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首の痛み

首がポキポキと音がなる原因を簡単に解説

朝起きた時に首がポキポキ鳴る。

パソコン作業をした後に首がバキバキ鳴ってしまうなどの声をよく耳にする。

どうしてそのような首の関節が鳴ってしまうのだろうか?

その原因としては関節内にある『滑液』とよばれる液体の機能が実は関わっている。

今回はそんな首を始めとした身体の関節がなぜ『ポキポキ』『バキバキ』鳴ってしまうのかを調べたので分かりやすくご紹介していく。

なぜ首を動かすとポキポキ音がなってしまうのか?その原因とは?

関節がポキポキ、パキパキと音が鳴ってしまうことをクラッキングと呼ぶそうだ。

クラッキング(英: Cracking)とは、関節を鋭い音で鳴らすことである。関節の部位によって、首ポキ、指ポキ、顎ポキなどと表現されることが多く、ポキッ、ポキポキ、コキコキ、など様々な擬音語で表現される[1] [2]。「関節内轢音」ともいい、その音は英語圏ではCrackingの他にPopping(ポッピング)とも例えられる。

引用:クラッキング (関節)

クラッキングの原因は色々言われている。

クラッキングの原因

  1. 関節の圧力変化
  2. 関節内の気泡の収縮・膨張による音
  3. 滑液の潤滑のトラブル

これらについて以下に詳しく解説していく。

関節内の圧力変化が原因でポキポキ鳴る!?

ある説によれば、このように言われている。

関節の中には滑液という液体が入っている。

車でいうエンジンオイルだ。

関節を動かす事によって、圧力変化が生じ、それが滑液内に気泡を作りそれが弾ける音が『バキバキ』『ポキポキ』と言われている。

関節内の気泡の収縮・膨張による音が原因!?

クラッキング音に関してはこの様な研究がされている。

速度が小さい領域の振動が聞こえないことを考慮すると,結局t-o付近の速度が大きい領域の音のみが聞こえると解釈できるので、クラッキング音は一度だけ聞こえることになる.ここで得られた結果は,クラッキング音の起源が気泡の振動によるものであることを示唆する。

引用:クラッキング音の原因の流体力学的考察と教育効果への期待

簡単に解説するとこの実験では関節なの気泡は振動によって収縮・膨張しクラッキング音を出すそうだ。

その音は複数回鳴っているのだが、実際に聞こえるのは一回のみとされている。

前述した圧力変化とはまた違い、滑液内の気泡が振動することによってクラッキング音が出るようだ。

文献の実験結果からもこれが一番濃厚な原因である。

関節内にある滑液の潤滑のトラブルが原因!?

また、4D-CTで解き明かす関節内運動学という文献では関節の機能をこのように説明している。

いずれにしろ連続した静止荷重による時間的な摩擦変化は荷重時間によって漸増し、良好な潤滑機構を維持できるのはせいぜい数分であると考えられる。
出典:4D-CTで解き明かす関節内運動学 p 15 l 6-9

簡単に説明すると関節の内部の『滑液』と呼ばれるものは動くと同時に関節の内部を潤滑している。それが立ち続けたりスマホを見て固まっていたりすると、その潤滑がうまく行われず、関節の動きが悪くなってしまうという内容になる。

実際に首がポキポキなるのは、首を動かさず固まっていた後や、寝起きで身体が固まっている時に多い。

この事から、やはり関節が固まり滑液がうまく潤滑できていない時に『ポキポキ』『ゴリゴリ』が鳴ってしまうものだと予測できる。

※関節をポキポキ鳴らすことは問題ないのですが、強い力で強制的に関節を動かして音を鳴らすのは危険な行為です。その詳細はこちらの『強制的に』『勢いよく』首をポキポキ鳴らすな!を御覧ください。

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『強制的に』『勢いよく』首をポキポキ鳴らすな!

この仕事をしているとよくこんな質問を受ける。 「首をポキポキ鳴らしてもいいんですか?」 「首がバキバキ鳴ってしまうんですが大丈夫ですか?」など。 基本『自然に動かした』上で首がポキポキ鳴ってしまうのは ...

※首をポキポキ鳴らすのを辞めたい方は是非こちらの『首を「ポキポキ」「バキバキ」鳴らさない為に行いたい予防体操』を御覧ください。

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首の『ポキポキ音』を治したいあなたが行うべき『棒体操』4選

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まとめ

今回は首を始めとした関節がポキポキ鳴る理由をご紹介した。

POINT

  • 関節内の滑液と呼ばれる液体の圧力変化によりポキポキ音が生じてしまう。
  • 関節内の滑液が振動することによってクラッキング音が生じる。
  • 関節内の滑液が潤滑していない時にポキポキ音が生じてしまう。

2つの可能性と1つの濃厚な原因をご紹介したが、個人的には気泡の振動によるクラッキング音と最後に解説した滑液の潤滑不全によるポキポキ音が有力な原因だと思う。

なぜなら、関節がしっかりと動いている時にポキポキ音はあまり聞こえてこない。

むしろ固まってから動く際にポキポキ音がするからだ。

この事からやはり関節内の潤滑がうまくいっていない時に、気泡が生じやすくなり、関節を動かすことによって振動が起こり、クラッキング音が鳴ってしまうのではないだろうか?

実際、生きている人の関節の内部を透視することは不可能だが、物理的な実験で解決出来る問題であり、研究結果も出ているのでかなり有力だと感じる。

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訂正:2020/05/20

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