軽度な腱板損傷の治療期間・リハビリ期間は3か月だ!

投稿日:2021年7月29日 更新日:

腱板損傷の治療期間

肩の痛み

この記事で分かること

  • 軽度な腱板損傷ならば治療期間は約3ヶ月。
  • 中等度の腱板損傷ならば治療期間は約6〜12ヶ月。
  • 重度の腱板損傷ならば治療期間は約1年以上。
  • 腱板損傷の予後を決定する要因は腱板の断裂の大きさや脂肪化しているかどうかである。

肩の痛みで腕が上がらない。あげている途中で痛みが出てしまう。

そんな「腱板損傷」や「腱板断裂」の症状はどのくらいで改善するのだろうか?

多くの文献では、軽度な腱板損傷ならば3ヶ月。

重度の場合は1年経っても改善されない「予後不良」例となってしまうと記載されている。

今回は「腱板損傷」・「腱板断裂」一般的にどのくらいで改善しくるのかを解説していく。

※長野市のSeitai Zen繕が動画にて「腱板損傷の治療期間」について詳しく解説しております。読む時間が取れない方はぜひご利用ください。

腱板損傷・腱板断裂のおおよその治療期間について

前述した通り、腱板損傷の治療期間は損傷が大きいのか、損傷が小さいのか?によって変わる。

腱板損傷の治療期間

  1. 軽度な腱板損傷:3か月
  2. 中等度の腱板損傷:6~12か月
  3. 重度な腱板損傷:1年以上

腱板損傷や腱板断裂の病理組織学的には、「自然治癒」がおこりづらいと言われいる。

しかし、関節造影で腱板の損傷が縮小したケースや消失を認めた報告がある。

また腱板の不全断裂では病理学的に治癒力があるという報告もあるそうだ。

これらの情報を踏まえて腱板損傷の「治療期間」について解説していく。

軽度な腱板損傷なら治療期間は3ヶ月が目安

まず軽度な腱板損傷なら約3か月程度で改善する方が多い。

これは全ての人にあてはまる訳ではないが、私も現場で腱板損傷の方のリハビリを受け持った時、だいたい3か月で改善される方が多いのを経験している。

ここで他の組織の治癒期間を見てみよう。

組織別「治癒期間」

  1. 筋肉の単独損傷なら、治癒期間は約2~4週間。
  2. 腱の単独損傷なら、治癒期間は約6週間。
  3. 靭帯の単独損傷なら、治癒期間は約6~8週。

しかし、腱板損傷というものは骨と筋肉のつなぎ目の損傷であるため、上記の筋肉や腱、靭帯単独の損傷に比べて治癒が遅いとされている。

また腱板損傷や断裂の自然経過をMRIで追跡した研究によれば、小さな腱板断裂ならば、自然治癒する例が追跡した肩の30%にあったそうだ。

このことにより、全ての人に当てはまるわけではないが、軽度な腱板損傷ならば、治療期間は約3か月を目安に考えておくと良い。

中等度の腱板損傷なら治癒期間は6~12か月

中等度の腱板損傷ならば、治癒期間は6~12か月と言われている。

これは軽度な腱板損傷よりも腱板の損傷部位が大きいため、治癒にかなりの時間がかかるからだ。

しかし、ある程度の腱板の機能が残っていれば、6ヶ月程度で回復すると言われている。

腱板は使わないと「脂肪」に変わる!?

実は腱板は損傷や断裂をおこしてしまい、そのまま使わなくなると「脂肪」に変わってしまう例もあるそうだ。

これは治癒期間や予後を予測するために大切な情報となる。

脂肪に変わってしまうと、腱板が機能できない状態と考えた方が良い。

腱板の機能が残っているかどうかについては、早い段階でMRIによって、腱板が脂肪に変わっているかどうかを確かめる必要がある。

また、腱板の損傷や断裂が広がるにつれて、筋肉にしめる腱の割合が大きくなるため腱板の筋肉を触ると弾力性が無くなると言われている。

肩の上部に「棘上筋」と呼ばれる筋肉がある。

腱板を構成する「棘上筋」などを触って弾力性がなくなっていれば、断裂が大きいとも判断することができる。

棘上筋と三角筋

上記のMRIの情報を踏まえて、中等度の腱板損傷ならば、6ヶ月経過した時点で、肩が回復傾向であるかどうかをチェックする。

回復傾向ならば、手術をせずにそのままリハビリなどの保存療法で経過観察される方が多い。

重度な腱板損傷なら治癒期間は1年以上!?

重度な腱板損傷ならば1年以上もしくは1年以上経っても治らない予後不良の場合が多い。

腱板損傷で注意しなければいけないのが、腱板の断裂部分の「大きさ」だ。

MRIで腱板断裂の修復を追跡した研究によれば、ある程度の大きな腱板断裂は治癒はしないと言われている。

さらに大きな腱板断裂の場合は、1年で「約5mm」程度、腱板の断裂部分が拡大してしまうそうだ。

その状態に加えて「腱板の脂肪化」まで加わってしまえば、肩としては機能しなくなる。

この状態に陥ってしまうとリハビリなどの保存療法を続けていても改善はしない。

また大きな腱板断裂に加えて、「脂肪化」まで加わってしまうと、例え手術をしたとしても、腱板の働きが弱くなるため、一年経っても肩として機能しなくなる場合が多い。

肩が機能せず全く動かなくなる前に、いかに早くMRIで断裂部分の大きさや脂肪に変性しているかどうかを確認することが大切だ。

そして、医師と手術のタイミングを相談されたほうが賢明である。

大きな腱板断裂以外にも、糖尿病を合併している腱板損傷や肩が固まって動かない「関節拘縮」を併発している方も治療期間が6ヶ月以上、もしくは一年以上かかってしまうケースがあるので覚えておこう。

※腱板損傷の改善方法に関してはこちらの記事にてまとめておりますので是非ご参考にしてください。

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まとめ

今回は腱板損傷の治癒期間についてまとめた。

POINT

  • 軽度な腱板損傷ならば治療期間は約3ヶ月。
  • 中等度の腱板損傷ならば治療期間は約6〜12ヶ月。
  • 重度の腱板損傷ならば治療期間は約1年以上。
  • 腱板損傷の予後を決定する要因は腱板の断裂の大きさや脂肪化しているかどうかである。

大きな腱板損傷の場合、手術されずに改善される人が中にはいる。

だからと言って、放置してしまうと一年以上経過しても改善しない予後不良例になってしまう。

むしろこのような人の方が多い。

腱板損傷や腱板断裂の程度が軽度にしろ、重度にしろ、早めにMRIを撮って腱板の状態を確認し、医師と相談しながら、しっかりと治療の方向性を決めていく事が賢明なので覚えておこう。

参考文献:腱板断裂に起 因する肩関節不安定症の検討

参考文献:腱板断裂の自然経過-MRIをもちいて-

長尾 龍男
この記事を書いた人 : 長尾 龍男

長野県長野市在住。2015年8月愛知県岡崎市にて整体院「柔YAWARA」を設立。2021年6月に長野県長野市にて『Seitai Zen繕』を設立した理学療法士。Zen繕にて関節のトラブル由来の肩こりや腰痛、膝の痛みのケアを提供しております。その傍、「理学療法士」として整形外科で培った知識を活かして、『障害の原因』や『予防方法』『身体のメンテナス・ケアのやり方』をこちらのメディアにてご紹介しております。僕の想いはただ一つ。【僕の技術によって皆様の「お身体」のトラブルが改善し、より良い状態になっていただく事。】 ※より詳しいプロフィールや僕の想いは運営者情報もご覧ください。

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