この記事で分かること
- 膝の内側の痛みの5つの原因が分かる
- 膝の内側の痛みの原因を特定する方法も理解することができる
こんにちは!理学療法士の長尾です。今日は膝の内側の痛みの5大原因について一緒に勉強していきましょう!
階段をおりたり、立ち上がる時に膝の内側が痛くなることってありませんか?
膝の内側が痛くなってしまうと動くのも嫌になってしまうと思います。
それだけでなく、筋力が減ることによって膝の内側の痛みがよりひどくなるケースがあります。
膝に痛みがあるという事は、何かしらの原因が存在しております。
原因が特定できなければ、膝の内側の痛みを早く改善することも可能です。
そこで今回は実際の膝に靭帯や筋肉を描いて膝5つの原因について解説していきます。
また合わせて、その原因を特定していく方法も紹介していきます。
原因を知ることは膝の内側の痛みを解消するためにとても重要な事です!ぜひ最後までご覧ください。
この記事の目次
【膝の内側が痛い】一目でわかる5大原因とは!?
動画内にて、この記事の内容を解説しております。
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なぜ痛みの原因を特定しなければいけないのか?
まず初めに膝の内側に痛みが出た時になぜ原因を探らなければいけないのか?についてお話します。
実は一言で膝の内側と言っても、膝の内側には靭帯や筋肉がたくさんついております。
痛みが出ているという事は膝のどこかにトラブルが起きているという事になります。
そのトラブルが起きている場所をまず先に特定していかなければいけないんです。
原因を特定するメリットは、
『早く膝の内側の痛みを改善させるためのカギとなる』
からです。
多くの方は原因を特定していないのにも関わらず「改善方法」を求めてしまいます。
原因が分からないまま、治療を行ってしまうとなかなか改善が難しくなります。
例えていうなら、駅に行きたいのにもかかわらず駅の場所がわからないまま出発してしまうようなものです。
これでは行き先が分からないので非常に時間がかかってしまいますよね?
行きたい場所へ行けないのと同じで、原因が分からないまま治療をするということは非常に非効率です。
非効率を回避するために、まず最初に「原因を特定」していかなければいけません。
膝内側痛5大原因とその検査方法
原因①:半月板
原因の1つ目が内側の半月板になります。
大腿骨と脛骨の間に内側の半月板が存在しています。
半月板の役割は以下の通りです。
- クッションの役割
- 大腿骨と脛骨を適合させる役割
この半月板が適合しているので痛みがでない安定した膝となります。
ですが、膝が変形してしまったり、交通事故に遭ってや不意の動作で膝をひねってしまったりすると半月板に傷がついてしまいます。
半月板に痛みがでているかどうかを確かめるためには半月板が存在している場所を押して確認する必要があります。
半月板の場所はお皿の下の部分から内側に平行に押していってください。
押して痛みがでていれば、膝の内側の痛みの原因は半月板となります。
原因②:内側側副靭帯
原因の2つ目が内側側副靭帯です。
内側側副靭帯の役割は以下の通りです。
- 膝が内側に入る動きの制限
- つま先を外に向ける動きの制限
内側側副靭帯は、スポーツなどで膝をぶつけてしまったときや、軽度な変形性膝関節症で膝が伸びきらないときに痛みが出やすい場所となります。
内側側副靭帯に痛みがでているかどうかを確かめるためには内側側副靭帯の部分を押して確認していきましょう。
写真の部分を押して、痛みが出れば膝の内側の原因は内側側副靭帯となります。
※もし内側側副靭帯を損傷している方はこちらのリハビリ方法を是非お試しください。
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原因③:鵞足
原因の3つ目が鵞足とよばれる筋肉の腱の部分です。
鵞足は縫工筋・薄筋・半腱様筋の3つの筋肉からできております。
痛みがでているかどうかを確かめるためには鵞足の部分を押して確認していきましょう。
お皿の下の部分からさらに指一本分したでかつ膝の内側に鵞足が存在しております。
写真の部分を押して痛みが出るかどうかをチェックしてください。
痛みが出れば、膝の内側の痛みの原因は鵞足となります。
※鵞足炎の改善方法ついてはこちらの記事を是非ご参考にしてください。
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原因④:内側広筋が細いから
原因の4つ目が内側広筋が細くなっているからです。
内側広筋は膝を伸ばしきる時に非常に活動する筋肉です。
つまり、この筋肉が細くなってしまうと、膝が伸びきらなくなります。
その事で膝の内側に負担をかけて痛みが出てしまいます。
内側広筋が細くなっているかどうかを確認する方法は以下の通りです。
- 左右の膝で内側広筋の大きさをチェック
- 膝の下に手を入れ、手が止まるかどうかをチェック
※膝が伸びきっていない方は手が止まらず、スコスコと抜けてしまいます。
左右で内側広筋のボリュームをみてあきらかに細くなっていたり、膝を伸ばした時手がスコスコと抜けてしまうという方は、内側広筋が細くなったことが原因で膝内側痛が起きています。
※膝内側痛を解消する為の内側広筋の筋力強化方法に関してはこちらの記事をご参考にしてください。
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原因⑤:腰痛
5つ目の原因が腰痛があるからです。
腰は身体の一番の土台となります。
腰痛があるという事は身体の土台部分が硬いコンクリートではなく、田んぼのようなふにゃふにゃした状態になっているという事です。
ふにゃふにゃした土台に立つという事は非常に大変ですよね?
