一般の方でもよく分かる腰の椎間板ヘルニアの知識

投稿日:2018年7月18日 更新日:

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腰痛

一般の方でも腰の椎間板ヘルニアについて良く耳にすると思うが、実際どんな症状なのか?どのようなメカニズムで発生するのか?ご存知だろうか?

多くの方が腰痛が出るということだけを知っていて、その他は知らないようだ。

ヘルニアの症状は実は腰痛だけではない。

足のしびれや筋力低下などの症状も現れてくる。

今回はそんな腰の椎間板ヘルニアの基本的な知識についてご紹介していく。

※記事を読む時間が取れない方には以下の動画もオススメ。 動画の中では柔YAWARAが一般の方でもわかりやすく腰の椎間板ヘルニアの知識を解説しています。YouTubeでは柔YAWARAによく寄せられるお身体のトラブルについて、それを解消するためのエクササイズを定期的に紹介しておりますので、是非チャンネル登録もよろしくお願いします。

腰椎の構造

腰椎(腰骨)は全部で5つある。

他の背骨よりも下の位置にあり、体重を支えないと行けないので比較的大きい。

腰椎を横から見た模型の写真がこちらになる。

腰椎の模型

下の図は模型を簡略化したもの。

骨と骨に挟まれているのが椎間板である。

正常な椎間板

この椎間板にトラブルが生じると椎間板のヘルニアへと進行してしまう。

腰椎椎間板ヘルニアの症状とは?

軽度なものは『腰痛』や『軽い足の痛み・シビレ』を訴える。

軽度な椎間板ヘルニアの症状

重症なものは 『ひどい足の痛み・シビレ』や『足の筋力低下』『足の麻痺』が生じてしまう。

重度な椎間板ヘルニアの症状

※足のシビレに関しては、神経が圧迫されている場所によって、シビレが出る位置が変わってきます。詳しくはこちらの記事にて解説しておりますのでぜひ御参考にしてください。

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※また足の筋力低下もシビレと同様に、神経が圧迫されている場所によって筋力が低下する部位が変わってきます。こちらの記事にてその詳しい解説を行っておりますのでぜひ御覧ください。

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腰椎椎間板ヘルニアになる理由

腰椎椎間板ヘルニアになる理由としては以下の要因が挙げられる。

ヘルニアになる理由

  • 加齢による組織の劣化。
  • 物理的な負担による影響。
  • これらについて詳しく解説していく。

    加齢による組織劣化

    加齢により椎間板がくたびれた座布団のようになる。

    結果、後方に椎間板が飛び出してしまい神経などを圧迫することがある。

    正常な椎間板はみずみずしく厚みがある。

    正常な椎間板

    それに比べ、年齢を重ねて劣化した椎間板は若年者の方と比べると潰れていることが多い。

    加齢性椎間板ヘルニア

    物理的な負担による影響によるもの

    重作業や長時間のデスクワークにて椎間板の前に負担がかかる。

    その物理的な負担により椎間板が後方に飛び出てしまう。

    ヘルニアの仕組み

    これらの要因によって椎間板ヘルニアに進行していくのだ。

    動作による腰の椎間板の負担の大きさ

    一般の方はご存知ではないだろうが、腰の椎間板への負担は立っている時と比べて中腰の姿勢で約1.5倍となる。

    また立っている時と比べて座っていると約1.3倍の負担がかかっている。

    そのため中腰の姿勢を取りすぎたり、座りっぱなしも腰の椎間板には負担がかかってしまう!

    その事が椎間板ヘルニアを助長させてしまう。

    ヘルニアがあると腰痛になりやすい理由

    椎間板のヘルニアがあるということは、椎間板がへたっている状態である。

    腰の椎間板がへたってしまうと物理的に腰椎と腰椎の距離が近くなる。

    腰の関節のトラブル

    つまりは関節同士も近づくため、関節への圧迫が増え、傷がつきやすくなる。

    そして『腰痛』を引き起こす事になる。

    この状態によって生じる腰痛を椎間関節性腰痛と呼ぶ。

    ※椎間関節性腰痛に関しては、こちらの記事にて詳しく解説しておりますのでぜひ御覧ください。

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    ヘルニアは20歳を超えると誰でもある!?

    これを言うといつも皆様に驚かれるのだが、実は20歳を超えると多くの方が腰のヘルニアを持っている。

    しかし、

    そのヘルニアが神経を圧迫しているのかどうか?

    またはその影響で腰の関節に負担をかけているかどうか?

    によって『腰痛』や『足の痛み・シビレ』、『足の筋力低下』の症状の有無が決まる。

    その為、20歳を超えてヘルニアがあったとしても、症状が出ていないケースが多い。

    もしくは運が悪いことに、非常に若いのにヘルニアが神経を圧迫してしまいシビレや足の筋力低下を招いてしまっている人もいるということを頭にいれておくと良いだろう。

    ※もしヘルニアの症状があるようでしたら、簡単な検査方法を行って原因部位を特定していこう!以前こちらの記事にてご紹介しておりますので是非参考にしてください。

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    まとめ

    今回は一般の人に知って欲しい腰の椎間板ヘルニアの基本的な知識をまとめた。

    POINT

    • 腰の椎間板ヘルニアの症状には色々あり、重症化すると足の麻痺が起きてしまうことがある。
    • 椎間板が潰れてしまうことによって腰骨同士の距離も縮まり、腰の関節への負担が増す。その事により腰痛を引き起こす事がある。
    • 腰の椎間板ヘルニアは加齢変化によって、20歳を越えれば多くの方々が持っている。ただ無症状の場合も多いので気がつかない事がほとんどだ。

    自分の身体の事である為、ある程度の知識は頭に入れておいた方が良い。

    しかし、簡単な知識を齧っただけで症状を全て判断しないようにしよう。

    あくまで知識は知識でしかないので、腰に痛みや足に痺れが出た場合は対処してくれる医療機関へ受診した方が良い。

    一番やってはいけないのが、痛みやしびれなどの身体からの警告サインが出ているにもか変わらずそれを無視し続ける事である。

    そのような人の多くは後々重症化しやすくなるからだ。

    訂正:2019/04/04

    長尾 龍男
    この記事を書いた人 : 長尾 龍男

    愛知県岡崎市在住。整体院柔YAWARAを設立した理学療法士。柔YAWARAにて関節のトラブル由来の肩こりや腰痛、膝の痛みのケアを提供しております。その傍、「理学療法士」として整形外科で培った知識を活かして、『障害の原因』や『予防方法』『身体のメンテナス・ケアのやり方』をこちらのメディアにてご紹介しております。僕の想いはただ一つ。【僕の技術によって皆様の「お身体」のトラブルが改善し、より良い状態になっていただく事。】 ※より詳しいプロフィールや僕の想いは運営者情報もご覧ください。

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