2020年4月7日火曜日政府は7都府県に緊急事態宣言を出しました。
その7都府県とは『東京都』『神奈川県』『埼玉県』『大阪府』『兵庫県』『千葉県』『福岡県』です。
愛知県は緊急事態宣言の対象地区ではありませんでした。
しかし、この宣言を受けてからは日本全体がより一層混沌とした雰囲気となっていると感じます。
その2日後の9日に愛知県知事は愛知県も対象地区に加えるよう政府に求めたが決定を待たずに10日愛知県独自の「緊急事態」を宣言しました。
お客様の中には、政府が要請したと勘違いされている方もいらっしゃいましたが、4/13時点ではまだ愛知県独自の宣言どまりです。
ちなみに政府の反応としては、
こうした動向に関し、菅義偉官房長官は10日の記者会見で「感染状況を踏まえ、専門家の意見を聴かなければならない」と指摘し、指定については明言を避けた。「現時点で愛知県その他を対象に加えるべきだとの評価に至っているとは聞いていない」とも語った。
引用:政府、追加指定の是非見極め 緊急事態宣言、感染状況次第
このような意見に多くのお客様が愛知県には納税日本一位のトヨタがあるから飛ばされたんだとの意見をいただいております。正直、自分も愛知県が飛ばされた時そう感じてしまいました。トヨタが止まれば日本が傾くのは間違い無いですからね。
それはさておき、愛知県独自ではありますが「緊急事態」がだされております。
理学療法士として、整体院を営む一事業者としてこんな時何をすれば良いのか?何を発信した方が良いのか?を考えてみました。
結論から言えば、
『世の中がこんな時だからこそ、まず自分の身体に気を遣い、適切な情報を獲得する事が大切だ』
という事を皆様に強く訴えるしかありません。
緊急事態宣言が出された今考えられる事は、
- 皆様の外出頻度が下がる。
- それに伴い経済も停滞する。
それだけではありません。
心身面でいえば、
- 強い不安やストレスを受ける。つまり、鬱傾向になる。(心理面)
- 運動不足による『関節』『筋肉』のトラブルが生じる。つまり、腰痛や肩こりになりやすくなる。(身体面)
という事が考えられます。
今、「緊急事態宣言が出されたから外出を自粛しよう!」という考えは非常に大切です。
ですが、新型コロナウイルスが怖くて何もできないというのは賢明ではありません。
コロナショックはいつか必ず解決する問題です。
その時(未来)の為に『今何をすべきか』も考えておいた方が良いと僕は思います。
以下に身体の面において『今何をすべきか』を、理学療法士としての知識を活かして皆様にご紹介していきます。
新型コロナ感染症の予防をする事は当たり前!
緊急事態宣言が主要都市に出ている今、私たちは何をすべきなのか。
それはまず大前提として新型コロナ感染症の予防の徹底を行う事です。
その為には徹底して正しい情報を頭に叩き込み、実践していく事です。
以下に、厚生労働省が出している基本方針について簡単に要点をご紹介していきます。
現在新型コロナが感染する経路として分かっている事は、
- 接触感染
- 飛沫感染
です。
空気感染は起きていないと考えられています。
- 接触感染とは何か物や身体についたウイルスを介して感染する事。
- 飛沫感染とは空気中に飛んだつばやホコリに付着したウイルスを介して感染する事。
- 空気感染とは空気中にあるウイルス単体によって感染する事。
つまり、手洗い・消毒などで自分への接触感染を防ぎましょう!
厚生労働省が推奨している正しい手洗い方法についてはこちらの動画にて解説していますので是非ご確認ください。
もし自分が感染していた場合を考えて、咳エチケットやマスク着用で飛沫感染を防ぎましょう!
ということです。
よくある間違いとしては、マスクをしていれば完全防護される。完全にうつらないと考えている人がいるのですが、これは勘違いです。
マスクは飛沫を外に出す量を減らす道具であり、ウイルスを吸い込みづらくするものではありません。なぜなら、マスクの網目よりもウイルスの方が小さいからです。
その事についてはこちらの記事にてまとめましたので是非ご覧ください。
-
マスクにコロナを予防する効果があるのか?手洗い・消毒による『接触感染』予防が最重要だ
2020年3月28日現在、東京や埼玉、神奈川などで週末の移動自粛要請が拡大しています。また、愛知県でも東京への移動自粛が要請されています。 まだまだコロナショックが広がるのではないかと考えてしまいます ...
