膝外側の痛みの『3大原因』がまるわかり!

投稿日:2016年11月22日 更新日:

膝外側痛3つの原因アイキャッチ

膝の痛み

この記事はこのような方にオススメ

  • 膝の外側に痛みが出て、お困りの人。
  • 膝の外側痛の原因を知りたい人。

スポーツ活動だけでなく日常生活を過ごしているときに『膝が痛い!』と感じる人は多いのではないでしょうか?

特に「膝の外側が痛い」という人は山ほどいらっしゃる。

膝を含めた関節症で病院に受診して診断されている人の数はなんと125万人ものぼると言われている。

病院へ行かずに痛みを堪えている人を含めるとこの数よりも多いことが予想される。

膝の構造は簡単そうに見えて、意外と複雑にできている。

その為、膝が痛いからと言って原因が全て同じであるとは限りません。

膝関節には様々な組織がついていることから、その痛みはなんなのか?という原因を特定していかなければ、改善するものも改善しづらくなってしまう。

今回の記事では膝の外側の痛みに焦点を当てて、膝外側痛の3つの原因部位について解説していく。

膝の外側に痛みが出ている方は是非ご参考にしていただきたい。

※柔YAWARAが動画の中で膝の外側の痛みの原因について詳しく解説しております。YouTubeでは柔YAWARAによく寄せられるお身体のトラブルについて、それを解消するためのエクササイズを定期的に紹介しておりますので、是非チャンネル登録もよろしくお願いします。



膝の外側に痛みを引き起こす3大原因とは?

前述した通り、膝の外側には様々な組織が付着している。

日常生活を過ごしていて膝の外側に痛みが出てしまったときどの組織に痛みがでているのだろうか?

その多くの原因が今から下記にご紹介する3つの組織であることが多い。

これらの組織が傷をつけて膝の外側で痛みを引き起こしやすくなっている。

その3つの組織とは、

  1. 腸脛靭帯
  2. 外側側副靱帯
  3. 外側半月板

である。

これらの組織は全て膝の外側に位置している。

しかし、それぞれ違った原因で損傷してしまう。

損傷した時に呼ばれる病名が以下のとおりである。

  1. 腸脛靭帯炎(ランナーズニー)
  2. 外側側副靱帯損傷
  3. 外側半月板損傷

以下にこれら3つの病態について、

  • 損傷する組織の場所
  • 痛みが出てしまう原因
  • 損傷の判別方法

について簡単に解説して、それぞれの詳しい損傷原因や改善方法のリンクを合わせて添付しておくので是非ご参考にしていただきたい。

腸脛靭帯炎による膝外側の痛み

まず膝の外側の痛みが腸脛靭帯炎によるものについて解説する。

腸脛靭帯の専門的な解剖と機能そして受傷原因については以下の通りとなるので確認していただきたい。

腸脛靭帯の解剖

腸脛靭帯の解剖についてご紹介していく。

解剖

  • 腸脛靭帯は大腿筋膜から起こり、脛骨の外側顆に付着する。
  • 大腿筋膜は大殿筋や中殿筋、大腿筋膜張筋とも連結している。

とされている。

3Dで腸脛靭帯を見てみるとこのように見える。

腸脛靭帯

腸脛靭帯

実際の膝に腸脛靭帯を描いたものが以下の写真である。

腸脛靭帯

腸脛靭帯は大腿筋膜を介して、大殿筋や中殿筋、大腿筋膜張筋の影響を受けやすい組織である。

また股関節の角度によって、腸脛靭帯が大腿骨の外側上顆を乗り越える角度が変わってくる。

専門用語が多く一般の方には分かりづらいかもしれないが、簡単に言えば太ももの外側にある腸脛靭帯はおしりの筋肉に硬さが影響されやすく股関節を曲げた時の角度によって大腿骨の膝部分にある外側上顆と呼ばれるところとぶつかるところが変わるというものだ。

