この有料記事を読むと分かること
- 1年かかる四十肩・五十肩のリハビリ期間の全体像が分かる。
- 四十肩・五十肩の時期に応じたリハビリ方法を知ることができるる。
- どうして四十肩や五十肩が長引いてしまうのかが理解できる。
四十肩・五十肩になってしまうと非常に苦労される方が多い。
なぜなら、
- 痛みが軽減するまでに約半年かかる
- 動きの改善までに1~2年ほどかかる
からだ。
四十肩や五十肩の治療期間をトータルすると約1年~2年にも及ぶため、非常に厄介な病気である。
この治癒期間は、残念ながら大きく短縮することができない。
なぜなら、肩の構造的な問題があるからだ。
日本人の多くは、この四十肩・五十肩いわゆる肩関節周囲炎を甘く見ている。
それゆえ、痛いからと言って暴力的に動かしたり、ストレッチをされる方が多い。
実は四十肩や五十肩に関しては、ストレッチをすればするほど、状況が悪化することが多い。
なぜなら、肩の内部の組織がより傷がついてしまうからだ。
そのため、修復が遅くなり、改善までに時間を必要とするケースが多い。
暴力的に動かしている方やストレッチを行っている方の傾向としては
- いつまで経っても肩の痛みがとれない。
- 動きがなかなか改善されない。
- 夜間痛がずっと続いている。
という訴えをされることが多い。
この記事を読まれている方も、上記の症状でお困りではないでしょうか?
上記の症状を招くのは、四十肩や五十肩がどのような病気で、どのような経過をたどっていくかを知らないからである。
または、そもそものリハビリのやり方が間違っている可能性が考えられる。
四十肩・五十肩を改善させるためには、適切な時期に、適切なリハビリを行っていくことが必要だ。
そして、決して暴力的に動かしたり、ストレッチを行ってはいけない。
そこで今回の記事では、四十肩や五十肩でお困りの人の為に、時期別のリハビリ方法について詳しく解説していく。
後半部分は有料記事となるが、理学療法士としての知識や現場での経験をまとめた内容となっている。
動画を踏まえてエクササイズを解説しているため、一般的な書籍よりも非常に実践的な内容だ。
情報を探す時間を考えると非常にお得であるのでぜひご活用していただきたい。
どうして四十肩・五十肩になるのか?その原因とは?
まずは、なぜ四十肩や五十肩になってしまうのかを知っておいた方が良い。
多くの文献で、原因が不明とされているが、それは四十肩や五十肩になってしまう原因が多すぎて特定できないからだ。
文献を読み漁り、また現場の経験を踏まえて考察すると以下の3点が主な原因となると考えれる。
四十肩・五十肩になる原因
- 肩周りの筋力低下
- 体幹の可動性の低下
- 加齢による身体の劣化
など
いずれの場合も、運動不足による体幹の可動制の低下が背景にある。
体幹が動かない状態で、ふいに肩を動かしたことによって肩の内部が損傷し、痛みを出てしまうことが考えられる。
そして、関節が炎症をおこし、四十肩や五十肩に発展してしまうようだ。
※詳しい原因についてはこちらの動画にて解説しておりますので是非ご参考にしてください。
四十肩・五十肩を改善していくために知っておくべき3つの時期
四十肩や五十肩のリハビリ期間はおおよそ1年~2年ほどかかる。
その期間を細かく分類すると3つの時期に分ける事ができる。
四十肩・五十肩を改善するためには、以下の3つの時期を知っておくべきである。
なぜなら、それぞれの時期でリハビリのやる内容が変わってくるからだ。
四十肩・五十肩の3つの時期が以下の通りである。
- 炎症期(痙縮期)
- 拘縮期(凍結期)
- 緩解期
3つの時期には特徴があるので簡単に解説していく。
炎症期(痙縮期)の特徴
炎症期の特徴
- 肩に痛みが強く出る時期
- 肩の痛みがでてから約2か月間続く(しっかりと管理した場合)
炎症期の特徴としては、痛みが強く出る時期である。
そして、夜中に痛みが出てしまう夜間痛によって、睡眠障害もでやすい時期だ。
炎症期の期間は、肩の痛みがでてから約2か月間となる。
拘縮期(凍結期)の特徴
拘縮期の特徴
- 肩に痛みが落ち着いてくる時期
- 肩の動きが乏しくなる時期
- 肩の痛みがでてから約2か月~6ヶ月の期間
