北アルプス縦走3日目。
3日目の今回は「水晶岳」と呼ばれる2,977mのお山にアタックしていきます。
※北アルプス縦走登山1日目はこちらの記事からご覧になれます。
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水晶岳は雲の平と同様に非常に行きづらく、到底1日ではたどり着くことが難しいお山です。
幸運な事に北アルプス縦走は3日目に突入したのですが、それでも晴れ間が続いており、爽やかな空気そして、気持ち良い日差しを浴びながら北アルプスの絶景を満喫しながら水晶岳に向かうことができました。
ですが、この水晶岳…
タイトルにあるように崖ばかり!
とんでもない岩山で、とにかく高所恐怖症の自分にとっては地獄のような登山道でした。
ですが、山頂から見る景色は格別でした。
鷲羽岳山頂も綺麗ですが、北アルプスの山々を真ん中から展望できる水晶岳も中々なものです。
今回はそんな北アルプス縦走3日目『鷲羽岳〜水晶岳』の重曹の様子をお伝えしていきます。
※Instagramでも登山の様子をご紹介しております!
北アルプスの深淵『水晶岳』とは?
水晶小屋に立ち寄った時、別の登山客の方が話していたのをチラッと耳にしました。
もともと水晶岳山頂付近では、名前の通り『水晶』が取れたそうです。
加えて、山肌が赤い事から八ヶ岳最高峰と同じ名前の「赤岳」とも呼ばれていたそうです。
もちろん山頂付近で水晶を採取するのは禁止されています。
実際に行ってみると山肌にキラキラと輝く結晶が!
本当に水晶が混じっている富山市の最高峰です。
またWikipediaにはこのように記載されています。
黒部川源流部での最高峰及び富山市の最高地点である。標高3,000m未満の山としては、2,999mの剱岳に次ぐ高さの山である。山頂は切り立った岩の双耳峰で、三等三角点(点名は水晶山、所在地は富山県富山市大字有峰字黒部谷割10)のある北峰は2,977.7m[4] 測定点である南峰は2,986mである。
引用:Wikipedia
ただこの山に行く為には、1日目、2日目に通った「双六小屋」「三俣山荘」に加えて「鷲羽岳」と呼ばれる2900m級の山を通過してこなければなりません。(新穂高温泉経由の場合)
雲の平と同様、到底1日でたどり着く事が難しい山の一つとされています。
しかし、水晶岳山頂から望む北アルプスの山々の景色と言ったら、まさに絶景という名にふさわしい景色となっております。
三又山荘〜鷲羽岳〜水晶岳へのコースタイム
コースタイム的には行きが
- 三俣山荘→鷲羽岳:1時間10分
- 鷲羽岳→ワリモ北分岐:1時間10分
- ワリモ北分岐→水晶小屋:50分
- 水晶小屋→水晶岳:40分
計3時間50分
帰りが
- 水晶岳→水晶小屋:30分
- 水晶小屋→ワリモ北分岐:40分
- ワリモ北分岐→鷲羽岳:1時間20分
- 鷲羽岳→三又山荘:1時間
計3時間30分
往復7時間20分となります。
私達夫婦は連日の疲労や黒部原流域を通った事によってこのコースタイムに加えて、+1時間かかってしまいました。
本当は自分が水晶岳でびびりまくって全然進めなかったのも遅くなった理由の一つでもありますが…苦笑
水晶岳周囲の情報はこちらのサイトが非常に役に立ちますので、もしいかれる方はご参考にしてみてはいかがでしょうか?
三:B-1 三俣山荘-鷲羽岳-水晶小屋 | ルート紹介:三俣山荘起点 | 三俣山荘・雲ノ平山荘・水晶小屋
晴天に恵まれた鷲羽岳からみる鷲羽池の絶景さに感動
この日も見事に晴天に恵まれ、予定通り鷲羽岳経由で水晶岳を目指す事になりました。
昨年(2018年)の8月にも鷲羽岳に足を運んだんですが、その時は見事に曇り空で山頂にただ登っただけの結果となってしまいました。
※2018年に登った鷲羽岳登山の様子はこちらから御覧ください!
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しかし、今年は違います。
北アルプスにやってきて3日目。
全く雨が降る気配がない!
天気が見事に味方になってくれました!
本当は鷲羽岳で日の出を見たかったのですが、前日、前々日の疲労が溜まりまくっていたので、早起きが出来ず…
結局日が昇り始めようとする時に登山開始となりました。
昨年登った時は、鷲羽岳の高度感に超ビビってしまい、足がすくみまくっていましたが、さすがに2回目は余裕で登る事ができました。
別に崖ではない、普通の登山道なんですけどね。
高度感があるとやはりビビってしまいます…
鷲羽岳の向こう側から朝日が登ってくるので、登山道はもちろん日陰です。
8月にも関わらず、防寒具を着ないとやっていけない寒さでした!
