マスクにコロナを予防する効果があるのか?手洗い・消毒による『接触感染』予防が最重要だ

投稿日:2020年3月28日 更新日:

マスクの必要性アイキャッチ

理学療法士の知識・信念

2020年3月28日現在、東京や埼玉、神奈川などで週末の移動自粛要請が拡大しています。また、愛知県でも東京への移動自粛が要請されています。

まだまだコロナショックが広がるのではないかと考えてしまいます。いっその事こと、1ヶ月ほど経済を止めた方が良いのではないかと思うほどです。痛みなくして、終焉なしのようなイメージがこのコロナウイルスによるショックが治らないのでは…

そんな世の中になっている最中、先日に妻が咳やくしゃみなどなどの感染症の症状が出ていない私にこのように言いました。

『まだマスクをせずに仕事してるの?』

確かに前述した通り、まだまだコロナウイルスの終息が見えません。

そして何よりマスクも手もとにありません。というよりか接客業にも関わらず、マスクが手に入らないのです。

そして、マスクの効果的にウイルスを通すので、マスクをしてようがしていまいがかかるものはかかってしまいます。

私の意見としては、感染症で体調も悪くない上に「自分の防護」の為にマスクは不要ではないか?と言うことを訴えたかったので、妻に

「そもそもマスクをしていてもウイルスが通るので必要ないよね」

と反論しました。

おそらく優しい妻の事なので、私の身を案じて言ってくれた言葉だと思います。

しかし、現実として多くの人はマスクをつければ、「自分への感染」を防護できると勘違いしがちです。

マスクはあくまでも非感染者への「飛沫感染」を防ぐ確率を高める物です。

つまり感染者もしくは感染の疑いがある人が非感染者に「飛沫」を介して感染させてしまう確率を下げる道具なのです。

それを皆さんが再認識する必要があると感じたので色々と調べた事をまとめてみました。

マスクが手に入りづらい現在、マスクをつける意味。そして感染拡大を防ぐ為にも一緒に知識を身につけていきましょう。

コロナウイルスはどのように感染するのか?

まずコロナウイルスは、7種類見つかっているそうです。

うち4種類が一般の風邪の原因を占めており、残りの2種類がSARSやMERS、そして残りの一つが新型コロナウィルス(SARS-CoV2)です。

これらはアルコール消毒によって70%が失われるそうです。

そして感染源として今厚生労働省が提示しているのが、『飛沫感染』と『接触感染』の可能性です。

『飛沫感染』とは「感染者」の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出されて、他の人がウイルスがついた飛沫を吸い込んで感染する方法です。

『接触感染』とは、感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、周りの物に触れるもしくは未感染者に触れると感染者に直接触っていなくても未感染者が感染してしまうという感染方法です。

ちなみに今のところ空気感染は考えられていないそうです。

空気感染とは別名で飛沫核感染といい、飛沫核とは飛沫から水分が蒸発した小さい粒子であり、長時間空気中に漂い、しかも遠くまで飛んでいきます。その為、感染者から遠く離れていても感染してしまうものです。

因みに飛沫感染ならマスク着用によってある程度拡散を防ぐ事ができます。しかし、空気感染(飛沫核感染)なら飛沫核が小さすぎるのでマスクだけの着用では防ぐ事ができません。

参考資料:新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)(令和2年3月26日時点版)

参考資料:飛沫(ひまつ)感染と空気感染の違いって何だろう?

マスクの効果としてどれだけコロナウイルスを防げるのか?

新型コロナウイルス感染症の予防法としては、一般的な感染症対策に心がける事が大切だと厚生労働省では記載されています。

一般的な感染症対策とは、

  • 石けんを使用した手洗い。
  • アルコール消毒。
  • 十分な睡眠。

などです。

また小規模患者クラスターにも注意が必要だそうです。

「小規模患者クラスター」とは、感染経路が追えている数人から数十人規模の患者の集団のことを言います。

これまで集団感染が確認された場に共通する「1.換気の悪い密閉空間、2.人が密集している、3.近距離での会話や発声が行われる」という3つの条件が同時に重なった場所(換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間(密閉空間・密集場所・密接場所))に集団で集まることは避けてください。

参考資料:新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)(令和2年3月26日時点版)

