肩がバキバキ音が鳴ってしまう原因とは!?アイキャッチ

腱板損傷・四十肩

肩がバキバキ鳴ってしまう原因とは?実は腱板損傷になっているかも!?

理学療法士として現場で多くの方のお身体のケアをしていると色々な法則や特徴、似たような訴えをよく耳にする。

その一つが「肩がバキバキ鳴ってしまう」もしくは「肩がゴリゴリ鳴ってしまう」という訴えである。

これは非常に多くの方が訴えられており、特に40歳を超えたあたりからこのような訴えをされることが多い。

肩がバキバキ鳴ってしまう特徴としては、肩関節自体から音が鳴ってしまうということだ。

時たまに背中や肩甲骨からゴリゴリ音が鳴ってしまうという方もいらっしゃるが、今回お伝えするのは肩を動かす際に「肩関節」から『バキバキ』と音が鳴ってしまうものについてだ。

医学を学んでない人にとってはとても心配してしまう音かと思われる。

今回はそんな肩を動かした際に生じる「バキバキ音」の原因について解説していこうと思う。

なにが原因で肩がバキバキ鳴ってしまうのか?

ある日を堺に肩を動かすとバキバキ音がなるようになってしまった。という方は数多くいるはずだ。

現場で働いていてそのような方々と接していると、特に以下のような動きをする際に肩が「バキバキ」鳴ってしまうことが多いようだ。

  • 肩を120°より上に挙げる時。
  • 肩を横からバンザイする時。
  • 上の方にあるものに対して手をのばす時。
  • 洗濯物を干している時。

実際にこれを読まれている方はどうだろうか?

このような動作で肩がバキバキ鳴ってしまうのではないだろうか。

これら以外にも肩がバキバキ鳴ってしまう動作があるとは思うが、特に肩を挙げた時に肩が「バキバキ」鳴ってしまう事が多いのは間違いはない。

実はこの肩の「バキバキ」音は『40歳以降』『肩を挙げた時に鳴る』という2つのキーワードが原因を教えてくれている。

そう、タイトルにも書いてあるように「腱板損傷」もしくは「腱板断裂」がこの肩の「バキバキ」音を引き起こしているのである。

これらについて以下に詳しく解説していくとする。

※柔YAWARAが動画内にてなぜ肩を動かしたときにバキバキ音が鳴ってしまうのか?その原因について詳しく解説しております。YouTubeでは柔YAWARAによく寄せられるお身体のトラブルについて、それを解消するためのエクササイズを定期的に紹介しておりますので、是非チャンネル登録もよろしくお願いします。



肩がバキバキなる原因は『腱板損傷』や『腱板断裂』があるから!?

前述に肩の「バキバキ」音の原因は「腱板損傷」や「腱板断裂」があるからと記載した。

※腱板損傷や腱板断裂の病態や原因についてはこちらの記事にて詳しく解説しているのでぜひご覧になっていただきたい。

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簡単に解説すると「腱板損傷」や「腱板断裂」とは

  • 棘上筋
  • 棘下筋
  • 小円筋
  • 肩甲下筋

腱板

腱板

と呼ばれる4つの筋肉の共同の腱である「腱板」が何かしらの原因によって損傷している状態のことを指している。

実はこの「腱板」を構成している4つの筋肉は肩の「インナーマッスル」とも呼ばれ、肩を動かす際に肩の動きを安定化させる働きがあるのだ。

通常肩がバンザイする時の動きは「上腕骨」と呼ばれる腕の骨が「肩甲骨の肩峰」と呼ばれる骨の下をくぐることによって成立する。

スムーズな肩の動き

肩の動き

しかし、肩の動きを安定化してくれる「腱板」が損傷していたり、断裂していたりすると肩はスムーズに動くことが出来ず、「上腕骨」と「肩甲骨の肩峰」がぶつかるように動いてしまう。