この日も朝から槍ヶ岳が顔を覗かせてくれました。
そして、いよいよ山頂に到着!
鷲羽岳から見る景色、本当に絶景です。
特に鷲羽池→槍ヶ岳のゴールデンラインの美しさと言ったらビビります!
本の表紙になるぐらいですからね。
写真が下手でも絵になります!
なんて美しいんだ!
双六岳から見た槍ヶ岳も壮大でカッコ良かったけれど、鷲羽岳山頂から見る槍ヶ岳も絶景です!
だけど、あの頂には…
いけませんね笑
鷲羽岳に登った日、槍ヶ岳では登山渋滞が。
その時間山荘から山頂まで5時間!
通常の5倍の時間がかかったそうです苦笑
もし行くとしても、ハイシーズンを避けないと苦笑
鷲羽岳山頂から何を望む?
そのサングラスに何を望む!?
広く澄んだ景色。
ワリモ岳〜水晶岳が一望できます!
あそこに見える水晶岳に行くのか…
近いようで遠い。
そして何より、ワリモ岳へ行くまでが急!
だけども、見渡す景色は最高に良いです!
2000m後半の山々が一望できるのはここぐらいしかありませんからね!
一歩一歩歩みを進めて、水晶岳が近づいてきました。
すると途中で人だかりができて、皆一同にカメラを向けているじゃないですか!
興味本位でカメラを向けている先を見つめると…
雷鳥さんの登場です!
雷鳥さんは基本曇り空の日にしか出会う事がないのですが、こんな晴れ間にも関わらず、お散歩をしている所を目撃!!
非常に奇跡的な出会いをしました。
さて水晶小屋に到着し、一休み。
野口五郎岳が綺麗に見れて、体力を回復させたらいよいよ水晶岳へアタックです。
この水晶岳、鷲羽岳のような登山道だと思っていましたが…
非常になめていました…
まさかあんなに崖だなんて…
崖しかない水晶岳の登山ルートにビビりまくる
ここからはあまりにもびびり過ぎて、写真を撮るのを忘れてしまいました。
仕舞いには妻に「情けない!」と言われ、カメラを取り上げられる始末です苦笑
そして、撮られた写真がこちら!
腰が引け過ぎている…
写真ではわからないでしょうが、ここは崖なんです。
本当に怖いんです。
高度感が半端ないんです。
びびりと言われても良いです。
本当に怖かったんです苦笑
妻には完全に呆れられていましたが…
妻は吊り橋が怖いくせにこのような岩山が大好きでひょいひょいと登っていきます。
全く信じられません。
そして、山頂で撮った写真がこちら!
超腰が引けているのが分かるでしょうか?苦笑
ビビリ野郎まるだしの登山でした。
そして早く帰りたかった苦笑
恐怖が吹き飛ぶ!?水晶岳山頂から見る北アルプスの山々の超絶景とは!?
ビビリながら山頂には登ったものの、山頂から見える景色は超格別でした!
水晶岳から赤牛岳に伸びる綺麗な稜線。
妻の背景には薬師岳がずっしりとそびえ立っています。
赤い服の救護班のお姉さん達のバックには野口五郎岳が望めます。
因みにこのお姉さん達の座っているところはまさに崖の端です…
僕には真似は一生できません苦笑
北アルプスの深淵「水晶岳」。
さすがの景色です。
通ってきた道を振り返っても美しい!
そしてこの壮大な景色。
最高という名に相応しいじゃないですか!
鷲羽岳〜水晶岳の縦走登山を終えて
北アルプス縦走3日目の鷲羽岳〜水晶岳までのルートは非常にスリリングで肝を冷やす場面が多く、終始冷や汗が出ていました。
ですが、ありがたい事に非常に良い天気に恵まれ、普段見る事のない北アルプス深淵の景色を楽しむことができました。
また8月の時期は北アルプスの山々はこのような綺麗なお花がたくさん咲き誇っています。
これらの高山植物目当で登られている方もたくさんいるようです。
旅のおしまいはテントから見る綺麗な鷲羽岳。
そして、綺麗な夕陽に彩られた三俣山荘から望む槍ヶ岳です。
翌日は1日かけて、三又山荘から新穂高温泉まで下山しました。
15kg以上の荷物を担いで、長い坂を下るのはやはりしんどいですね苦笑
ですが、下山後のお風呂と言ったらこの上もない程の幸せです。
もし登山に興味を持たられたら、いつかは双六岳、三俣山荘、雲の平に水晶岳と北アルプスの山々を巡ってみてはいかがでしょうか?