この記事で分かること
- 膝内側痛のテスト方法
- 膝内側痛テストの重要性
今回の記事では膝の内側が痛い時に行う4つのテストについて解説していきます。
さっそく結論からお伝えしておきます。
『テストなくして膝の内側の痛みの改善はありません。』
というぐらい、痛みの原因部位を特定するテストは重要です。
ということで、こちらの記事では
- 膝内側痛の時に行う4つのテスト
- どうして膝内側痛の原因を特定するテストが必要なのか?
という順番で解説していきますので是非最後までご覧ください。
膝の内側の痛みの解消のためにはまず原因を特定するテストが必要不可欠です。問題が分からないまま改善させることは無理な話なので、こちらの記事で膝の内側の痛みの原因を特定していきましょう!
関連動画:【膝内側痛テスト】8分で分かる膝の内側が痛い時の原因
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膝内側痛がある時に行う4つの原因特定テスト
この章では膝の内側の痛みがある時に行う4つのテストについて詳しく解説していきます。
テストの方法は押してテストする方法・組織にストレスを与える方法・筋肉に収縮をいれて確認する方法などを使って、膝の内側の痛みを特定していきます。
膝内側痛のテスト①
まず1つ目は押すテストです。
膝の内側の組織を押して膝の内側の痛みを特定していく方法をお伝えしていきます。
ここで分かるのは
- 半月板の痛み
- 内側側副靭帯の痛み
- 鵞足の痛み
が分かります。
実際に膝にマーキングしました。
- オレンジ色が半月板
- 青色が内側側副靭帯
- 赤色が鵞足
となります。
まず半月板に痛みがあるかどうかを押して確かめます。
お皿の下から内側へ水平に押してみて下さい。
その部位にこのオレンジで描いた半月板があります。
もしこの部位に痛みが出た場合は半月板の痛みが疑われます。
続いて内側側副靭帯に痛みがあるかどうかを押して確かめます。
内側側副靭帯は膝の中央辺りで指2本分の太さの組織です。
下記に描いている青色の部分に内側側副靭帯があります。
もしこの部位を押して痛みが出た場合は内側側副靭帯の痛みが疑われます。
最後に鵞足に痛みがあるかどうかを押して確かめます。
鵞足はこちらの赤色で描いた部分に存在してます。
ちょうどお皿の下から指2本分かつ内側に鵞足があります。
鵞足は実は3つの筋肉の腱からできています。
下から半腱様筋・薄筋・縫工筋です。
一般の方にとってはわかりづらいため、お皿の下から指二本分かつ内側を押して痛みがでれば鵞足のトラブルによる痛みになります。
膝内側痛のテスト②
2つ目はひっかりテストです。
これは半月板のトラブルをテストする方法です。
半月板に少し負担がかかってしまうので痛みが出たらすぐ中止してください。
方法は非常にシンプルです。
まずは膝を曲げ伸ばししてください。
この段階で膝ひっかる感じが出る場合は半月版がかなりひどく損傷している状態です。
つぎに膝を外に倒してください。
さらにつま先を外に向けて下さい。
深く曲げた状態で膝を曲げ伸ばししていきます。
曲げる際膝が引っかかる場合は半月板に傷がついている証拠となります。
先ほどの押すテストも組み合わせて両方で痛みや引っかかり感がでれば、半月板の傷がひどい状態であるということになります。
膝内側痛のテスト③
3つ目はストレステストです。
これは内側側副靱帯のトラブルをテストする方法です。
内側側副靱帯は膝が内側に入る動きと爪先が外へ向く動きを制限する役割があります。
これも方法は非常に簡単です。
膝を内側に入れるだけです。
これで痛みが出れば、内側側副靭帯のトラブルが考えられます。
膝内側痛のテスト④
4つ目は筋肉を収縮させるテストです。
これは鵞足のトラブルをテストする方法です。
先ほどもお伝えしたように鵞足は3つの筋肉の腱となります。
それらの筋肉を個別に力をいれて痛みを誘発させるというテストになります。
まずは一番下の半腱様筋のテストからです。
方法は簡単でつま先を内側に向けて、膝を曲げます。
その他時にかるくかかとに抵抗を加えて下さい。
この時に膝の内側に痛みがでれば、半腱様筋のトラブルによる鵞足炎が考えられます。
つぎに薄筋のテストです。
膝を伸ばした状態で、内側に足を閉じます。
この時に膝に抵抗を加えて、膝の内側に痛みがでれば、薄筋のトラブルが考えられます。
最後に縫工筋のテストです。
あぐらをかいて座ってください。
片方の手を膝の外に、もう片方の手を踵にあて、抵抗を加えます。
この時、膝の内側に痛みがでれば縫工筋による鵞足炎が考えられます。
膝の内側の痛みにはたくさんの原因が存在しております。
どこに問題があるのかをぜひテストしてみて下さい。
どうして膝内側痛の原因を特定するテストが必要なのか?その理由とは?
次にこの章では膝の内側の痛みの原因を特定する重要性を解説していきます。
理由は非常に簡単です。
問題点が分からなければ、効果的に改善させることができないからです。
例えば、田んぼの上に家が立っていたとします。
1年経ったら家の柱にひびが入ってしまいました。
すぐに柱を修理したけれども、その半年後にまた違う柱にひびがはいってしまいました。
なぜ柱にひびがはいったのかが分かりません。
このケースの場合、問題点があきらかに「地盤」です。
それにもかかわらず、違う問題に対してアプローチしても、その場しのぎになってしまいます。
これはお身体でも同じで、膝の内側の痛みという漠然とした問題の原因が分からなければ、良い治療ができません。
まとはずれな治療をしないためにも問題点をしっかりと探すことは非常に大切となります。
そのため、いろいろなテストを行い、膝の痛みの問題部位を特定していきましょう。
※膝の内側の痛みの原因が分かったら、まずは内側広筋を鍛えていく事が改善の第一歩となります。内側広筋の鍛え方に関してはこちらの記事にて詳しく解説しておりますので是非ご覧下さい。
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まとめ
今回は膝の内側の痛みを特定するための4つのテストを解説しました。
POINT
- 膝内側痛の痛みがでたら、まず原因を特定するテストが大切
- 膝内側痛を改善させるためにはまず原因の追究が重要
膝内側痛のテストは、
- 膝の組織を押す。
- 半月板のひっかりを確かめる。
- 靭帯にストレスをかける。
- 筋肉に力をいれる。
という4つの方法となります。
ご紹介した4つのテストは皆様に分かりやすいように、比較的簡単なテストばかりをお伝えしました。
手によるテストを踏まえて、レントゲンやMRIなどの画像診断で、やっぱりここが問題だったんだなと確定していただくことも非常に大切なので覚えておきましょう。