寄稿記事

全く動けないぎっくり腰!2次災害と対策について理学療法士に聞いてみた!

柔YAWARAさんのウェブ・動画などのコンテンツ制作から管理まで、IT戦略全般のお手伝いしているムサシノウェブと申します。
 
前回の記事でもお知らせしましたが、現在この柔YAWARAサイトは「店舗ブログ」から「健康情報全般を発信していくメディア」としてバージョンアップしている最中になります。
 
柔YAWARAの長尾さんがモットーにしていることは、「柔YAWARAまで物理的に通える距離にある方には最高の施術を、柔YAWARAまで物理的に通えない距離にある人にはサイトを通じて最高の健康情報を」なので、今後は長尾さん以外の理学療法士さんによる主に筋膜へのアプローチに関する記事や、愛知県内でちょっと他とは違う家づくりをしているハウスメーカー代表による暮らしの中で健康を獲得していく方法など、身体のことだけではなくて、記事を読めば心も体も健康になれる。
 
そんな健康増進メディアに柔YAWARAは変貌を遂げる予定なのでご期待ください!
 
さて、僕は身体の専門家ではないので長尾さんにインタビューをして裏をとってからじゃないと記事に出来ないんですが、身体が痛い系のネタだけは無駄にたくさん持っているので今回も長尾さんに『本当にあった話』をインタビューさせて頂きました。
 
ここからはそのやりとりを全部書き起こしていきますので、特に!いま腰が痛くて全く動けない方の参考に少しでもなれば幸いです。
 
※前回の寄稿記事はこちら!長尾さんのアドバイスによって首痛が治りました!


 

10日くらい前から父が腰の激痛で動けなくなりました

ムサシノウェブ
先日は首痛のことでご相談に乗って頂きありがとうございました!アルコールを控えたことで自分でもビックリするくらい首の状態が良くなりました。今回は僕自身のことじゃないのですが、父の腰のことでご相談したいと思います。現在、父が10日くらい腰痛で歩けず寝たきり状態になっています。
 
 
柔YAWARA
いえいえ、こちらこそご相談していただきありがとうございます。お役に立てて何よりです。お父様が腰痛で寝たきりになってしまったとの事ですが、腰痛を引き起こされた10日前になにか腰に負担をかけるようなことをされた覚えはあるでしょうか?
 
 
ムサシノウェブ
はい、心当たりはあります!実は家の片付けでかなり激しい動きをしたり、変な体勢をとったようです。そしてそこから2時間も経たないうちに腰が痛くなったそうです。補足情報として、父は1年半前に交通事故で臀部あたり(股関節の高さくらいの所)を骨折しており、手術でボルトを入れても痛みが引かずスムーズに歩けなくて、事故の1年後にボルトを抜く再手術をしています。その間の1年間は散歩すらままならない状況でした。
 
 
柔YAWARA
そういうことですね。若い方ですら無理な姿勢で片付けを行えば腰を痛めてしまいます。ましてやその背景として、『交通事故』やそれに伴う『股関節付近?の骨折』があるのでより腰への負担がかかっていたのかもしれません。こちらの写真を見ていただければわかりますが股関節と腰の位置はとても近いです。ボルトを抜くまでの1年間、痛みでまともに散歩すらできなかったということで、股関節が動かなかった事によって腰へ負担がかかっていた事が予想されます。
 
腰椎と股関節
 
 
ムサシノウェブ
確かにボルトを抜いてからは少し歩き方も改善したように見えるのですが、ボルトを抜く前は折れた方の左足をずっと引き摺るような歩き方(本人曰く、左足のほうが少し短くなったような感覚)でした。
 
 
柔YAWARA
人間は非常によくできていて、普段は非常に効率よく(疲れづらいように)歩いたり、動いたりしています。しかし、お父様はボルトによる痛み(おそらく体重かけた時の痛み)によってズリ足になっていたのかと。試していただければわかるのですが、足をひきづって歩くと腰で足を持ち上げないといけません。これは靴の中に石が入っている時の感覚と同じです。つまり慢性的に腰へダメージがあった可能性があります。今回の腰痛は片付けが引き金になったのは間違いないのですが、日々の負担の蓄積もあったのかもしれません。
 
 

突然の腰痛は「ギックリ腰」なのか?「ヘルニア」なのか?

ムサシノウェブ
僕も父と接していて長尾さんの仰ることをその通り感じています。足の怪我の前も後も「腰が痛い」とはずっと言ってました。そして今回、普段はしないような動きをとったことで激痛レベルに発展してしまったということですよね。ちなみに、これは「ギックリ腰」でしょうか?それとも「ヘルニア」などの疑いもありますか?病院に行くのが一番なんでしょうが、腰が痛くて動けないとなると移動手段も制限されてしまって、基本的にはいま寝たきり状態で静養しています。
 
 
柔YAWARA
そうですね。これはぎっくり腰と考えて良いと思います。突然の痛みだけをぎっくり腰と思っている方が多いのですが、ぎっくり腰は急性腰痛と言って、負担をかけた直後だけでなく、負担をかけた数時間後に急激な痛みを出すものも指します。もちろんご年齢から椎間板のヘルニアはあるかと思われます。足に痺れが出ていなければ、ヘルニアによって神経には負担をかけていないことになります。しかし、ぎっくり腰のような症状が出ていらっしゃるので、ヘルニアによって腰の関節には負担をかけている可能性はあります。痛みが出てから2週間は非常に痛みが強いのでコルセットを巻いて安静が必要です。ですが、股関節の手術をされているので、それ以上の期間が経っても活動量を抑えてしまうのは返って良くないです。足の筋力が落ちてしまう懸念が出てきてしまいます。
 
