変形性膝関節症になったら絶対にこの寝方はやるな!

膝の痛み

変形性膝関節症になったら絶対にこの寝方はやるな!

この記事で分かること

  • 変形性膝関節症の時にやってはいけない2つの寝方が分かる
  • 夜間痛が出ているときに行った方がよい3つの寝方について理解できる
理学療法士 長尾
理学療法士 長尾

こんにちは!理学療法士の長尾です。今回は、変形性膝関節症の時にやってはいけない寝方について一緒に勉強をしていきましょう。

変形性膝関節症の方のお話を伺うと

  • 夜中膝が痛くて寝れない
  • 痛みで目が覚めてしまう

という訴えをよく耳にします。

実際に論文でも変形性膝関節症の25%つまり4人に1人は夜中に痛みが出る『夜間痛』が起きているそうです。

この夜間痛があると、睡眠の質が悪くなってしまい、膝の痛みも回復しづらくなってしまうんです。

やってはいけない寝方を知るだけでも、膝の痛みが回復しやすくなります。

変形性膝関節症による膝の痛みを回復させるためにも、ストレッチや筋トレを行う前に、まずやってはいけない寝方について知ることから始めていきましょう。

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変形性膝関節症やってはいけない寝方①

変形性膝関節症の時にやってはいけない寝方の1つ目が仰向けで膝を伸ばして寝ることです。

変形性膝関節症で膝に痛みが出ている方のほとんどが膝が伸びなくなっております。

これは膝の内側にある内側広筋と呼ばれる膝を伸ばすための筋肉が細くなることで生じてしまいます。

膝がまっすぐ伸びないと、膝の内部で傷ができて痛みが出やすくなります。

膝が伸びない状態で、仰向けで寝てしまうとベッドと膝とに隙間ができてしまうんです。

隙間が空いているということは、膝が重力によって引っ張られて伸びようとしております。

ですが、膝自体は膝内部にできた傷を守ろうとして、筋肉に力を入れて曲げようとしてしまいます。

つまり、膝を伸ばして仰向けで寝てしまうと膝に力が入ったまま寝ている状態になるんです。

膝に力が入ってしまうと、血流がとどこおってしまい、回復がしづらくなってしまいます。

それだけでなく、寝ている間にだんだん膝が伸びて、膝内部の傷を悪化させてしまうのです。

その状態になると夜間痛が起きてしまいます。

そのため、変形性膝関節症で膝が痛いときは膝を伸ばして仰向けで寝ることは絶対にやってはいけません。

変形性膝関節症やってはいけない寝方②

変形性膝関節症で膝が痛い時にやってはいけない寝方の2つ目が痛い方の膝を上にして横向きで寝てしまうことです。

先ほど変形性膝関節症で膝が痛い方は膝が伸びづらくなっているとお伝えしました。

膝が伸びなくなっていると実は膝が内側に入りやすくなります。

膝が内側に入ってしまうと、膝の内側の筋肉や靭帯に負担がかかってしまうんです。

つまり、変形性膝関節症で膝が痛い方は日常生活で膝の内側に負担をかけている状態でもあるんです。

そのような方が、痛い方の膝を上にして横向きで寝てしまうと実は膝の痛みが悪化してしまう恐れがあります。

なぜなら、横向きで寝てしまうと上にある膝が内側に入ってしまうからです。

寝ているときに常に膝が内側に入ってしまうと、膝の内側の筋肉や靭帯などに負担がかかってしまいます。

つまり、膝の内側にある微細な傷が広がってしまうのです。

その状態が毎日続けば、膝の痛みが強くなり、夜間痛が起きてしまいます。

そのため、変形性膝関節症で膝が痛いときは、痛い方の膝を上にして横向きで寝ることは絶対にやってはいけません。

変形性膝関節症の症状を回復させる寝方

では、どのように寝たら、変形性膝関節症による夜間痛が軽減して、回復が促進されるのか?について解説していきます。

変形性膝関節症の症状を回復させる寝方①

変形性膝関節症で夜間痛がある時の寝方の1つ目が膝の下にクッションをいれて寝ることです。

先ほども解説しましたが、変形性膝関節症で膝が痛い方は膝が伸びきらない状態になっています。

