この記事で分かること
- 変形性膝関節症のメカニズムについて
- 膝の内側が痛くなってしまう原因について
こんにちは!理学療法士の長尾です。今日は膝の内側の痛みが変形性膝関節症の特徴について勉強していきましょう!
なぜ膝に変形が起きてしまうのだろうか?
歳を重ねたから?
軟骨が潰れてしまったから?
実は「膝が伸びきらなくなる」ことで膝の変形が始まり、負の連鎖がスタートする。
今回の記事ではなぜ膝が伸びなくなると変形が始まるのか?
どうして膝が伸びなくなることに伴って膝の内側に痛みが起きてしまうのか?
そのメカニズムを徹底解説していく。
関連動画:負の連鎖はこのようにはじまる!変形性膝関節症の原因とは?
※長野市のSeitai Zen繕が動画内にて膝の変形が起きてしまうメカニズムを詳しく解説しておりますのでぜひご覧ください。またお身体のトラブルや改善方法を定期的に配信しておりますのでチャンネル登録もよろしくお願いいたします。
※膝痛を改善するためには、「膝のサポーター」を使用して、膝の保護をすることが大切です。オススメの膝のサポーターはこちらにてご紹介しておりますので、変形性膝関節症などの膝の痛みでお困りの方はぜひ使用してみて下さい。
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理学療法士イチオシ!軽度な変形性膝関節症や膝の痛みにオススメの「膝サポーター」 - YAWARA STORE|理学療法士によるサポーター販売サイト
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変形の原因を知る前に、まずは膝の構造を理解しよう!
膝の変形の原因を知る前に、少し面倒ではありますが、膝の構造を勉強していこう!
何事も基礎が大事なので、しっかり読んでいってください。
まず、膝には外側側副靱帯と内側側副靱帯という靭帯が存在している。
この2つの靭帯は非常に膝にとって大切な役割をになっている。
外側側副靱帯と内側側副靱帯は膝の横揺れや捻じれを防ぐ役割がある。
それに加えて、膝が伸びきった時、膝の関節をロックして守ってくれる役割もあるのだ。
伸ばしきった時に膝の関節をロックすると、実は膝の筋肉をあまり使わなくてすむようになるのだ。
実際に膝を触っていただければ分かりやすい。
膝を伸ばした状態で触っていただくと膝は柔らかいはずだ。
逆に膝を軽く曲げた状態でさわると膝は硬くなる。
つまり、靭帯で膝関節をロックしたほうが、膝の筋肉は疲れづらくなるのだ。
言い換えれば、膝が伸びきっていれば、膝には負担がかかっていないのだ。
変形性膝関節症を詳しく診ていこう!
つぎに、変形性膝関節症について簡単に解説していく。
変形性膝関節症には5つのグレードがある。
グレード0が正常な状態、グレード4が末期の状態。
グレード2のように少し変形が顕著になったあたりで、変形性膝関節症と診断されることが多い。
膝が伸びきらなくなり、膝の内側が痛くなってしまう方のほとんどがグレード1もしくは2である。
グレード3や4に関しては、変形がかなり強くなってくるので、筋肉の痛みだけでなく、軟骨が擦れることによる痛みも起きている。
なぜ膝が伸びなくなると膝の内側痛が起きてしまうのか?
そもそもなぜ、膝が伸びなくなるのだろうか?
また伸びなくなることによって、なぜ膝の内側の痛みが起きてしまうのか?
その理由について解説していく。
膝が伸びなくなる理由は、膝の内側にある内側広筋とよばれる筋肉に原因がある。
色々な文献を調べてみると
変形性膝関節症のグレード1や2のほとんどが内側広筋が細くなっている。
という内容が書かれている。
内側広筋は、膝がしっかりと伸びきる時に使われる。
実は、この内側広筋は年齢を重ねて、運動量が減るとともに細くなりやすいという性質があるのだ。
つまり、変形性膝関節症のグレード1や2の方は内側広筋が細くなることで、膝が伸びきらなくなってしまう。
膝が伸びきらなくなれば、靭帯による関節のロック機能が使えなくなる。
そうなれば、膝には大きな負担がかかってしまう。
例えていうなら、軽くスクワットしたまま動いているのと同じである。
その状態では、膝の筋肉に負担がかかってしまうので、膝の内側が痛くなるのだ。
※変形性膝関節症で膝の内側の痛みが出てしまったら、まず寝方を見直した方が賢明だ!膝を痛めてしまった方に多いのが夜間痛である。夜寝ることができないと、痛みも回復されないからだ。もし膝の内側の痛みでお困りのようならば、ぜひこちらの記事をご覧ください。膝痛がある時の「寝方」について詳しく記載しているので是非ご参考にして欲しい。
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まとめ
今回は変形性膝関節症による膝の内側の痛みの原因について詳しく解説した。
POINT
- 膝が伸びきらなくなることで変形が始まる。
- 膝が伸びきらなくなる原因は「内側広筋」が細くなるから。
- 変形が進行すると徐々にO脚傾向となり、末期の変形性膝関節症となる。
変形性膝関節症のグレード4の状態に至るまでは、非常に長い年月がかかる。
しかし、事のきっかけは膝が伸びきらなくなるからである。
もっと言えば、年齢を重ねるとともに運動量が減少してしまうことで内側広筋が細くなり、膝が伸びきらなくなる。
内側広筋が細くなった状態を放置すれば、膝が曲がり、負担がかかることで末期の変形性膝関節症に進行してしまうので覚えておこう。