腸脛靱帯の機能

腸脛靭帯の機能は以下の通りである。

機能

  • 大殿筋や中殿筋・大腿筋膜張筋の緊張により、腸脛靭帯が緊張する事で膝を安定させる役割がある。

とされている。

腸脛靭帯も外側側副靭帯と同様、膝の外側を支持してくれる組織の一つである。

腸脛靭帯炎になる原因について解説

腸脛靭帯炎になる原因は以下の通りである。

原因

  • ランニングなどの繰り返しの膝の曲げ伸ばし動作により腸脛靭帯が大腿骨の外側上顆を乗り越え傷がつくことによって生じる。

これは前述した通り、股関節の角度や膝の角度によって大腿骨の外側上顆を乗り越える角度が変わってくる。

また大殿筋や中殿筋・大腿筋膜張筋の影響も受ける為、これらの筋肉や股関節の状態によっても腸脛靭帯炎の発生頻度が変わってくるようだ。

※腸脛靭帯炎(ランナーズニー)の詳しい原因についてはこちらの記事がお役に立ちます。改善方法へのリンクも貼っておりますのでぜひご覧ください。

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外側側副靱帯損傷による膝外側の痛み

次に膝の外側の痛みが外側側副靱帯によるものについて解説する。

膝の外側側副靱帯の解剖と機能そして受傷原因については以下の通りとなる。

外側側副靱帯の解剖について

外側側副靱帯の解剖について簡単にご紹介する。

解剖

  • 外側側副靱帯は大腿骨の外側上顆と脛骨の外側顆に付着する。
  • 内側側副靱帯よりも細い構造をしている。
  • 外側側副靱帯は関節包や半月板との連結を持たない。

参考:膝の最前線 膝の外傷を中心に

3Dで外側側副靭帯を見るとこのように見える。

外側側副靭帯

実際の膝に外側側副靭帯をトレースしてみるとこのように見える。

外側側副靭帯

以上のような構造をとっている為、内側側副靱帯よりも強度は弱いとされている。

これは膝の軽度外反の構造と重心の位置が関わっているからだとされている。

外側側副靱帯の機能

外側側副靱帯の機能についてご紹介する。

外側側副靱帯の機能

  • 大腿骨と脛骨をつなぎ合わせる役割。
  • 膝の内反力(内側から外側への力)を防ぐ役割。
  • 膝の外旋(爪先を外に向ける力)を防ぐ役割。
  • 膝が伸展した時の制動をする役割。

があるとされている。

基本横方向の制動に関しては内側側副靱帯と対の働きをしている。

また回旋の力に対しては十字靭帯と対の働きをしている。

一般の方にも分かりやすく説明すると外側側副靭帯は上記の様につま先が外に行くような捻じりの力の制動と膝がO脚方向へ曲がるのを防ぐ役割がある。 

外側側副靱帯損傷を起こしてしまう原因とは?

外側側副靱帯損傷の受傷原因は以下の通りである。

受傷原因

  • 膝に大きな内反力が加わった時に受傷する。
  • 特に外側側副靭帯の単独損傷は自転車の転倒などで多い。
  • 体重増加やO脚による慢性的な負担。

とされている。

無い反力とは膝に対して内側から外側に加わる力のことを指している。

外側側副靱帯単独の損傷は非常に稀であり、損傷してもその後の予後は良いとされている。

※外側側副靭帯損傷の詳しい原因についてはこちらの記事にて記載しております。合わせてリハビリ方法へのリンクも貼っておりますので靭帯損傷が疑われる場合は是非こちらの記事をご参考にしてください。

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外側半月板損傷による膝外側の痛みについて

最後に原因が外側半月板によるものについて解説する。

外側半月板が存在する場所と機能は以下の通りとなる。

外側半月板の解剖

外側半月板についての解剖の知識についてご紹介。

解剖

  • 外側半月板は脛骨と大腿骨の間に位置している。
  • 外側半月板は内側半月板よりも小さくO字型の形状をとっている。
  • 外側半月板は関節包などとの連結が少ない為、膝の屈伸の可動域は内側よりも大きくなる。
  • 外側半月板の全部は内側半月板に連結する靭帯への線維束があり、前十字靭帯や脛骨の外側顆間隆起に付着する線維束も存在する。

参考:膝の半月板とは|解剖・機能を詳細に勉強しよう!

