も促されることになる。

また、広範囲に腰が痛い人は幅の広いコルセットや腰痛ベルトがお勧めとなる。

コルセットや腰痛ベルトの幅が広ければそれだけ固定範囲が大きくなるからだ。

腹圧が高まる

この様に腰椎を支え、腰部への物理的な負担を軽減させることで修復を促すのがコルセットや腰痛ベルトの役割である。

腰部の構造について

人間の腰回りは沢山の筋肉がある。

中でも深層にある「横隔膜」「腹横筋」「骨盤底筋群」「多裂筋」からなる『インナーユニット』が重要になってくる。

このインナーユニットが腹圧を高め、内臓や腰骨を支えてくれているからだ。

インナーユニット

※インナーユニットに関してはこちらの記事にて詳しくその機能を解説しておりますのでぜひ御参考までに御覧ください。

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腰の内部の組織が損傷するとどうなるのか?

何かの拍子で腰回りの関節、筋肉などに損傷が生じてしまうとこのインナーユニットが活動しなくなる。

そして腰椎を支える事が出来ず腰痛を引き起こしてしまう。

傷がついている

その為、腰椎を支えるためにコルセットや腰痛ベルトが必要になってくる。

コルセットの役割のまとめ

  • 腹圧を高め、インナーユニットを補助する。
  • 間接的に腰骨を支え、痛みを和らげる手助けをする。(例えるなら、腰のバンドエードである)
  • 広範囲の腰痛は固定範囲が広いコルセットや腰痛ベルトが有効的だ。

※ 動画の中では柔YAWARAがコルセットや腰痛ベルトの役割や機能について実演紹介しております。YouTubeでは柔YAWARAによく寄せられるお身体のトラブルについて、それを解消するためのエクササイズを定期的に紹介しておりますので、是非チャンネル登録もよろしくお願いします。

腰痛は最初の2週間の過ごし方が非常に大切

以前ご紹介した記事『コルセットの重要性』でもご説明した通り腰痛ははじめの2週間が非常に大切な時期である。

そしてこの2週間はコルセットをしっかり巻いて固定する時期である。

そうする事で損傷した腰回りの筋肉や関節を修復させる事が可能になるからだ。

※こちらの記事では「コルセットの重要性」についてご紹介しております。より一層理解が深まりますので是非ご覧ください。

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コルセットは症状に合わせて、適切なものを適切な期間使用して腰痛を早く改善できるようにしていこう。

※炎症症状が強い最初の2週間巻いておきたいオススメのコルセットがこちらです。

オススメのコルセット

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参考文献

  • エビデンスに基づくインジャリーケア スポーツ外傷・障害マネジメントの理論的背景 著者 Gary Delforge 発行者 長島宏之 発行所 有限会社 ナップ p30-50
  • 筋骨格系のキネシオロジー 監訳者 嶋田智明 発行者 大畑秀穂 発行所 医歯薬出版株式会社 p267-324

上記の文献の内容を参考に、腰痛になった時の腰内部の損傷における修復過程ならびに腰の解剖学を基にコルセットの機能を一般の方でもわかりやすいようにまとめました。

まとめ

今回はコルセットや腰痛ベルトの役割について解説した。

POINT

  • コルセットは体幹のインナーユニットの代わりに腰骨を支えてくれる役割がある。
  • コルセットは傷ついた腰骨を支えることによって痛みを軽減する役割がある。
  • コルセットや腰痛ベルトは痛み始めた初期に巻くことによって腰内部の傷の修復をしやすい環境にしてくれる。

腰痛になった時、中々腰痛ベルトを使用するのを躊躇ってしまう人がいる。

それは巻けば筋力が落ちるからという間違った考えが頭にあるからだ。

コルセットも補助具である以上、適切に使わなければならない。

そのようにする事で腰痛を改善するために大いに役に立つからだ。

是非この記事でコルセットの役割を理解して正しく使用していただきたい。

長尾 龍男
この記事を書いた人 : 長尾 龍男

長野県長野市在住。2015年8月愛知県岡崎市にて整体院「柔YAWARA」を設立。2021年6月に長野県長野市にて『Seitai Zen繕』を設立した理学療法士。Zen繕にて関節のトラブル由来の肩こりや腰痛、膝の痛みのケアを提供しております。その傍、「理学療法士」として整形外科で培った知識を活かして、『障害の原因』や『予防方法』『身体のメンテナス・ケアのやり方』をこちらのメディアにてご紹介しております。僕の想いはただ一つ。【僕の技術によって皆様の「お身体」のトラブルが改善し、より良い状態になっていただく事。】 ※より詳しいプロフィールや僕の想いは運営者情報もご覧ください。

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