その際、約120°付近で痛みを出してしまわれる人もいる。

painful arc sign

「上腕骨」と「肩甲骨の肩峰」がぶつかっているので当然その間にある『腱板』もすり鉢ですり潰されている状態になる。

その事によって、肩が『バキバキ』音が出てしまう事が考えられる。

それを裏付けるかのように面白い研究が行われていたのでご紹介する。

腱板に問題のない肩と腱板断裂を有している肩では肩関節音に違いがあるのかどうかを電子聴診器で調べた実験である。

実験結果は以下の通りである。

健常者群では屈伸運動と回旋運動での振幅、周波数からみた差はなかった。腱板断裂では高い音の発生が多くあり、断裂部で衝突現象による異常音発生の可能性が十分に考えられる。屈伸時よりも回旋時の方が高い音の発生が多いことは、屈伸時よりも内外旋時の方が肩峰下での軋轢現象が多いのかもしれない。これらのことは関節音で腱板断裂を検知できる可能性を示唆する。

引用:健常者と腱板断裂患者の肩関節音に違いがあるか?電子聴診器を用いての検討

このように、腱板損傷や腱板断裂があると肩が『バキバキ』音が鳴ってしまう原因となることがわかる。

肩がバキバキ鳴っていても痛みがある人とない人がいる

肩が「バキバキ」音が鳴っているにもかかわらず、不思議なことに肩に「痛みがある」人と「痛みがない」人がいる。

これもやはり前述した「腱板損傷」や「腱板断裂」が深く関わってくるのだ。

これに関しても面白い資料を見つけたのでご紹介する。

腱板断裂では、痛みが全く認められないものが4割もあるとの報告もあります。

引用:五十肩と腱板断裂

驚いたことに約4割の人は腱板損傷や腱板断裂を引き起こしていても、痛みがまったくないのだ。

また、40際以降にこの腱板損傷や腱板断裂が断裂が多くなる理由としては、40歳以降に上肢の筋力が低下してくる傾向が強いためだと考えられる。

以上のことから、例え痛みが無くても肩が「バキバキ」音が鳴るようなら、少なからず「腱板損傷」や「腱板断裂」を引き起こしている可能性があるので覚えておいたほうがいいだろう。

今痛みがなくても、もしかしたら痛みを引き起こすリスクがあるからだ。

肩のバキバキ音はその警告サインだと認識したほうがいいだろう。

肩のトラブルでお困りの方はこちらの記事がオススメ!

※インピンジメント症候群でお悩みの方はこちらの記事がお役に立ちます。

※『野球肩』で肩前方の痛みがある方はこちらの改善方法をお試しください。

肩がバキバキ鳴ってしまう原因についてのまとめ

今回は肩を動かすとバキバキ音が鳴ってしまう原因について解説した。

POINT

  • 肩がバキバキ鳴ってしまう原因は「腱板損傷」や「腱板断裂」が生じているからである。
  • 肩がバキバキ鳴る特徴としては、120°以上バンザイしたときや肩をひねった時にバキバキ音が鳴ってしまう人が多い。
  • たとえ肩に痛みが無くても、肩が「バキバキ」音が鳴っていたならば「腱板損傷」や「腱板断裂」があり、痛みを引き起こすリスクも有るということを知っておこう。

身体を40年以上使っていると修復能力がある人間でも色々な不具合が出てくる。

その一つが肩の「バキバキ」音である。

バキバキ音が鳴っているだけならまだいいのだが、痛みまで生じてしまい日常生活が困難になってしまうケースもあるので注意していただきたい。

その背景としては前述した通り「腱板損傷」や「腱板断裂」があるので、これらの症状が悪化しないように日頃から身体のケアを行って行くことが大切だ。

もし肩がバキバキ鳴っていて、しかも肩に痛みが出ている場合は「腱板損傷」や「腱板断裂」の症状が悪化している事が考えられるので、こちらの記事に書かれている改善方法を試してみてはいかがだろうか?しかし、あまりにも痛みがひどい場合は早急に医療機関への受診を行ってください。

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訂正:2019/06/14

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