ついにようやく完成しました。
そう、2021年6月1日にSeitai Zen繕を開業したのですが、今の今までお店の『顔』がございませんでした。
その看板がついに完成し設置することができたのでブログにて報告させていただきます。
今回の記事では設置した看板に込められた想いをつらつらと綴っていこうと思いますのでよろしくお願いいたします。
看板が無くてもいいと思っていたが…
以前も綴ったのですが、長野市に開業する前は愛知県の岡崎市で整体院を営んでおりました。
その時の屋号は「柔YAWARA」。
YouTubeチャンネルだけにその名前を残してあるんですが、長野へ移転するにあたって屋号を変えました。
なぜ移転したかについては「柔YAWARA」を閉店する際に綴ったこちらの記事に詳細を書きましたのでご興味があればご覧下さい。
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大変お世話になりました。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、この度5年以上に渡りお引き立ていただきました『柔YAWARA』でございますが、 長野県への移住により令和3年3月20日(土)をもちまして閉店 ...
愛知県で営んでいた整体院は、こじゃれたアパートの一室を使用していました。
もちろん、事業用でも使えるアパートです。
その時の看板といったら、とりあえず分かればいいか程度の看板でした。
しまいには、外してしまったので、看板なしで営業をしておりました。
その経験もあって、「Zen繕」を開業したとしても「看板はいらないかな。」と思っておりました。
がしかし、実際に長野市へ移住して感じた事はそれとは全く異なるものでした。
以前までいた愛知県の岡崎市は人口38万の都市です。
そうです。
長野市とほぼ同じ人口です。
しかし、リサーチしてみると色々違っていました。
まず土地の面積です。
岡崎市の土地の面積は約387.2 km²
かたや長野市の面積は834.8 km²
そうなんです。
長野市は岡崎市よりも約2倍もしくは3倍の土地の面積があるのです。
同じ人口だけれど、土地の面積が広い。
こうなるとどのような現象が起きるのか?
簡単に説明すると、岡崎市では土地が狭い割に人がたくさんいるので「こじんまりとした店舗」が事業者に人気になります。
いや、こじんまりとした店舗しかないといったほうがよいかもしれません。
でかい店舗はそれなりに家賃が高くなり、需要がありませんからね。
なので、愛知県岡崎市ではアパートの一室で事業を行っている人はめちゃくちゃいるんです。
そして、そんなこじんまりとしたした店舗には看板など必要ありません。
多くの方が、ネットや口コミを頼りにしてくるので表札にちょこんと印があればいい程度です。
しかし、長野市では違います。
岡崎市よりも1人当たりの土地の面積が広い分、広々とした店舗しか空いていません。
まずアパートの一室で事業は行えません。
そのような文化が根付いていないからです。
確かに探せばアパートの一室で事業をされている方もいますが、めちゃくちゃ少数です。
つまり、長野市ではアパートの一室ではなく店舗を構えなければいけません。
店舗を構えた際、ちゃんとした看板を設置しなければそもそもの信用が得られません。
非常に当たり前な話なんですが、ここが岡崎市と一番違うところなのかなと感じました。
僕の感覚ですが、長野市は岡崎市よりも人と人のつながりが強く、新しく店舗ができたとしても、看板がなかったら、「なんだあれ?」と警戒されるだけのようです。
個人的にはこのご時世、もはや看板など意味をなしていないと考えていたのですが、その土地の流れや風土というものがあります。
長野市では確実にまだ『看板』が必要であり、設置する必要があると判断したので看板をつけることを決意しました。
看板はお世話になったお客様に書いて欲しい
さて、看板はどのようなものが良いのかと色々と考えました。
まぁ、分かればなんでもいいじゃんと思っていましたが、やはりそこは『お店の顔』となるもの、適当な物を作ったら適当なお店とみられてしまいます。
それは
「真摯に皆様に向き合う」
「最高のサービスを皆様に提供する」
という僕の理念に反します。
そう思ったとき、内装は何とか自分で全てできましたが、看板に関しては本当のプロに頼もうと考えました。
※Zen繕の内装制作についてはこちらの記事をご参考にしてください。
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長野市の『Seitai Zen繕』内装・インフラ完成!後は看板だけだ…
6月1日(火)にオープンを控えた長野市のSeitai Zen繕の内装についての記事になります。 Seitai Zen繕を開く前は愛知県の岡崎市で約6年間「柔YAWARA」という整体院を営業しておりまし ...