これらの事から新型コロナウイルスは

  • 飛沫感染や接触感染より感染する。
  • 石けんを使用した手洗いやアルコール消毒、健康的な生活が予防に有効。
  • 換気が悪い場所、近距離会話は要注意。

という事が今わかっている事です。

これらを踏まえて、これだけマスク不足になっている中、マスクを装着することによってどれだけ予防効果があるのか調べてみました。

結論から言えば、『マスク装着=完全予防ではない』いう事です。

これを理学療法士である私の言葉だけでは信用性はゼロである為、参考にした資料を提示した上でマスクの効果をご紹介していきます。

厚生労働省のサイトでは、

マスクは、咳やくしゃみによる飛沫及びそれらに含まれるウイルス等病原体の飛散を防ぐ上で高い効果を持ちます。咳やくしゃみ等の症状のある人は積極的にマスクを着用しましょう。
ご自身の予防用にマスクを着用することは、混み合った場所、特に屋内や乗り物など換気が不十分な場所では一つの感染予防策と考えられますが、屋外などでは、相当混み合っていない限り、マスクを着用することによる予防効果はあまり認められていません。

参考資料:新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)(令和2年3月26日時点版)

となんとも分かりづらい説明が書かれていますが、要は咳やくしゃみなどの症状が疑われる人が着用すると非感染者への「飛沫感染」は防ぐ可能性が高まります。ですが、マスクをしているからと言って必ずしも自分が感染しないわけではない。つまり予防は期待できないということです。

これらについて、別の文献を踏まえて説明してみます。

まずマスクの網目、飛沫、ウイルスの大きさが以下の通りとなります。

マスクの網目の大きさは10〜100μm。飛末は5μm以上の大きさ。ウイルスは0.1μm。

参考資料:マスクの予防効果(コロナ、インフルエンザ)について

飛沫感染に関してはマスクの網目よりも飛沫が大きければウイルスが付いた飛沫を捕らえられるので防御できる可能性もあります。ですが、すべてではないと言うことです。

また日常的なマスク着用による感染予防効果に対する情報ではこのように記載されていました。

マスク着用単独でのウイルス感染症予防効果は非着用時と有意差はなく、マスク着用による感染予防効果は認められなかった。
マスクの種類による感染予防効果の差も見られなかった。

しかし、マスク着用と手洗い、アルコール消毒、咳エチケットを実施した場合は感染予防効果があったとされています。

参考資料:日常的なマスク着用による感染予防効果について

また新型コロナウイルスは発症前の感染者(潜伏期間)からも感染するかもしれないと言うのは突飛すぎるという意見がこちらのサイトで記載されていました。

そもそも発症前の潜伏期間は感染力の弱い時期(ゼロではない)とされていますし、咳もくしゃみもない方が話したりした時に飛ぶ唾液からのエアロゾルをマスクが少なくする根拠はありません。

参考資料:マスクの予防効果(コロナ、インフルエンザ)について

またこちらの海外の記事でも健康な人がマスクをする必要ない。コロナウイルスから身を守る為のマスク着用は必要ない。と述べています。

参考:No, You Do Not Need Face Masks To Prevent Coronavirus—They Might Increase Your Infection Risk

上記を踏まえて簡単に『マスクの効果』についてまとめてみます。

  • 咳やくしゃみなどの症状が出ている感染者もしくは感染が疑われる人が着用することによってと非感染者への「飛沫感染」を防ぐ可能性が高まる。(相手への感染について)
  • マスクの種類に関わらず、マスクだけでは自分へのウイルスによる感染症を防ぐ事はできない。(自分への防護について)
  • マスクを使用するなら「他人に感染させたい目的」で使用するのは有効。

と言うことになります。

自分の身を守る目的でマスクをするのではなく、相手に感染させない、感染増大を限りなく低下させる目的で「感染者」もしくは「症状が出ている感染の疑いがある者」が着用した方が良いです。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ為に行っていくべきこととは?