拘縮期になると、炎症期のような激しい痛みはなくなる。
しかし、肩の動きの制限が顕著に表れる時期だ。
拘縮期の期間は、肩の痛みが出現してからおよそ2~6か月の期間となる。
この時期の厄介なところは、肩が動かないことによって、服をきることや家事などの様々な動作に支障が出てきてしまうことだ。
動作ができなくなるので、非常に不安を感じてしまう時期でもある。
しかし、安心して欲しい。
肩の傷んだ組織が治る過程で硬くなっているだけにすぎない。
組織の修復とともに自然と動きが改善してくるので、それまで辛抱強く待つ事も大切である。
緩解期の特徴
緩解期の特徴
- 徐々に肩の動きが改善してくる時期
- 肩の痛みがでてから約6か月~12ヶ月の期間)
最後に緩解期は、肩が徐々に動いてくる時期である。
その為、日常生活で起きていた様々なトラブルがなくなってくるのだ。
緩解期は、肩の痛みがでてから6ヶ月~1年もしくは2年程度の期間となる。
これら3つの期間には特徴があるため、回復の特徴を無視して、ストレッチや強引なリハビリを行ってしまうと症状が悪化して長引いてしまう恐れがあるので注意が必要だ。
※四十肩や五十肩の治癒過程については、こちらの動画にて詳しく解説しましたので合わせてご覧ください。
四十肩・五十肩はこのようにリハビリを行え!全期間のリハビリ方法を詳しく解説!
次に四十肩や五十肩のリハビリ方法について解説していく。
結論からお伝えすると
これらのことから、どれだけリハビリを頑張ったとしても改善するまでに6ヶ月~1年はかかってしまうことを頭に入れておいていただきたい。
リハビリのやり方や管理の方法が悪ければ、2年以上かかってしまう場合もある。
四十肩や五十肩のリハビリで最も重要なのが、現在の状態が炎症期や拘縮期・緩解期のどこにいるのかである。
なぜならば、3つの時期によってリハビリの内容が大きく変わってくるからである。
3つの時期の特徴を無視してしまうと、四十肩や五十肩は改善しづらくなってしまうのだ。
以下に、炎症期・拘縮期・緩解期のリハビリの全体像を以下の文献を参考に解説していく。
炎症期のテーマは「安静」
まず四十肩や五十肩の炎症期は、肩の内部に傷ができて、炎症が起きる時期である。
その為、リハビリのテーマは肩の『安静』と『体幹の動きの改善』となる。
炎症期は痛みが出てから2ヶ月程度の期間である。
この期間に、暴力的なストレッチや痛みを伴うリハビリを行っていると、2か月では痛みが改善せず長引く傾向になる。
2か月以上痛みが続いている方は、2か月間痛みが出ないように愛護的に管理していく事が大切だ。
肩の安静と記載したが、間違ってはいけないことは、まったく動かしてはいけないことではないということだ。
まったく動かさないのも毒となってしまう。
ここで使用している安静の意味は、「痛みがでない範囲で使っていく」という認識を持って頂きたい。
拘縮期のテーマは「愛護的に動かす」
次に拘縮期は、痛みが落ち着いてくる反面、肩がが著しく動かなくなる時期である。
治る過程で絶対に動かなくなるのだが、多くの方が動かないことに焦ってしまい、「動かないから動かしてしまえ!」という考えてしまうようだ。
しかし、この考えは間違っている。
拘縮期の肩内部は傷がつきやすいため、軽いストレッチだけでも組織に傷がつき、炎症期に舞い戻ってしまう。
その為、この時期も体幹の動きの改善と痛みが出ない範囲で肩を動かしていく事が原則なる。
緩解期のテーマは焦ってストレッチはしない
最後に緩解期では、どんどん可動域が改善してくる時期となる。
そのため、よしストレッチをどんどんやっていこう!と思う方が多い。
しかし、この時期でも焦ってはいけない。
肩の内部の組織は強固なものとなっているが、ストレッチを行う事によって、また損傷を招く恐れがあるからだ。
その為、この時期でも
- 愛護的に動く範囲で肩を動かしていくこと
- 肩の回旋をメインにうごかしていくこと
が大切となる。
これらのことから、全ての期間において肩のストレッチを行うことや暴力的なリハビリは行ってはいけないので注意が必要だ。
長々となってしまったが、大まかな四十肩や五十肩におけるリハビリの内容をお伝えした。
次の章から、いよいよ四十肩・五十肩のリハビリ実践編を解説していく。
