体幹の動きの低下が『四十肩』を招く原因!?肩の動きのメカニズムから原因を紐解いていく

投稿日:2019年2月2日 更新日:

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肩の痛み

この記事で分かる3つの事

  1. なぜ四十肩・五十肩になってしまうかについて
  2. 肩関節の構造が原因による四十肩・五十肩の発生メカニズムついて
  3. 体幹の硬さが原因による四十肩・五十肩の発生メカニズムについて

今の医療でも四十肩や五十肩になってしまう原因はわからないとされている。

だが原因なくして痛みが発生するわけはない。

原因不明とされている理由の一つが、『四十肩・五十肩になってしまう原因が多すぎる』からである。

しかし、現場に長くいると四十肩・五十肩の原因の傾向が見えてくる。

それが体幹の動きの悪さである。

今回は四十肩や五十肩になってしまう主な原因について皆様にも分かるように詳しく解説していく。

※動画の中では四十肩になってしまう原因及び代表的な症状を柔YAWARAが詳しく解説しております。

四十肩になる原因とその症状

四十肩と五十肩の原因が不明と言われているのはただ単に原因が多過ぎるだけだ!

四十肩・五十肩の原因

  • 四十肩・五十肩の原因が不明とされているのは原因が多すぎる為。
  • 主な原因は日常生活でかかる肩への物理的な負担。

四十肩・五十肩は多くの人から俗称として慣れ親しまれているが正式名称は『肩関節周囲炎』である。

これは診断名として付けられるので、列記とした病気である。

またその原因としては多くの文献で『不明』とされている。

しかし、良く考えていただきたい。

この世の中で原因不明とされているもの多くは『解明されていない』か、『原因が多すぎて特定できない』ものだ。

人体というのは世の中で一番解明されていないブラックボックスでもある。

四十肩に関しては完全に後者が考えられる。

日常生活を送る上で、肩を痛めてしまう原因が非常に多いからだ。

理学療法士としての現場経験で最も多く訴えられる原因としては、『後ろにあるものを取ろうとして肩を痛めた。』である。

また、「犬に引っ張られて肩を痛めた。」「重いものを持とうとして、肩を痛めた」などの原因も多い。

つまり、日常生活という場で色々な物理的な刺激が肩に加わり、痛めてしまう事が予想される。

肩の構造からみる四十肩と五十肩の原因とは?

結論

加齢に伴う筋力低下や組織の劣化によって、肩自体が上手に動かなくなることで肩甲骨と上腕骨がぶつかり肩内部が傷ついて発症する。

まずは肩の構造から見ていこう。

肩甲骨にはこのような靭帯があり上腕骨と連結されている。

※肩を正面から見た模型
肩の靭帯

※肩を後ろから見た模型
肩の靭帯

またその周囲には筋肉がたくさんついている。

肩の筋肉

本来はこれらの筋肉や関節が正常に機能して、下の画像のように肩甲骨と上腕骨がぶつからないように動いている。

正常な方の動き

しかし加齢に伴う筋力低下や組織の劣化によって、肩自体が上手に動かなくなっていき肩甲骨と上腕骨がぶつかってしまう。

異常な肩の動き

そのような状態で、重いものを持ち上げたり、後ろにあるものに手を伸ばしてしまうことによって、関節の内部を傷つけてしまう。

それが原因で、肩の内部に傷が出来て、痛みを出してしまう。

肩だけではない!四十肩と五十肩の原因は体幹にもある!