半月板を3Dで見るとこのように見える。

外側半月板

半月板を実際の膝にトレースしたのがこちらの写真である。

外側半月板

外側半月板の前部には、内側半月板につながる膝横靭帯への線維束aと、前十字靭帯(以 下ACLと 略す)へ移行する線維束b、最後にACLの後方で脛骨外側顆間隆起に付着する線維束cと3種類の線維束を認めた。

引用:膝関節外側半月版の前方付着形態について

上記のことから靭帯損傷の際、半月板も損傷してしまうリスクがあると言うことがわかる。

一般の方にも分かりやすく解説すれば、半月板を損傷する際、靭帯との連結もあるので、靭帯損傷も合併している可能性も示唆しなければいけないという内容になる。

外側半月板の機能

次に外側半月板の機能についてご紹介する。

外側半月板の機能

  • 大腿骨の外側上顆と脛骨の外側顆との適合をよくする。
  • 膝への衝撃を吸収する。
  • 関節を守る役割。

がある。

この半月板が損傷してしまうと、膝の引っ掛かり感やぐらつきなどの様々な症状を引き起こしてしまうことになる。

日常生活でも膝の引っ掛かりで困っている方はたくさんいらっしゃるのが現状だ。

外側半月板が損傷する原因について

最後に半月板がどのように損傷するのかをご紹介する。

外側半月板の受傷原因

  • 前十字靭帯などの靭帯損傷と同時に生じる事が多い。
  • 膝単独による屈曲や回旋の外力が加わる事によるものが多い。

文献にはこのような記載がある。

一般に半月板の損傷は、膝前十字靱帯やその他の靱帯損傷の合併損傷や二次的障害として起こることが知られている。また靱帯損傷がない場合も半月板損傷は単独で発症するが、その原因は膝への強い屈曲、回旋力と認識されている。

引用:若年者の膝半月板損傷の実態

つまり、内側および外側半月板問わずに、半月板損傷は前十字靭帯などの靭帯損傷に伴うものが多い。

しかし、非常に強い回旋の力や曲がる力が膝にかかってしまうと単独で半月板も損傷してしまうようだ。

中高年では変形性膝関節症に伴う膝の左右への動揺性によって、若年者では膝のオーバーユース(使いすぎ)に伴って半月板を痛めてしまうようだ。

※外側半月板損傷に関する詳しい原因についてはこちらの記事にて詳細を綴っております。是非御覧ください。

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膝の外側痛の3つの原因についてのまとめ

今回は膝の外側痛の3つの原因について解説した。

POINT

  • 膝の外側痛の原因には「外側半月板」「外側側副靭帯」「腸脛靭帯」によるものがある。
  • 膝の外側にある「外側半月板」「外側側副靭帯」「腸脛靭帯」は損傷の仕方はそれぞれ違いがある。
  • 膝の外側の痛みを改善するためにはこれらの原因の違いを認識しておかなければならない。

膝を痛める人は本当に多い。

特に40歳を過ぎたあたりから、症状を出す人が多いようだ。

痛みが悪化してからでは改善が遅くなる。

またよくYouTubeなどをみていると膝には『この体操だ!』と言っている方がいるが、やはり問題点によって改善方法は違ってくる。

その為、やたらと体操をすればよいというわけではない。

これは企業の問題点に対する改善戦略に似ている。

問題点に対してしっかりアプローチすれば改善はしてくる。

しかし、的はずれなことをしていれば改善するものも治らない。

それが故にこの体操で確実に治る!というものはないのだ。

膝の外側の痛みが何が原因で生じているかしっかり確かめることが改善するための第1歩となる。

日常生活に影響が出ないようしっかり自分の身体に目を向けることが大切だ。

長尾 龍男
この記事を書いた人 : 長尾 龍男

愛知県岡崎市在住。整体院柔YAWARAを設立した理学療法士。柔YAWARAにて関節のトラブル由来の肩こりや腰痛、膝の痛みのケアを提供しております。その傍、「理学療法士」として整形外科で培った知識を活かして、『障害の原因』や『予防方法』『身体のメンテナス・ケアのやり方』をこちらのメディアにてご紹介しております。僕の想いはただ一つ。【僕の技術によって皆様の「お身体」のトラブルが改善し、より良い状態になっていただく事。】 ※より詳しいプロフィールや僕の想いは運営者情報もご覧ください。

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