四十肩・五十肩のリハビリ方法-炎症期(痙縮期)編-
まずは四十肩・五十肩の炎症期のリハビリ方法について解説していく。
四十肩や五十肩の炎症期におけるリハビリの原則は、
原則
- 痛みが落ち着くまでの2か月間は、肩に余計な負担を与えない(安静に保つ)
- 痛くない範囲で、肩を動かす
上記の2つのことが重要となる。
前述した通り炎症期は、肩内部にできた傷によって痛みが強い時期である。
痛みが強い時は、身体が『無理にうごかさないでくれ!』と訴えいる状態だ。
そのため、肩に痛みが出てから2ヶ月間は
- 肩の安静を保つ
- 痛くない範囲で肩を動かす
というのが大原則となる。
ここで注意が必要なのは、「安静」という言葉だ。
安静というと「まったく動かないこと」と勘違いされる方が非常に多い。
この記事で使っている「安静」の意味は、痛みが出ない範囲までなら使っていいですよ!という意味になる。
まったく動かさないのも「毒」になってしまうので注意が必要だ。
特に肩がひねれないほど症状が悪化している人は、大原則を必ず守らなければならない。
人は自然に治る力がある。
「肩の安静を保つ」「痛くない範囲で肩を動かす」ことで、肩に負担がかかりづらくなり、自然治癒がしやすくなるのだ。
加えて、炎症期は肩の動きを早期に改善する為の準備期間になる。
そのため、あらかじめ体幹の動きをよくして、肩への負担を軽減させていくことが重要となる。
特にやってはいけないことを知ることが重要である。
なぜなら、やってはいけないことを知るだけでも、症状が改善しやすくなるからだ。
四十肩・五十肩の炎症期におけるリハビリ方法は、以下の順で解説していく。
四十肩・五十肩炎症期のリハビリ方法の手順
- 炎症期にやってはいけないこと
- 寝る時の姿勢
- 座っている時や立っている時の姿勢
- 四十肩・五十肩炎症期のリハビリ方法
- 夜間痛改善エクササイズ
炎症期にやってはいけないこと
四十肩や五十肩の炎症期にやってはいけないことは、痛みを伴うストレッチだ。
加えて、病院などで良く指導されるアイロン体操も症状を悪化せる原因になるのでやってはいけない。
多くの方が、肩を引っ張れば柔らかくなると考えている。
しかし、その考えは間違いだ。
引っ張る力は、肩内部の傷口をより広げてしまい、痛みを悪化させてしまうからだ。
例えば、
紙を引っ張れば破れる。
ゴムを引っ張り過ぎたらちぎれる。
このように考えれば、分かりやすいはずだ。
物質は引っ張れば壊れるという原則がある。
なぜ人だけが引っ張れば良くなるのだろうか?
実は良くはならないのである。
人も紙やゴムと同じで、伸ばせば壊れてしまう。
また痛みを伴うリハビリや、痛いところまで肩を挙げる行為は、自然治癒を阻害してしまう。
そして、より肩の内部に傷をつけて痛みが悪化してしまうのだ。
そのため、四十肩や五十肩の炎症期やそのほかの期間においても、ストレッチや暴力的なリハビリは絶対に行ってはいけない。
※炎症期に絶対にやってはいけない事に関してはこちらの動画にて詳しく解説しておりますので是非ご覧下さい。
ここから先は有料コンテンツとなります。『誠心誠意』私が制作したコンテンツ(改善動画+解説記事)です。
以下のステップを踏んで「お身体のトラブル改善」のために是非ご覧下さいませ。
有料コンテンツに含まれている内容
- 夜間痛を防ぐ寝る時の姿勢
- 座っている時や立っている時の姿勢
- 四十肩・五十肩炎症期のリハビリ方法
- 夜間痛改善エクササイズ
- 四十肩・五十肩拘縮期のリハビリ方法
- 四十肩・五十肩緩解期のリハビリ方法
おすすめポイント
- 四十肩・五十肩関連の実用書(1,500~2,000円)や専門書(5,000~10,000)のものよりお買い得
- 実用書にはない動画解説付きで分かりやすい
- 四十肩・五十肩を勉強すると病態や改善方法を見つけ出すのに専門家でも1年以上かかってしまうが、こちらの記事を読んでいただければ、四十肩・五十肩のリハビリ方法の大筋が分かり、改善の手助けになる。
もし自分に必要だと感じたら、ぜひお手に取って実践してみてください。
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