はじめまして。
柔YAWARAさんのウェブ・動画などのコンテンツ制作から管理まで、IT戦略全般のお手伝いしているムサシノウェブと申します。
現在、このサイトを純然たる「店舗ブログ」から「健康情報全般を発信していくメディア」としてバージョンアップさせているところです。
これまでは柔YAWARA代表の長尾さんがたった一人で記事を書いていましたが、今後は長尾さん以外の理学療法士さんによるボディケアに関する記事や、また各分野の専門家によるボディケア以外のアプローチでの健康情報などもドシドシ発信していき、柔YAWARAで施術を受けられる方以外にも役立つ情報を、今以上により発信していけるメディアを構築していく予定なのでご期待ください!
今回はそんな寄稿記事企画第一弾として、私が2月に東岡崎で長尾さんとお会いした際に個人的な悩みとしてご相談させて頂いたある日突然起きて治らなくなった私の首痛について。
その時のやりとりをそのまま記事にしたいと思います。
ある日突然、後ろを振り向けないほど首が痛くなった
ある日突然、首が回らなくなりました。首を傾けると激痛、首を回そうとしても激痛という状態でして、自転車に乗ってる時に後ろを振り向けないような状態です。最初は寝違えたのかな?と思ってたんですが、痛みが一週間以上全くひかなくて、これって椎間板ヘルニアの可能性はありますか?
そうですね、首の椎間板ヘルニアの可能性も示唆されます。ですが、首のヘルニアの場合は腕や手に痺れが出てしまうので、その様な症状は出ていますか?
今のところ痺れは出ていません。首を曲げたり捻ったりが出来ない、寝違いのような状態が一週間以上続いてます。
そのような症状でしたら首の椎間板ヘルニアの可能性も示唆されますが、それよりも動かすと痛いという事から首の骨の関節にトラブルが出ているのかもしれません。首のどのような所が動かすと痛いでしょうか?(耳の後ろの位置や首と肩の付け根など)
左右に曲げるとリンパ?のようなところに激痛が走ります。寝てても、長時間、枕に頭を置いてると首が痛くなります。
リンパ?という事は首の横側ということですね?左右に曲げると首の骨の関節に負担がかかります。また長時間、枕に頭を置いていると痛みが出るという事からも、首のヘルニアの影響による首の関節にトラブルが起きている可能性があります。お仕事がデスクワーク中心なので、正面ばかり見すぎているのが原因かもしれませんね。痛くなる直前に過度に首に負担をかけた覚えはありませんか?
日課のランニングは影響しているのか?
うーん、自分の中では全く心当たりがないんです。本当に寝違えたかのように朝起きたら首が痛くなっていたという印象で。ただ、仕事以外に登山とかランニングでけっこう身体を動かしているので、そういうものが原因となる可能性はありますか?
そうですね。ランニングはよほど首を振りながら走らない限り負担は少ないです。おそらく登山の影響は少なからずあるかもしれません。登山は上を見て歩く事が多いので首の関節に負担がかかるケースがあります。デスクワークで身体が固まった状態のまま、過度な登山を行なってしまうと首に負担がかかり症状が出てしまう方もいます。
なるほど!ちなみに走っている時や山登りしている時は、首の痛みを感じることはないんです。というのも上下の動きだったら痛みは感じなくて、首を曲げる・傾けるといった横の動きが出来なくなっています。
上下の動きは問題ないんですね!上下の動きは比較的首の関節全てで動いているのですが、横に振り向く回旋は第1頚椎と第2頚椎の関節がメインで行われております。また首をかしげる側屈は第5頚椎までの動きがメインで総合的に動いていきます。その為、大きなトラブルが出ているのは第1頚椎と第2頚椎の関節なのかもしれませんね!
首を鳴らすことの影響は?
あとは、クセで20年くらい「首ポキ」をやってました。良くないと言われているのはもちろん知ってるんですが、首を鳴らした時の爽快感がやめられなくて、けっこう腕でグイグイ首を押すような感じで鳴らしたりはしていました。
首がポキポキ鳴ってしまう原因としては、首が本来動く範囲全てを使っていない事によって、首の関節の中の『滑液』と呼ばれる液体が潤滑していないからと考えられます。その為、たしかにポキポキさせると滑液が潤滑されるので楽になった感じが出るのですが、腕でグイグイと過度に押し付けてやると首の関節に微細な傷がついてしまいます。もしかしたら、その微細な傷が積み重なって爆発?とまではいきませんが、症状を出した可能性はありますね。また、首のヘルニアは30歳を超えていれば誰でも出てしまうものです。家で言えば経年劣化みたいなものです。それだけで、突然痛みが出て、1週間以上辛い思いをされる人はあまりいません。その痛みが出る背景に何年か前に交通事故や連絡などで首に衝撃を受けた事があるなどの記憶はありますか?
今まで首にそういったダメージを受けたことはありません。しいて言えば非常に寝違えることが多いというのはあります!あと、この件で首が回らなくなったおかけでしばらく「首ポキ」はやっていないんですが、依然として痛みがひく気配はありません。
そういう事ですね!寝違いが多いというのはやはり以前から首の関節のトラブルがあったと考えられます。強い衝撃を受けた事がないとのことで、やはり20年前から続けている強引な首ポキによる微細な傷が積み重なったのかもしれません。そして、首の椎間板の経年劣化によって症状がより鮮明に出てしまったのかと思われます。痛みが引かない期間が1ヶ月以内なら急性炎症の名残が残っているものと考えられます。
実は首が痛みだしてから…かれこれ1ヶ月以上はもう痛みがひかないような状態です。
関連痛による痛みの可能性は?
