この記事で分かること
- ゴルフ肘は「上腕骨内側上顆炎」という病気
- ゴルフ肘はテニス肘の1/10の発症率
- 肘の内側の痛みが主な症状
- 重症化すると手にシビレや痛み・マヒが起きてしまう
ゴルフ肘の主な症状は肘の内側の痛みである。
特にものを掴むときや腕を捻るときに痛みが出やすいのが特徴だ。
また痛みのでかたは傷ついている筋肉の腱によって変わってくる。
そして、ゴルフ肘を放置しておくと実は肘の内側の神経にもトラブルが起きてしまう。
そのことによって、手にシビレや痛みも出てしまう。
今回の記事ではこれらについて詳しく解説していく。
※記事を読む時間が取れない方はぜひ動画をご覧ください。長野市のSeitai Zen繕がゴルフ肘の症状と悪化するとどうなるのか?について詳しく解説しております。
そもそもゴルフ肘とは!?
POINT
- ゴルフ肘=「上腕骨内側上顆炎」
- 肘の内側の痛みが主な症状
ゴルフ肘とは「上腕骨内側上顆炎」と呼ばれる病名がつけらる。
これは肘の内側にある上腕骨内側上顆についている筋肉の腱の炎症による病気だ。
肘の内側にはたくさんの筋肉がついている。
こちらの筋肉が円回内筋と呼ばれる筋肉だ。
円回内筋は手を内側に捻る働きがある。
こちらの筋肉が橈側手根屈筋と呼ばれる筋肉だ。
橈側手根屈筋は手を橈屈+掌屈の働きがある。
橈屈
掌屈
こちらの筋肉が尺側手根屈筋と呼ばれる筋肉だ。
尺側手根屈筋は尺屈+掌屈の働きがある。
尺屈
掌屈
こちらの筋肉が浅指屈筋と呼ばれる筋肉だ。
浅指屈筋は指を握る働きがある。
これらの筋肉の腱が上腕骨内側上顆についている部分で何かしらの負担がかかると炎症をおこし、ゴルフ肘を発症する。
何かしらの負担というのは、多くが「ゴルフのスイング」時や「テニスのフォアハンド」の時にかかってくる。
これらの負担によって発症することが多いので、上腕骨内側上顆炎は「ゴルフ肘」や「フォアハンドテニス肘」と呼ばれている。
しかし、日常生活でもゴルフ肘を発症することがしばしばある。
- フライパンなどの重たいものを持ちすぎる
- 大工さんや工務店さんなど、インパクトドライバーやカナヅチを使いすぎる
などによってもゴルフ肘になるケースがある。
※ゴルフ肘の治療期間に関してはこちらの記事にて詳しく解説しておりますのでぜひご覧下さい。
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ゴルフ肘の発症率はテニス肘の1/10!?
ちなみにゴルフ肘の外側バージョンがテニス肘と呼ぶ。
テニス肘は「上腕骨外側上顆炎」と呼ばれる病名がつけられる。
実はゴルフ肘はテニス肘よりも発症率がかなり低い。
その発症率はテニス肘の1/10ほどと言われている。
そして、その中でもゴルフ肘が手術に至るケースは3~8%ほどで非常に稀となっている。
しかし、ゴルフ肘を放置するととんでもない症状を引き起こしてしまうので注意が必要だ。
※ゴルフ肘になってしまう詳しい原因はこちらの記事をご覧下さい。
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ゴルフ肘の症状について
POINT
- ゴルフ肘の痛みは痛んでいる筋肉によって出方が変わる
ゴルフ肘の症状は肘の内側の痛みだ。
では、どんなときに痛みが出るのか?と言うと筋肉の働きを知っているとわかりやすい。
ゴルフ肘、上腕骨内側上顆炎はテニス肘と同じ、筋肉の腱がついているところの炎症である。
つまり、力を入れて筋肉が縮むときに痛みが出るのが特徴だ。
もし炎症を起こしている筋肉が円回内筋ならば、腕を内側にひねるときに肘の内側に痛みを出てしまう。
日常生活ではフライパンなどの蓋の開け閉めたりする動作や風呂おけで水をすくうときに痛みが出ることが多い。
もし炎症を起こしている筋肉が橈側手根屈筋や尺側手根屈筋の場合は手首を掌屈する時に痛みが出る。
日常生活では重たいものを持ち上げるときに肘の内側に痛みが出る。
もし炎症を起こしている筋肉が浅指屈筋やその奥にある深指屈筋ならば指を曲げる動きで痛みが出る。
日常的な動作ではペットボトルを握る動作やマウスでクリックしているときなどの動作で顕著に痛みが出現する。
ゴルフのときやテニスのフォアハンドを打つときに痛みがある場合は、これらの筋肉のどこに痛みが起きているのかを精査する必要がある。
また上腕骨内側上顆に炎症が起きていると言うことは、そこについている筋肉を安静にさせないと炎症が治らない。
その為エルボーバンドを使用して筋肉の安静を保つことが大切だ。
※オススメのエルボーバンドがこちらになります。是非ご覧下さい。
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ゴルフ肘が重症化するとどうなるのか!?
ゴルフ肘が重症化すると手にシビレや痛み、最悪の場合マヒが起きてしまう
肘の内側の痛みがあるにもかかわらず、何もせずに放置したり、痛みを堪えて腕や手を使っていると尺骨神経のトラブルを引き起こしてしまう。
尺骨神経は首からくる神経で、上腕骨内側上顆の後ろを通り手に向かう。
肘内側に痛みがあると言うことは炎症が起きている。
炎症が起きていると必然的に腫れが出てくる。
ただ腫れているだけならいいのだが、長期間その状態が続くと、肘の腫れが尺骨神経を圧迫してしまう。
尺骨神経が腫れによって圧迫を受けると手の痺れやいたみ、指などの筋力低下・マヒまで起きてしまう事態となる。
しまいには手術に至ってしまう。
そうならないためにも、肘の内側に痛みがでたら、負担を減らすためにテニスバンドを使用することが大切だ。
※ゴルフ肘の改善方法に関してはこちらの記事にて詳しく解説しております。お困りの方はぜひご覧下さい。
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まとめ
今回はゴルフ肘の症状および重症化したらどうなるのか?について詳しく解説した。
POINT
- ゴルフ肘は「上腕骨内側上顆炎」という病気
- ゴルフ肘はテニス肘の1/10の発症率
- 肘の内側の痛みが主な症状
- 重症化すると手にシビレや痛み・マヒが起きてしまう
このようにゴルフ肘、上腕骨内側上顆炎は肘の内側の痛みである。
しかし、その症状は損傷している筋肉によって痛む動作が変わってくる。
そして、炎症をおこしている肘を安静にさせず、負担をかけ続ければ、肘の腫れによって尺骨神経を圧迫してしまう。
そのことで腕や手の痺れ、筋力低下をまねき、終いには手術をしなければいけない状況になってしまうので覚えておこう。
長野市で肘の痛みでお悩みの方は是非一度当店にて施術を!
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