 
ムサシノウェブ
足には痺れはないような感じがするとのことでした。ただ、足のダルさのようなものはあるようです。痛みが発生してからコルセットを巻いて静養してますが、現時点で痛みが出てから10日くらい経ってまして、その間はほとんど活動できていない状態のようです。そして、痛みも鎮痛剤を飲まない状態では10日前とそんな変わらない状態のようで、こういった場合は今後どんなアクションをとることが適切でしょうか?例えば病院に行くとしても現時点では歩けないので最悪は救急車なのかな?という感じなのですが…。
 
 
柔YAWARA
そうですね。非常に難しい問題ですね。足のダルさは腰の神経症状の場合もありますし、長期不動によるものもあります。10日経って痛みが変わらないという事は炎症症状が非常に強いのかと思われます。また不動による痛みも加わってきてしまう時期になります。その為、病院でトリガーポイント注射ないしブロック注射などで痛みに対するアプローチをした方が良いです。これは早期の方が確実にいいです。なぜなら、不動による痛みと筋力低下の方がもっと怖いからです。例えれば地震の後の津波のようなものです。ただ痛みで動けないとの事なので、最悪の場合は救急車、人の手を借りればなんとかなるようなら、介護タクシーを呼んでみてもよろしいかと。介護保険適用外のサービスで病院までの送迎をしてくれる事業者があるかもしれません。
 
 

動けない中で出来る良い静養は?

ムサシノウェブ
ありがとうございます!一応、2週間経過まで様子を見ようと思いますが(本人もいろいろ調べたらしく2週間と言ってましたし、自分が決めた方針を曲げる人でもないので苦笑)今が10日くらい、残り4.5日は静養する中で何か良い静養の方法などはありますか?今はコルセットを巻いてひたすら横になっています。
 
 
柔YAWARA
もし横向きで寝ている時に膝と膝がくっつけているのでしたら、手術した側の股関節を上にして横になっていただき、その際、膝の間にクッションを入れて膝と膝をくっつけないようにすると股関節が腰に与える負担が減るので楽になります。これだけ痛みが引かないという事は寝ている時の姿勢でも負担をかけている恐れもあるので。可能であるならば、横向きのままでいいので身体を軽く揺すったり(自分自身で)息を大きく吐いて、お腹を凹ませる体操や貧乏ゆすりなどでも良いので、少しでも身体を動かすようにした方が良い時期かと思います。まずは負担を全て排除して、痛みが出ているところに負担をかけないことが最優先です。
 
 
ムサシノウェブ
了解しました!本人にそのように伝えます。最後に、僕や父は都内にいるのでこういう時に柔YAWARAさんのお店まで行ってお世話になることは出来ないんですが、こういったケースの場合でまだ病院に行ってない人がまず柔YAWARAさんに行くというのはアリですか?それとも病院行ったほうがいいですか?
 
 
柔YAWARA
よろしくお願い致します!例えば、痛みが出始めてから3日過ぎても痛みが引かない人は病院で薬物療法を行った方が痛みの治療としては最適です。3日過ぎて痛みが徐々に落ち着いてくる様子でしたら、当店にご来店されても問題ありません。また中村さんのお父様のように2週間経過しそうな頃で、痛みが引かない、もしくは薬を飲んでも変わらないという場合は、不動による影響が出ている可能性があるので対応する事は可能です。ですが、何事も痛みのファーストチョイスは医療機関、その後のお身体のケアや再発予防は僕みたいな専門家を選んだ方がコスト面も心理面も安心だと思います。
 
 

まとめ

今回は自分自身のことではなく、自分の父が現在抱えている腰痛について長尾さんにご相談させて頂きました。僕自身もそうなんですが、どこか悪くなった時に病院に行きたくない・忙しかったり様々な理由で病院へ行けないという方も多いと思います。
 
そもそも長尾さんが柔YAWARAというお店を開業した信念の中に「病院へ行けない生産年齢世代にお身体のケアやオピニオンを提供したい」というものがあります。病院へ行けない理由は様々ですが、多くの働き盛りの世代が抱えている一番の問題は「仕事終わりにはすでに診療時間が終わっている。休日にしか行けない。」などが挙げられます。
 
僕自身の話をすると、単に病院は待ち時間が長いし、妙な緊張感があるし、行ったら帰ってこれないんじゃないか?みたいな不安感も強いので…ついつい通院が億劫になってしまうんですが、やはりこうやってプロフェッショナルに「何事も痛みのファーストチョイスは医療機関」と言われると、それじゃダメなんだなと考えを改める良いキッカケになります。
 
痛い時に自分でネットを駆使していろいろ調べてみるというのも現代の主流だと思いますし、実際のところ僕もそうしていますが、でも素人はどこまでいっても素人。長尾さんのような方に相談すると自分が思っていたこととは違う回答が必ず返ってくるので、自分一人で抱え込まずに誰かに相談するということは本当に大事なことだと思います。
 
もし、「身近にそんな身体のことを相談できる人なんていないよ!」という場合でもご安心ください!
 
健康増進メディア『柔YAWARA』では、読者の皆様からのご相談も受け付けております。お身体のことで悩みや不安がありましたら、記事のコメント欄・チャット・問い合わせフォーム、ツールは何でも良いのでご相談頂ければ、柔YAWARA代表の長尾さん(理学療法士)が親身になって回答してくれます。(ご相談頂いた内容はご承諾頂いた上で今回のような記事にさせて頂く場合もあります。)
 
 
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