【テニス後の膝痛】プレー後には膝が必ず腫れてしまう方のケア

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膝の痛み

今回は実際に当店にお越しになられているA様を例に挙げて、実際にどのようなケアを提供しているのかを解説していきます。

当店の方針では痛めた場所のケアは勿論のこと、何故そこに負担がかかってしまったのか?という原因を見つけ出し、身体全体のバランスを整えていくケアをご提供しております。

なぜこのような手段を取っているかと言いますと、人の身体に痛みが出る時は必ず原因があるからです。

その原因の多くは

  • 痛めた場所に関節の機能障害が生じている。
  • 物理的な負担によって痛めた場所に炎症が生じている。
  • もしくはその両方が同時に生じている。

などが挙げられます。

炎症が起きれば、サポーターをして安静に保てば良いと考えられております。

しかし、痛めた部位に『なぜそのような力が加わってしまったのか?』という原因を特定しない限りその部位に負担がかかり続け、再び痛みを出してしまい炎症を引き起こす原因となります。

先ほども申したように痛みには必ず原因があります。

その原因を突き止めていく事も長期的に見れば、お客様の健康的なお身体を獲得する為の手助けになります。

さて、今回はスポーツを愛好されている方でテニス後に膝の痛みが出てしまう方を例に挙げ、ケアの考え方やその方法をご紹介していきます。

テニスなどの運動後には必ず膝が腫れてしまう…

運動を愛して止まないA様の場合、テニスやマラソン、山登りなどのスポーツをアクティブにされているそうです。

1年以上前からこれらのスポーツや運動をすると膝が腫れぼったくなり、痛めている方の下肢全体が重くなってしまうという現象に見舞われていました。

特にケアとしては自分で行う「ストレッチ」だけだったそうです。

そして、1ヶ月前に膝をひどく痛くしてしまい来店されました。

ここでPOINTととしては、

  • なぜ運動後に膝が腫れてしまうのか?
  • なぜ下肢全体が重くなってしまう理由とはなんなのか?

です。

膝のケアの方法

まずは運動後に膝が腫れてしまう原因を特定しないといけません。

ここで着目したいのは、

  • 膝のどの部位で痛みを出しているのか?
  • 膝の上下に位置している関節の柔軟性や機能はどうなっているのか?

です。

膝と言ってもたくさんの筋肉や靱帯、骨にて形成されております。

痛みを引き起こしている組織を特定し、なぜその部位に物理的な負担が生じたのか?というのを特定していかないといけません。

その為には膝の上下に位置している「股関節」や「足首」がキーになります。

この股関節や足首の柔軟性の欠如や筋肉の出力が不足しているだけでも膝へ多大な負担をかけてしまいます。

股関節や足首の機能不全がある状態でスポーツなどを行なってしまえば、膝への負担は増大し痛みが出てしまうことは容易に想像が出来てしまいます。

※股関節や足関節が膝に負担をかけてしまうメカニズムに関してはこちらの記事がご参考になりますのでぜひご覧ください。

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A様の膝関節の場合

A様が特に訴えられていたのは、日常生活では階段を降りる時に違和感があり、テニスのプレー中は痛みが感じない。

しかしテニス後は膝が腫れぼったくなってしまうということでした。

テニスの競技特性上、横への移動やストップ動作が非常に多い運動になります。

その『繰り返しの物理的な負担』が膝の腫れを引き起こした原因かと考えられます。

また階段を降りる時に違和感が出てしまうのも特徴的な訴えです。

階段昇降での痛みの殆どが『膝蓋大腿関節』と呼ばれる関節でのトラブルが殆どです。

その為今回は、

  • 膝の靭帯にトラブルが起きていないか?
  • 膝蓋大腿関節にトラブルが起きていないか?
  • 股関節や足首の側方動揺の機能はどうなのか?

という点に着目して検査を行いました。

結果、

  • 膝の靭帯には異常無し。
  • 股関節や膝関節に関節の機能障害が出ており、異常な筋緊張や筋出力の低下がみられた。
  • 足関節にも関節の機能障害が見受けられ、片脚にて立つことが困難になっている。

と痛めた側の下肢がこのような状態に陥っていました。

足首に関しては、以前からよく足を挫きやすかったという訴えがございましたので、おそらく足首の捻挫後のケアが良くなく、足関節の機能不全を引き起こしていたのでしょう。

このように多関節に渡って機能障害が生じていた為に『下肢全体の重さ』を招いていたと考えられます。

そしてケアの流れとしては、

  1. まずは膝の炎症を軽減させていく。
  2. 膝に物理的な負担を与える股関節や足関節の機能障害を改善させていく。
  3. 足関節のバランスの再教育を行なっていく。

事が非常に大切です。

なぜなら、腫れが出てしまうほど、膝蓋大腿関節に炎症がある状態では、膝の機能を改善する事が出来ません。

対症療法になってしまいますが炎症が強い時は『サポーター』による固定がこのケースでは効果的です。

膝がまともに動かす事が出来ない期間は股関節や足関節の機能を改善させていくようにしました。

このように、

  1. まずは膝の炎症を改善させる。
  2. 同時に膝に影響を与えている「股関節」や「足関節」の機能を改善させていく。
  3. 膝の炎症が改善したら、膝の機能を改善していく。
  4. トータル的に膝に負担をかけづらい状態にメンテナンスを行なっていく。

という流れでケアを行なっていく事が大切となります。

A様のお膝のケアの考え方に関しては今日はここまでにします。

次回はまたA様の膝の詳しいケアについてご紹介していきます。

まとめ

今回は当院にお越しになられている膝の痛みを訴えている方のケアの方法について解説しました。

POINT

  1. まずは膝のどの部位に痛みが出ているかを確認していこう。
  2. 次に何故膝が痛くなる負担がかかってしまっていたのかを考察していこう。
  3. これらを元に患部を「安静」にするのか?負担を与えている関節の機能を改善していくのかを選択していこう。
  4. 最後にトータル的に全身を診て、負担がかかりづらい身体作りを提案していこう。

膝の痛みはサポーターで固定してお終いにしてはいけない。

痛みが出る原因はテニスやランニングなどのスポーツや日常生活による負担によって発生しているケースと痛めている膝周囲の関節の機能障害が生じているケース、もしくはその両方のケースがあります。

人間の身体は想像以上にデリケートです。

些細な反応も見逃してはいけません。

またお客様にしっかりヒアリングしてどうしてそのような現象が起きてしまったのか?を特定するべきです。

そうする事によって、今後の予防にも繋がりますので。

痛みが消えたらお終いにしてはいけません。

再発しないようにトータル的にケアを行なっていく事が身体には必要になってきます。

長尾 龍男
この記事を書いた人 : 長尾 龍男

愛知県岡崎市在住。整体院柔YAWARAを設立した理学療法士。柔YAWARAにて関節のトラブル由来の肩こりや腰痛、膝の痛みのケアを提供しております。その傍、「理学療法士」として整形外科で培った知識を活かして、『障害の原因』や『予防方法』『身体のメンテナス・ケアのやり方』をこちらのメディアにてご紹介しております。僕の想いはただ一つ。【僕の技術によって皆様の「お身体」のトラブルが改善し、より良い状態になっていただく事。】 ※より詳しいプロフィールや僕の想いは運営者情報もご覧ください。

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