そのことで、ベッドと膝の間に隙間が空いているのです。

この隙間が原因で膝に伸びる力が働き、しまいには夜間痛につながってしまいます。

そのため、膝とベッドの間の隙間をうめるように広めのクッションを膝下に入れていただくことが大切です。

膝下にクッションをいれて、隙間がなくなれば、膝に伸びる力が働かなくなります。

伸びる力が働かなければ、膝を守ろうとして力を入れなくなります。

つまり、傷んだ膝がリラックスしやすくなるんです。

膝がリラックスできていれば、血流もとどこおることもなく、膝も回復しやすくなります。

そのため、変形性膝関節症で膝が痛い方は膝の下にクッションを入れて寝ることが大切です。

注意

  • 丸めたタオルを膝下にいれてもよいのですが、少しでも隙間ができてしまうと力が入りやすくなってしまいます。
  • なるべく幅広で面で膝を支えてくれるクッションを入れてください。

変形性膝関節症の症状を回復させる寝方②

変形性膝関節症で夜間痛がある時の寝方の2つ目が膝の間にクッションをはさんで寝ることです。

先ほども解説しましたが、膝が内側に入ってしまえば、膝の内側にある見えない傷が広がってしまいます。

それを防ぐために、膝の間にクッションを入れて、膝が内側に入らないようにしてください。

この時の注意点もできるだけ、幅広いクッションを使用していただくことをおすすめします。

クッションが小さすぎると足を支えられず、結果膝の内側に負担がかかってしまうからです。

また、大きすぎるクッションもやめてください。

足が内側に入らないように大きめのクッションをいれると今度は骨盤がねじれてしまい、腰に負担をかけてしまう恐れがあるからです。

そのため、変形性膝関節症で膝が痛い方は、幅が広めで挟むと楽な大きさのクッションを使っていただくことが大切になるので覚えておきましょう。

変形性膝関節症の症状を回復させる寝方③

変形性膝関節症で夜間痛がある時の寝方の3つ目が背中にクッションをいれて、リクライニングして寝ることです。

実は変形性膝関節症の方の多くが、腰にトラブルを抱えております。

仰向けに寝ると反り腰が強くなるのを防ぐために、膝が曲がってしまう方が非常に多いです。

そのような方は、一度背中にクッションを入れてリクライニングしてみてください。

リクライニングすると自然に膝が伸びるという方は、間違いなく腰のトラブルによって膝が伸びなくなっている方になります。

そのため、変形性膝関節症による膝の痛みだけでなく、腰も痛い方はリクライニングをして寝ていただくことが非常に大切なので覚えておきましょう。

※また変形性膝関節症による膝の痛みでお困りの方は「膝のサポーター」をご活用してください。膝が痛いときの寝方と同様に、膝への負担を減らすためには、サポーターによる「保護」が重要だからです。膝の痛みを軽減してくれる「理学療法士おすすめのサポーター」はこちらにてご紹介しておりますのでぜひご覧ください。

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まとめ

今季あは変形性膝関節症の時に絶対にやってはいけない寝方について詳しく解説しました。

POINT

変形膝関節症で膝が痛い時はこの2つの寝方は絶対にやってはいけません。

  • 仰向けで膝を伸ばして寝ること
  • 痛い方の膝を上にして横向きで寝ること

変形性膝関節症で膝が痛い時は、膝の内部や内側に傷がついている状態です。

寝ている時にその傷に負担がかかってしまうと夜間痛がおきてしまいます。

それを防ぐためには、クッションなどを活用して寝ていただくことが大切となります。

また、イレギュラーとして腰のトラブルによって、膝の夜間痛がひどくなっている場合があります。

腰にも痛みがある方はリクライニングをして寝てみてください。

リクライニングすると膝の夜間痛が軽減される方が多いので是非お試しください。

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