まず看板の文字に関しては、僕のことを知っている人。かつ僕のケアを受けたことがある人。というのが条件にあがりました。
偶然、『柔YAWARA』のお客様に文字がめちゃくちゃ達筆で、かつ習字を指導されているだけでなく、個展まで開かれる方がいらっしゃったのでそのお客様に頼むことにしました。
そのお客様に言いたいです。
『本当に色々と大変な中、ご無理を言って申し訳ございませんでした。』
足を向けて寝ることができません。
僕をイメージして書いていただいた文字がこちらになります。
どうでしょうか?
めちゃくちゃかっこよくないですか!?
色々なパターンの字を書いていただきましたが、看板の文字はこの風通しの良い文字にさせていただきました。
この文字をみて、正直震えあがりました。
もう「感動」の一言につきます。
本当に、本当にありがとうございました!
次にこの看板の文字をどう皆様に見せていくのか?
これに関しては、内装でブライワックスを購入しにいった時に色々とDIYのアドバイスをいただいたKITOBOSHIYAさんにお願いしよう!と考えました。
DIYのプロのKITOBOSHIYAさん。
このお方、めちゃくちゃセンスがいいんです。
僕が「木を使ってこの文字を看板にしたい!」とお願いしたら、『それじゃ~、枕木を使って、文字をプラスチック看板にしてそれを枠で囲っていきましょうか~』とあれよあれよと看板の方向性が決まりました。
その時出来上がったイメージがこれです!
ちなみに文字に関しては、「白背景+黒字」のままなら和の感じ、「黒背景+白字」なら品が良い感じというアドバイスをうけたので、即決で「黒背景+白字」に決定しました。
この決断は本当に正解でした。
おかげでめちゃくちゃいい字がさらにいい感じになったんです。
出来上がった看板がこちらです。
さらには「ウッドショック」とよばれる新型コロナウイルス感染症の影響で木材が高騰する現象が現在おきております。
その影響で、枕木が入手困難な状況に。
そこでもKITOBOSHIYAさんは枕木を探し出し、わざわざ長野から岐阜まで軽トラを走らせ入荷してくれました。
「その方が制作費抑えられるし早くつくれるから!」と言って。
めちゃくちゃ男気ありませんか?
お客のために頑張る方に悪い人はいません。
この人に頼んで良かったと感じた瞬間でした。
その枕木がこちらになります。
看板設置場所がこちらです。
施工前
施工後
看板は『責任と決意の証』だ!
そんなこんなで完成した看板がこちらになります。
文字を書いてくださった柔YAWARAの時のお客様の想い
看板を設置してくださったKITOBOSHIYAさんの想い
そして、「自分の信念」が詰まった看板です。
自己満足かもしれませんが、何度も言わせてください。
めちゃくちゃ良い看板じゃないですか?
本当に本当に本当に大満足です!
愛知にいる時はネットがしっかりしていれば、それが「責任」の証だと考えておりました。
しかし長野市に移住して、土地柄や風土を調べ、それだけでは長野市の皆様に「信頼の証」として証明できないことが分かりました。
『看板を掲げて仕事をする』
めちゃくちゃ当たり前な事ですが、近年その必要性が淘汰されています。
しかし、長野の土地では違います。
「看板を掲げる」
それはそこで責任もって仕事をしていますよ!
皆様のために頑張っていますよ!
という『責任の証』であるという事を学ぶことができました。
おそらく愛知県でやっていたことを全く変えずに営業すれば、痛い目にあうと思います。
長野市には長野市にあったやり方を見つけて『進化』させていく。
これが、僕が生きていくために必要な方法なのかもしれません。
その一つが『立派な看板を設置する事』です。
「志半ばで事業をやめる」という事はもうしたくないという僕の『決意の証』です。
「責任と決意の証」である看板を掲げたからには、尽力していきますので、長野市の皆様、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。