軟骨がすり減ったことによる膝の痛みへのケアについて

寄稿記事

軟骨がすり減ったことによる膝の痛みへのケアについて

初めまして、今回よりこちらに投稿をさせていただく樋口哲也と申します。私は愛知県春日井市在住で、整体院 虹 NIJI -筋膜を整えるお店- を設立する予定の理学療法士です。
 
筋肉のトラブル由来の膝の痛みを中心に腰痛、肩こりのケアの提供を目的とし2019年春より開業を予定してます。
 
現在は病院勤務にて日々のお仕事や生活の中で痛みにより満足のいくパフォーマンスを発揮できない等の、お身体のトラブルを抱えている方々を中心に携わらせていただいております。
 
この度、整体院柔YAWARA代表の長尾さんとの縁のお陰で、こちらのメディアにて日頃培った知識を活かして痛みが出た際に、ご自身で行えるケアの方法を中心にご紹介させて頂くこととなりました。
 
さて、今回は膝に痛みが出てしまったときについてです。
 
膝に痛みが出た際に皆様はどんなことを考えるでしょうか?
 
理学療法士である私の意見としては『膝の軟骨のすり減り』、『膝の関節の変形』が考えられます。
 
インターネット等で調べると『変形性膝関節症』、『O脚』等といった名前が出てくると思います。
 
この『変形性膝関節症』というのは膝の骨や関節に変形があることを意味しています。
 
膝に痛みが出た際に骨・関節に変形があるというのは重要なポイントとなってきます。
 
骨の変形は残念ながら手術でしか直すことができません。
 
しかし、関節を支える筋肉を整えることにより骨の変形が進行しないように維持することが可能となります。
 
その為、今回は膝に痛みが出た時に、膝の周りの筋肉に対して自分で行えるセルフケアについて解説させていただきます。
 
 

ポイントはおしりの筋肉

一言に『膝に痛みが出た』と言っても様々なパターンがあります。
 
例えば、歩く時に膝の内側に痛みが出る場合についてです。これは軟骨のすり減りや、変形性膝関節症といった症状の方に多く見られる痛みです。
 
膝の内側に痛みが出る一番の要因としては、膝の内側の骨同士がぶつかることです。
 
そのため、膝の内側の骨同士がぶつかる要因の一つである筋肉をケアをすることで、症状の緩和を狙っていくことが可能となります。
 
では、そのポイントとはどこかというとお尻の筋肉になります。お尻の筋肉が正しく働くことで、歩く時に正しく体重移動をする事ができるようになります。
 
その結果、 膝の内側の骨同士がぶつかりにくくなり、痛みの緩和へと繋がります。
 

 
 

ケアの方法をご紹介

さて、肝心のケアの方法についてです。
 
ケアは立った姿勢、座った姿勢、寝た姿勢どの姿勢でも行えます。
 
今回はその中でもセルフケアでも行いやすく、かつ効果の出やすい立った姿勢でのケアについてお伝えします。
 
 
①ケアを行う姿勢
肩幅に立った姿勢から『休めの姿勢』を作ります。
 

 
 
姿勢のポイント:
ケアをしたいお尻の筋肉になるべく力が入らないように、反対の脚(ケアをしない側の脚)に体重を乗せます。
 
 
②狙うポイント(範囲)について
身体の2ヶ所を目印としてケアを行うポイント(範囲)を見つけていきます。
 
目印1:腰に手を当てた時に触れる骨盤の骨の出っ張り。ここが一つ目の目印です。
 

 
この部分に骨の出っ張りがあります
 
目印2:目印1から少し下に行くと触れるお尻の側面にある骨の出っ張り。ここが二つ目の目印となります。
 

 
二つ目の目印です
 
この2点の目印の間がケアを行っていく範囲となります。
 

 
この範囲を握り拳や掌底を使ってお尻の筋肉全体を押しほぐしていきます。


 
 

押しほぐすときのポイント

①強さ:
 
お尻の筋肉は分厚いので少し強めに押します。
 
 
②ケアの長さ:
 
腕が疲れてしまってはいけないので、約1~2分が目安です。
 
 
③押し方:
 
一点集中ではなく、ポイント全体を万遍なく押します。
 
 
④押し方のコツ:
 
なるべく真横に向かって押します。
 
 

まとめ

さて、今回は歩くときの膝の内側の痛みに対して行うセルフケアについてお話しさせていただきました。
 
今後は歩くときの痛みに対してだけでなく、階段の上り、階段の下りのときの痛みや、椅子から立つときの痛みに対してなどのセルフケアについてもお話をさせていただきますので今後ともよろしくお願いいたします。
 
 

-寄稿記事