またその他にも厚生労働省はこのように言っています。
感染の流行を早期に終息させるためには、クラスター (集団)が次のクラスター(集団)を生み出すことを防止することが極めて重要であり、徹底した対策を講じて いくべきである。また、こうした感染拡大防止策により、 患者の増加のスピードを可能な限り抑制することは、今後の国内での流行を抑える上で、重要な意味を持つ。
このクラスターという意味がよく分からないという人が多いので分かりやすく書かれていたサイトがあったので合わせてご紹介します。
新型コロナウイルス関連で使われているクラスターとは、新型コロナウイルス感染者の集団や集団感染を意味しています。
引用:クラスターなど新型コロナウイルス用語の課題と正しい意味
- クラスターは集団感染と思おう。
つまり、厚生省が言いたい事を簡単にいえば、
小さな集団感染が大きな集団感染を引き起こさないように今は外出を自粛しましょう!
という事です。
また、飛沫感染やクラスターを避ける為にも重要な事は「ソーシャルディスタンス(社会的距離)」を取るという事です。
日本ではこのソーシャルディスタンスを2mとりましょうとされていますが、WHOはこれでは足りないと言っているようです。
外では飛沫は外気によって流れてしまいます。
その為、10フィートつまり6mは開けないといけないとされています。
室内では6〜8m飛ぶともされているのでより注意が必要となります。
参考:2メートルの「ソーシャル・ディスタンス」が十分ではないこれだけの理由 ランニングは横並びで!
- ソーシャルディスタンスとは人と人との距離の事。
- 日本では2mと言われているがそれでは足りない。
- 外では6m、屋内では6〜8mは距離をとる必要がある。
- 新型コロナウイルス対策としては「接触感染」と「飛沫感染」を徹底的に予防しよう。
- 「手洗い」「消毒」で『接触感染』を防御。
- 咳エチケットやマスク着用で自分の飛沫を飛ばさない事で、『飛沫感染』をなくす。
- ソーシャルディスタンスをとり、人がたくさん密にならない事で『クラスター』の発生と『飛沫感染』を防御。
これはもはや当たり前の知識です。
この記事に大まかな感染症予防に関する知識を書きましたが、ただ読むだけでなく、誰かに聞かれたらすぐに答えられるよう頭に叩き込むようにしてください。
もちろん、参考文献で載せたものも必ず読んでいただきたいです。
自宅待機による運動不足→食欲減退→睡眠不足→身体のトラブル→鬱の負の連鎖にも要注意だ
さて、長々と新型コロナウイルス感染症対策の方法について書きましたが、僕が理学療法士として危惧している事は実は他にもあります。
冒頭部分でも説明いたしましたが、感染症予防の為の外出制限が身体に大きな影響を与えてしまうという事です。
見出しにも書いてあるのですが予想される事は、
- 自宅にいる時間が長すぎる事によって、運動不足が生じる。
- 運動によるエネルギー消費が少なくなる為、食欲不振もしくは食べすぎによる余剰エネルギーを蓄えやすくなります。
- 食欲不振や食べすぎによって、内臓機能が低下する事も考えられます。
- 上記に付随して良質な睡眠が取れなくなります。
- また、動かない事によって関節内の機能障害が生じて「肩こり」「腰痛」などの慢性痛の症状が出現、悪化が予想されます。
- 運動・睡眠不足などによって、精神的なストレスなども大きく加わります。
- 身体の痛み・精神的なストレスにより鬱傾向になられる人が多くなると考えられます。
- この鬱傾向は身体の痛みや精神的なストレスをより感じやすくなる為、上記の負の循環が生まれてしまいます。
感染症を予防するだけでなく、これらが起きる事も予防していかなければなりません。
なぜなら、新型コロナウイルスはいつか必ず終息します。
終息すれば、社会・経済がまたまわりだします。
その時に心身に大きなトラブルを抱えていたら、この大不況を乗り切るのに時間がかかってしまいます。
良い社会にする為により良いスタートを切るには『健全な心身』を保たなければなりません。
ただ外出を控えているだけでは愚の骨頂です。
『健全な心身』を保つ為にはまず以下の事を気をつけて頂きたいです。
- 外出自粛であっても身体の最低限の運動量を保つ事。