1ヶ月以上痛みが引かない場合で考えられるのが ①首の関節のトラブルが回復する前に、また負担をかけて痛みを出している。 ②首のおそらく第1頚椎と第2頚椎の関節が固まってしまい痛みを引き起こしている。 ③内臓からの関連痛 などが考えられます。
内臓からの関連痛ですか?関連痛自体は長尾さんが配信している動画で以前に勉強させて頂きましたが、内臓に問題が生じていることで首に痛みが出る場合もあるんですか?
そうですね!例えば、お酒を多く摂取されている方は肝臓がトラブルを起こして首回りに痛みを出す事がありますよ!
正直、それがこれまでご質問頂いた心当たりの中で最も心当たりがあることです笑 ご存知かと思いますが、酒量は人よりも全然多いと思います。特に以前よりも運動している分、ビールとか毎日飲みたくなりますし、運動してるから飲んでも大丈夫かな?というような甘い気持ちもあって、以前よりもお酒を飲む日は増えた気がします。
確かに何度か一緒に飲みに行かれた時、ものすごい量を飲まれていましたね!笑 もしかしたら、肝臓の影響によって首の痛みが助長されているかもしれませんので、飲酒量を減らして経過を観察してみるのも一つの手ですね!それで痛みが減れば、肝臓トラブルの可能性がありますね。
なるほど。確かに酒量が増えて良いことはあまりないので、ちょっと控えてみて様子を見てみたいと思います。あとは、仮に肝臓トラブルが起因していた場合に「これはやったほうが良い・控えたほうが良い」ということはありますか?
そうですね。内臓関係になると食事療法になってしまうのですが、まず避けていただきたいのは、飲酒はもちろんのこと、高エネルギー高たんぱく質の牛肉や豚肉の摂取量を減らしていただくこと。また深夜に消化が悪い食べ物を取らないようにしていただきたいですね。逆にやった方がいい事は未精製の穀物を摂取してそれをエネルギー源にしましょう。また、野菜や海藻類からビタミンや食物繊維を補い、タンパク質は先ほども申したように牛肉や豚肉は極力控えて、豆や魚、鶏肉から補給するようにした方がいいですよ!そうする事によって肝臓に負担をかけないようにする事が大事かと。
ありがとうございます!まさに生活習慣を改善しなさいということですね笑 飲酒量を減らすのは僕にとってはかなり難儀なことですが苦笑 ほかはけっこうやれそうです!基本的にヴィーガンとまではいきませんが、胆嚢が強くないせいか、油ギトギトの食事は年々受け付けなくなっているので、最近はあまりお肉を食べない生活を最近はしています。
ヴィーガンみたいに極端なのも身体に負担をかけてしまうので、何事もバランスが大事という事ですね!笑
そういうことですね笑 まずは飲酒量を頑張って減らしてみます!ご助言頂き、ありがとうございました!
いえいえ、こういう事でしたらいつでもご相談ください!
その後どうなった?
今回書き起こしたご相談を長尾さんにした後、他にも一緒にお仕事をさせて頂いている近所(都内)の整体院さんがあって、実はそちらの先生にも実際に首の状態を診て頂きました。
そちらの整体院さんは「東洋医学」をベースにしているんですが、やはり指摘されたことは長尾さん同様に肝臓トラブルから来ている首痛の可能性でした。
その後、仕事が忙しい時期が続いて、まさかの一週間くらい強制的に禁酒するハメになったんですが笑
そうしたら、あれだけ痛かったはずの首の痛みが一気にひいたんです!さすがにまだ100%とはいかず、しばらく首をちゃんと動かせてなかったので首周りが固くなったような気はしますが、でも左右に曲げたり首を回したりした時の痛みがグッとひきました。
今回このやりとりを記事にしたいと思った理由は、やはり私のような素人だと『首が痛い時はその原因が首自身にある』と考えがちです。ただ、蓋を開けてみたら実は全然違うところに原因があった可能性が極めて高いのが今回のケースのオチでした。
私の首痛の場合、原因は多分『飲み過ぎによる肝臓トラブル』でしたが、今回そうだったからと言って、必ずしもそこが原因ではないというのも当然のことです。でも、首とは直接的な因果関係がなさそうなところが痛みを引き起こす可能性を知って頂ければと思いますし、もっと言えばそういうのは自分一人で悩んだり自己解決しようとしないで専門家に(もちろん愛知の方はぜひ長尾さんに!)相談してみたほうが、やはり解決までの速度が全然速いということです。
健康増進メディア『柔YAWARA』では、読者の皆様からのご相談も受け付けております。お身体のことで悩みや不安がありましたら、記事のコメント欄・チャット・問い合わせフォーム、ツールは何でも良いのでご相談頂ければ、柔YAWARA代表の長尾さん(理学療法士)が親身になって回答してくれます。(ご相談頂いた内容はご承諾頂いた上で今回のような記事にさせて頂く場合もあります。)
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