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ為には、我々国民が一致団結しないといけません。

自分に対する感染予防に加え、もし感染してしまった場合他人に感染させないという事が大切になります。

当たり前な事ですが、これが出来ていないので、今の現状に陥っているのかと考えられます。

これらを行う為には、前述でチラッと触れたのですが、再度記載します。

自分に対する感染予防

  • 30秒以上の手洗い・うがいをして『接触感染』に注意を払う。
  • 手の触れるドアノブやスマホなどの画面のアルコール消毒。
  • 健康的な生活(適切な食事・睡眠時間など)。
  • 咳エチケットの実施。※咳エチケットに関してはこちらの厚生労働省が提示しているものがわかりやすいです。(咳エチケット
  • 室内の換気。
  • 感染が疑われる者への近距離会話を避ける。
  • 感染者もしくは感染が疑われる者の感染拡大予防

  • マスク着用による『飛沫感染』を防ぐ。
  • 手洗い・手指消毒で『接触感染』のリスクを低下させる。
  • 日本人の気質としてマスクは心理的な安心感を与える道具だ

    マスクに関しては、以下の情報の通り接触感染をある程度防ぐ効果が期待されています。

    健康な人が不織布製マスクを使用する場合 マスクを着用することにより、机、ドアノブ、スイッチなどに付着したウイルスが手を介して口や鼻に直接触れることを防ぐことから、ある程度は接触感染を減らすことが期待される。

    引用:新型コロナウイルスとマスクの効果について

    しかし、間違って認識してはいけません。

    マスクを着用していたとしても、新型コロナウイルスが付着した手でマスクに触れてしまえば、マスクにウイルスが付着してしまう。

    そして、手を綺麗にしたとしてもそのマスクに触ってしまえば手にウイルスがついてしまいます。

    そのまま、手を口に持っていってしまえば、体内へウイルスを侵入させる事になるのです。

    つまり、マスクをして安心をしてはいけません。

    徹底しなければならないのは、手洗いや手指消毒、周辺の消毒なんです。

    ですが、依然と多くの方がマスクをすれば、ウイルスを防げる。接触感染を予防できると勘違いしがちです。

    そして、マスクをしていない人がいると不安に感じてしまうようになっています。

    マスクは飛沫感染を防ぐものです。

    マスクをしているから、自分への感染を防げるわけではないのです。

    あくまでもマスクは感染した人が他人へ移さない為の道具なのです。

    1番重要な事は『接触感染』を防ぐ事です。

    手洗いや触るものの消毒を徹底する事です。

    これが出来ていないから、未だに感染が拡大しているのではないのでしょうか?

    しかし、多くの人がマスクをしている=感染が予防できると認識しているのも事実です。

    たまたま妻がマスクを手に入れたので、当店では『お客様の心理的な安心感を与える』事を目的にマスクが手もとにある限り着用して施術をしていくつもりです。

    まとめ

    今回はマスク着用による新型コロナウイルス感染を防げるのかどうかについてまとめました。

    POINT

    • マスクのマスクの網目の大きさは10〜100μm。飛末は5μm以上の大きさ。ウイルスは0.1μm。その為、感染者の飛沫感染は防げるが、健常者の着用はほぼ意味がない。
    • マスク着用による『接触感染』もある程度防ぐ事ができるが、ウイルスが付いた手でマスクを触ってしまった場合、マスクにウイルスが残存してしまうので再度触らない様に注意する必要がある。
    • 健常者において新型コロナウイルスを予防する為に行うべきは手洗いや消毒で『接触感染』を防ぐ事である。感染者はこれに加えてマスクによる他人への『飛沫感染』を防ぐ事だ。

    コロナショックによって不安が増大しています。

    自営している人や会社を経営されている方は肌で感じているはずです。

    もう既に大不況が始まっている事を。

    特に若者は認識しないといけません。

    今はニュースとかではあまり聞かなくなりましたが、若者がウイルスを運んでいると言われているのです。

    悔しいと思いませんか?

    これからの日本を背負うのは僕たちなんですよ?

    傍観するのではなく、自分らにできることをしましょう。

    自分らにやる事はマスクをして、マスクを買い占めることではありません。

    若い世代の健常者は新型コロナウイルスの『接触感染』を撲滅する為に手洗いや手指消毒、周辺消毒に尽力すべきなのです。

    じゃないと本当に日本が終わりますよ。

    長尾 龍男
    この記事を書いた人 : 長尾 龍男

    愛知県岡崎市在住。整体院柔YAWARAを設立した理学療法士。柔YAWARAにて関節のトラブル由来の肩こりや腰痛、膝の痛みのケアを提供しております。その傍、「理学療法士」として整形外科で培った知識を活かして、『障害の原因』や『予防方法』『身体のメンテナス・ケアのやり方』をこちらのメディアにてご紹介しております。僕の想いはただ一つ。【僕の技術によって皆様の「お身体」のトラブルが改善し、より良い状態になっていただく事。】 ※より詳しいプロフィールや僕の想いは運営者情報もご覧ください。

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