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膝の痛み

テニス後に膝が腫れてしまう方に行った当店の治療戦略とセルフケア

今回は前回ご紹介したこちらの記事の続きとなります。

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【テニス後の膝痛】プレー後には膝が必ず腫れてしまう方のケア

今回は実際に当店にお越しになられているA様を例に挙げて、実際にどのような改善方法を提供しているのか、またその考えはどのようなものなのかを解説していきます。 当店の方針では痛めた場所のケアは勿論のこと、 ...

前回までの簡単なおさらいです。

  • A様はスポーツ好き。
  • テニスなどの運動頻度は非常に高い。
  • テニス後は膝が腫れぼったくなってしまう。
  • 膝が腫れてしまう状態が1年以上続いている。
  • セルフケアはストレッチのみ。

という状態でした。

この状態に対して、当店がとった治療戦略としては、

  • 膝の炎症を軽減させる。
  • 股関節の機能を高める。
  • 足関節のバランスの機能を高める。

を意識してケアをご提供しました。

テニス後に膝の痛みと腫れが出てしまうA様の改善方法

前回の記事でもご説明した通り、まずは痛みの改善を行っていかなければなりません。

なぜなら、膝の機能を高めようとしても痛みが生じている時点で機能を高める事は不可能だからです。

膝の炎症を改善させるためには

  • 膝のサポーターにて、運動範囲を制限し物理的な負担を減らす。
  • 膝の関節や筋肉のコンディショニングを行う。

人間には自然治癒力があるので、物理的な負担を減らし、膝を動かしやすい環境を整えることによって治癒が促進されていきます。

またそれだけではいけません。

股関節や足首の柔軟性の不足や筋力の不足により、膝に負担を与えてしまうケースがあります。

A様の場合、

  • 股関節の柔軟性の低下
  • 足首の左右の動揺性

が膝に負担を与えておりました。

その為、股関節や足首へのアプローチも行い、しっかりと機能するように整える治療戦略をたててケアを提供しました。

治療戦略の結果としては、股関節や足首のアプローチにより、股関節の柔軟性・出力の改善、足首の筋出力が改善され、片脚立位での動揺性が改善されました。

膝に関しては、膝を整える事によって、腫れぼったさが軽減されました。

A様のケアを受けた体感としては、身体が軽くなり、階段の降段時の痛みが軽減するといった即時的な結果を得る事が出来ました。

2回目来店時では、テニス後の痛みはそれほど無くなり、またプレー中も足が出やすくなったとのことです。

膝の炎症も治まりつつあったので、膝もしっかりとコンディショニングを行っていきました。

A様が自分で行う改善方法

ケアを提供をして終わりではいけません。

何故なら、施術の依存に繋がってしまうからです。

人には自然治癒力が備わっております。

自分の力でもある程度ケアを行なっていく事を学ばなければなりません。

施術者とお客様が力を合わせて、身体のケアを行なっていく事が理想的です。

その為、当店ではお客様の症状にあったセルフケア(自分で行う改善方法)を提供しております。

A様に関しては、まずは足からくる動揺性を改善していただきたかったので、片脚にて立つセルフエクササイズを指導しました。

膝の痛みだからといって、膝のセルフエクササイズを教える事は時によって危険な場合がございます。

何故ならA様のように膝が腫れ、炎症状態になっている中での膝のエクササイズはハイリスクノーリターンだからです。

痛みが強い時は安静・固定、施術による関節や筋肉のコンディションが適切な対処になります。

2回目以降、膝の痛みが軽減されていたので、脚全体の筋力強化と左右の動揺性を改善させる為のサイドランジエクササイズをご指導しました。

指導したセルフケアが以下の通りになります。

片脚立位+バンザイエクササイズ

片脚立ちでバンザイをする事でより不安定になり、足首のバランスを強化する事ができる。

方法

  • 片脚立ちになる。
  • その状態でバンザイを繰り返す。

※膝に痛みが出ないように注意しよう。

片脚バンザイ

サイドランジ+片脚立位エクササイズ

テニスで左右のステップ動作による膝への負担を軽減する為に指導しました。

方法

  • 片脚立ちになる。
  • サイドランジを行う。
  • 片脚立ちになる。

※膝が痛い時は深く膝を曲げないようにしよう!

サイドランジ右

サイドランジ左

上記の体操を行っても改善されない方は是非一度当店にご相談を!
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テニス後に膝が痛くなってしまった時に絶対に行ってはいけない事

テニスを始めとしたスポーツ直後に膝に強い痛みが出てしまったら、とにかく固定して安静に保つことが大事です。

痛みが出ている時点で膝の組織に傷が生じている為です。

傷ついた組織を回復させる為には、休ませることが1番です。

そして、膝に負担をかけてしまう因子を見つけて取り除いていくことも大切となります。

また痛めた膝をケアしようとして、ストレッチをしてしまう方がいらっしゃいますが…

これは実はより症状を悪化させてしまう原因となります。

特に痛みが強い時は伸びる感覚が出るまでストレッチをしてはいけないのです。

『動く範囲で動かす』

あくまでも痛みが強い時は組織を傷つけないように固定するなり、安静に保つなりしてケアをしていくことが大切です。

※テニス中に膝が痛くなってしまったときに役に立つサポーターはこちらになります。痛みが強い時期は是非ご活用ください。

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まとめ

今回は当店にお越しになられているお客様でテニス後に膝が腫れてしまい痛くなる方にどのようなケアを提供しているのか?について解説しました。

POINT

  • 膝の痛みが強い初期は患部を無理に動かさず、安静・固定で組織の修復を促す。
  • 同時進行で膝に負担をかける要因を洗い出し(股関節や足関節のトラブルなど)、そこへアプローチをかける。
  • 人には自然治癒力が備わっている為、施術者に依存するのではなく、自分でも身体のケアを行えるように指導していくことが大切である。

テニスだけでなく、さまざまなスポーツや日常生活の中で膝に負担がかかってしまうケースが多々あります。

何度も書いているがもし膝が痛くなったら、まず安静・固定がファーストチョイスです。

くれぐれも痛いのに我慢をすれば治るという考えは辞めましましょう!

膝に負担を与える原因を突き止め、組織の修復段階に応じてケアをしていくことが、早期に回復する為に必要な事だと覚えておきましょう!

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