その状態では膝の内側に非常に負担がかかりやすくなります。
そして、膝内側痛が出やすい環境になってしまうのです。
実際に膝の内側に痛みが出ている方を診てみると90%以上は腰痛を抱えています。
膝の内側に痛みが出ており、かつ背骨の際が痛くなっている方は腰痛があることで膝の内側の痛みを助長している可能性があります。
※膝内側痛が治る人と治らない人の特徴についてはこちらの記事から是非ご覧下さい。
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もし膝の痛みが出てしまったら?
もし膝の内側の痛みが出てしまった時はどうしたらよいのかを説明していきます。
いづれかの原因で膝の内側に痛みが出てしまったら、まずは膝のサポーターで膝を固定して安静に保つ事が大切です。
痛みが出ているという事は、膝のどこかに傷があるという事です。
傷は放置してしまうとより悪化してしまいます。
そのため、まずはサポーターで固定をして安静に保つ事が大切なのです。
そして、専門家にしっかり診て頂いて原因部位を特定していただいて、治るまでの道筋のアバイスをもらうことが最善となります。
※ご紹介しているサポーターはこちらをご参考にしてください。
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膝のトラブル解消のためにCLOUD GYM様のオンラインサービスが超オススメ!
膝の内側の痛みの原因には、実は「体重」も関係しております。
ですが、体重を減らそう!と思っても、なかなか1人では体重を減らすことは難しいですよね?
ましてや、膝も痛いのに。
そんな時にお役に立つサービスとしてオンライン型パーソナルジムであるCLOUD GYM様のサービスがオススメです。
何がオススメかと言いますと、
まずオンライン型パーソナルジムのため、自宅にいてもトレーナーさんとトレーニングができる点です。
1人では頑張れない!という人には非常におすすめです。
また独自の遺伝子検査を行っているそうです。
そのことにより「何を食べると太りやすいか?」を調べてくれます。
そして、筋肉繊維タイプも分析してくれるようです。
筋肉繊維が分かれば、どのようなトレーニングで効率的に筋肉をつけられるのか?がわかります。
これらの検査によって、お客様にあった「食事管理」と「トレーニング指導」をご自宅で受ける事ができるそうです。
しかも指導してくださるのが、元RIZAPを中心としたパーソナルトレーナーの方々です。
自宅にいながら、遺伝子検査や筋肉繊維タイプ分析をしてもらえ、さらにはトレーナーさんと相談しながら無理なく体重を減らしていける。
これがオンラインサービスの強みですね!
体重を減らして、膝のトラブルを始めとしたお身体の不調を改善したい方はこちらのリンクより「無料カウンセリング」を受けてみてはいかがでしょうか?



まとめ
今回は膝の内側の痛みの5つの原因について解説しました。
POINT
- 原因①:半月板の損傷があるから
- 原因②:内側側副靭帯に傷ができているから
- 原因③:鵞足に炎症が起きているから
- 原因④:内側広筋が細くなって、膝が伸びきっていないから
- 原因⑤:腰痛があるから
膝の内側の痛みで悩んでいる方はぜひ参考にしていただき、何が原因で痛みが出ているのかを特定してみて下さい。
何事もまずは「原因」を特定してからでないと改善の第1歩が踏み出せません。
膝内側痛を改善させるためにも原因特定は急務なので覚えておきましょう。
※膝内側痛の原因を特定する検査方法はこちらの記事からご覧下さい。詳しく解説しております。
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