POINT

肩の動き180°のうち、肩関節で120°、体幹や肩甲骨の動きで60°となるので体幹の動きが非常に重要となる。

多くの方が肩に注目することが多い、前述したのは肩だけに着目した見解である。

人間は当然肩だけでなく背骨や足などもある。

身体の各部位は全て連動しているので、当然他の部位の関節もトラブルを起こしていないかチェックしなければならない。

四十肩・五十肩になってしまう方は背骨の動きが悪くなっていることが多い。

背骨の動きの悪さが肩への負担を増大させているといっても過言ではない。

これは身体の構造や機能の観点からでも説明がつく。

一般的に言われているのは肩は180°動くとされている。

180°動く

これは肩関節で120°、体幹や肩甲骨の動きで60°とされている。

120°が肩関節の動き

実際にやってみるとわかるのだが、背中を丸めた状態で肩をあげると背筋を伸ばした時よりも肩が動かない事がわかる。

つまり背骨の動きが悪くなると肩は動かなくなると言える。

猫背だと上がらない

体幹が十分に動かない状態で無理に動かそうとすれば、おのずと肩に負担がかかる事が予想できるだろう。

簡単にまとめると、四十肩・五十肩になってしまう原因は肩の筋力低下や関節の劣化に伴って肩の動きが悪くなるだけではない。

背骨の動きが悪くなることも加わって、肩関節に負担がかかり肩内部に傷がつきさらに発症しやすくなるのだ。

これが四十肩や五十肩いわゆる『肩関節周囲炎』の原因となる。

だがこれが決して全てではない。

中には糖尿病や腎疾患の影響で肩の炎症を招き四十肩や五十肩を招いている人もいるからだ。

また症状について簡単に触れておくと以下の通りとなる。

四十肩・五十肩の症状の特徴

  • 初期は痛みが非常に強く出る。
  • 損傷の程度が小さかったり、初期に無理して動かしたりしなければ、多くがそのまま改善していく傾向がある。
  • 痛みが長引いている人は我慢して無理に動かしている傾向がある。

四十肩が知らぬ間に治ってしまったとおっしゃっている人は肩内部の損傷が小さかったケースだ。

しかし、「痛みが長引いてしまっている。」「数ヶ月経っても痛みが取れない。」という人は痛いのに無理に動かしてしまったり、痛いことばかりして肩の内部の傷をひどくしてしまっているケースが考えられる。

このようなケースは痛みが長引き、最終的に痛みは取れてはくるが、まったく肩が動かなくなってしまう。

いわゆる『肩の拘縮』を引き起こしてしまう。

四十肩や五十肩の改善にはしっかりと病態を認識した上で、適切な治療を行なっていく必要があるので注意が必要だ。

※四十肩や五十肩でお悩みの方はぜひこちらの四十肩全期間のリハビリ方法についての記事をご覧下さい。四十肩や五十肩の修復過程に応じた改善方法を詳しく解説しております。

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四十肩と五十肩の原因のまとめ

今回は多くの人がかかってしまう四十肩や五十肩の原因について解説した。

POINT

  • 四十肩や五十肩は『肩関節周囲炎』と診断される列記とした病気である。
  • 原因としては、肩関節自体のトラブルと体幹の動きの低下による肩への負担増が考えられる。
  • 例外として、糖尿病や腎疾患などの内科的な問題もある。

今回は四十肩や五十肩になると初期の辛い痛みによって睡眠障害を引き起こす事がある。

加えて、可動域の低下により生活の質も低下してしまう厄介な病気である。

痛みがあるから無理して、暴力的に動かすのではなく、初期から愛護的にしっかりと管理していく必要があるので覚えておこう。

長尾 龍男
この記事を書いた人 : 長尾 龍男

愛知県岡崎市在住。整体院柔YAWARAを設立した理学療法士。柔YAWARAにて関節のトラブル由来の肩こりや腰痛、膝の痛みのケアを提供しております。その傍、「理学療法士」として整形外科で培った知識を活かして、『障害の原因』や『予防方法』『身体のメンテナス・ケアのやり方』をこちらのメディアにてご紹介しております。僕の想いはただ一つ。【僕の技術によって皆様の「お身体」のトラブルが改善し、より良い状態になっていただく事。】 ※より詳しいプロフィールや僕の想いは運営者情報もご覧ください。

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