こんな背中の痛みがあったら整体院・接骨院へは行くな!まず内科へ行け!

投稿日:2017年6月15日 更新日:

背中の痛み

20歳を超え働きだすと、誰しもが背中の痛みを経験する事だろう。

時には何かに取り憑かれたのではないかと思うぐらい痛くなる時があるはずだ。

ほとんどの背中の痛みは、デスクワークや同じ動作を繰り返すことによって生じる、肩こりや首コリからくるものである。

しかし、時には不規則な生活習慣によって、ダメージを負った内臓からの悲鳴が身体の痛みとして現れることがある。

内臓系の痛みの特徴はどこにもぶつけていないのに安静時(動いていない時や寝ている時)に痛みが出てしまうことだ。

背中の痛みでこのような内臓からくる痛みが一番怖い!

命に関わるものもあるからだ。

代表的なものが心臓や肺などの重要な臓器からくる痛みである。

今回は背中の痛みでどこに行けば良いかわからない方向けに、簡単に背中の痛みの原因や内臓からくる関連痛に関して解説していく。

内臓の関連痛による背中の痛み

背中の痛みと言っても一概に肩コリや首こりなどの筋肉や関節のトラブルからくる痛みだけではない。

前述したとおり、内臓からくる関連痛というものもあるので注意が必要だ。

以下のような臓器が背中の関連痛を引き起こす。

関連痛を引き起こす臓器

  1. 肝臓
  2. 心臓
  3. 膵臓

上記の臓器による関連痛について解説していく。

①肺のトラブルからくる関連痛

肺の関連痛を引き起こす疾患としては、エコノミークラス症候群肺がん気胸などがある。

症状

  • 呼吸がしづらい。
  • 写真の場所に安静時でも痛みがある。
  • 肩こりの症状が出る。
  • 肩の痛みの症状が出る。

※痛みの部位がこちらの画像の通りだ。

肺胸部 岡崎市

肺背部 岡崎市

POINT

・肺の関連痛は肩こりと間違えやすいので気をつけよう。

参考文献:関連痛としての肩痛を主訴とした肺癌の2例

②肝臓のトラブルからくる関連痛

肝臓の関連痛を引き起こす疾患として肝炎や脂肪肝などがある。

症状

  • 右の首・肩・背部にかけての痛みが生じる。

※痛みの部位がこちらの画像のような場所におきる。

肝臓前面 岡崎市

肝臓後面 岡崎市

③心臓のトラブルからくる関連痛

心臓の関連痛を引き起こす疾患としては、心筋梗塞などがある。

症状

  • 胸の前が締め付けられうような激痛と左の腕の内側にかけての痛みが生じる。

※痛みの部位がこちらの画像のような場所におきる。

心臓前面 岡崎市

心臓背部 岡崎市

POINT

・写真のような場所に猛烈な痛みを感じたら、緊急を要するので、すぐに救急車を呼ぼう!

④胃のトラブルからくる関連痛

胃の関連痛を引き起こす疾患としては胃潰瘍や胃炎、胃がんなどがある。

症状

  • 食欲不振や胸焼け、吐き気があり、下の写真と同じところが痛くなる。

※痛みの部位がこちらの画像のような場所におきる。

胃前面 岡崎市

胃背部 岡崎市

⑤膵臓のトラブルからくる関連痛

膵臓の関連痛を引き起こす疾患としては急性膵炎や、慢性膵炎がなどがある。

症状

・お腹から背中に抜けるような激痛が走る。

※痛みの部位がこちらの画像のような場所におきる。

膵臓 岡崎市

参考文献:Airpocket現象に関する研究 (第8報) 内臓疾患に於ける, 特にDermatothermogram (D.T.G.) による観察

肩こりや首こりが原因による背中の痛みの場合はこのような痛みの特徴がある

基本内臓の痛みとは違い、安静時には痛みはでない。

動いた時に背中や肩周りが痛かったり、動かしづらくなる。

また、ピンポイントで痛いところを指でさすことができ、その場所を押すと痛いという特徴がある。

※肩甲骨内側の痛みについてはこちらの記事にて詳しく解説しておりますので是非ご覧ください。

「肩甲骨の内側」が痛くて息苦しくなる3つの原因を解説

日本人の多くが首こりや肩こり、背中の痛みで悩んでいる。 特に 肩甲骨の内側が痛い。 息苦しい感じが出る。 などの訴えをさ ...

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まとめ

今回、内臓からくる背中の痛みについて簡単にまとめた。

POINT

  • 内臓からくる背中の痛みいわゆる関連痛は、安静をとっていても痛みが出る。時には締め付けられるような激痛も出現する。
  • 肩こりからくる背中の痛みは、基本何もしていなければ痛みが伴わない。しかし、背中が重く感じたり、動かすと痛みがでる。

整体院や接骨院などの治療院に通っているのになかなか背中の安静時の鈍痛が消えない。

そのような人はもしかしたら内臓からくる関連痛が考えられる。

その場合はすぐ内科をはじめとした専門機関への受診をオススメする。

症状が改善しないということは、アプローチが間違っているか、はたまた問題点が違う可能性がある。

そういう場合はやはり多角的な視点から問題点を見つけていく必要があるのだ。

※内臓からくる関連痛はすぐには出現しません。どのような痛みが出るのか、書物から学んでみても良いかもしれません。

長尾 龍男
この記事を書いた人 : 長尾 龍男

長野県長野市在住。2015年8月愛知県岡崎市にて整体院「柔YAWARA」を設立。2021年6月に長野県長野市にて『Seitai Zen繕』を設立した理学療法士。Zen繕にて関節のトラブル由来の肩こりや腰痛、膝の痛みのケアを提供しております。その傍、「理学療法士」として整形外科で培った知識を活かして、『障害の原因』や『予防方法』『身体のメンテナス・ケアのやり方』をこちらのメディアにてご紹介しております。僕の想いはただ一つ。【僕の技術によって皆様の「お身体」のトラブルが改善し、より良い状態になっていただく事。】 ※より詳しいプロフィールや僕の想いは運営者情報もご覧ください。

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