- 運動で消費したエネルギーはバランスの良い食事で補給する事。
- 良質な睡眠で心身のバランスを良い状態に保つ事。
です。
当店に来られているお客様なら、僕の口から聞いた事があると思います。
人間は『動物』であるという事。
文字通り、動く事によって、関節内に滑液と呼ばれるエンジンオイルのような栄養剤を満たし、筋肉を潤滑させ、内蔵・脳にも血液を送りやすくします。
つまり、身体は動く為に作られているのです。
野生動物では「動かない=死」を意味します。
これは人間にも同じ事が言えます。
近年のデスクワークの増加によって、運動量は低下し、関節が動かない事によって関節の変形が早まり、肩こりや頭痛、腰痛などの慢性痛を引き起こす原因となっております。
またこのような記事を見つけました。
いまや運動不足は極めて深刻な問題となっています。見た目はもちろんのこと、健康面でのリスクは計り知れません。
たとえば、糖尿病の場合では、予備軍(可能性を否定できない人)も含めた患者数が90年代と比べてなんと1.5倍近くにまで増えています(図表2)。また、腰痛や肩コリは昔からある不調ですが、これらの症状を訴える人も近年、増加しています。ここにも現代人の運動不足が大きく影響しているといわれています。
8割の人に運動習慣がなく、しかも日常の活動量も減っている。そしてそれがいろいろな病気の発症と関係している。これはもう、「運動不足病」という一種の国民病であるといえるでしょう。
引用:運動不足が「死に至る病」であることを証明する科学的根拠
谷本准教授がおっしゃっているように、運動不足は身体に深刻なダメージを与えてしまうのです。
また食事によって栄養を補給する事は身体を持続的に運動させる為には必須条件です。
特に免疫力も改善する事ができます。こちらの記事が非常に参考になるので引用文を載せておきます。
ビタミンA(β-カロテン)は油と一緒に
口や鼻、皮膚などの粘膜を菌やウイルスから守ってくれる働きがあります。緑黄色野菜や豚や鶏のレバーなどに多く含まれており、脂溶性のビタミンなので油と一緒にとることで吸収率がアップします。
引用:風邪・インフルエンザに負けない!免疫の「底力」を高める食事術
また睡眠による脳・心身の回復を努めることも大切です。
睡眠によって免疫力が向上する事が分かっております。
特に日本人は先進国の中でも睡眠時間はとても短いです。
その為、免疫力も低下しがちなのが実情です。
免疫力を高めるためにも、身体を休めて運動量を確保するためにも睡眠は非常に大事です。
ですが、ただ寝ればよいというわけではありません。
質の良い睡眠を確保する事が大切です。
こちらの動画が非常にわかりやすく解説しておりますので是非ご参考にしてください。
正直新型コロナウイルスがいつ終息するか不透明です。
僕が皆様に伝えたい事はこの外出自粛の中、必ず運動不足による身体のトラブルが起きます。その弊害を最小限にしていただきたいという事です。
その為には観戦予防に対する知識という防具を身につけて、一日に必要な運動量を確保する事です。
運動量を確保する為には、外出するのが手取り早いのですがこれには勇気がいります。
ですが、適切な知識を身につけていれば、感染リスクは限りなく少なくなります。
もちろん、自宅でも運動量を確保する事ができます。
こちらに自宅でもできるエクササイズの動画をまとめた再生リストのリンクを貼っておきますので是非ご参考にして実践してください。
コロナウイルスという目に見えないものを恐れて足をすくませてはいけません。
知識をつければ、コロナウイルスをはじめとした身体のトラブルは未然に回避する事ができます。
身体の健康のために運動量の確保だけは絶対に怠らないでください。
柔YAWARAがお手伝いできる事
皆様コロナウイルスの情報に飽き飽きとしている反面非常に不安と警戒心が高まっている様子がうかがえます。
そして、最近ご来店されるお客様方の傾向をみると外出制限による運動不足やストレスによる身体のトラブルがだんだんと増えてきています。(2020/4/13時点)
当店柔YAWARAの事業は
『お客様と真摯に向き合い、お身体の痛み・トラブル改善の為に全力を尽くす』
そんな理念のもと、今後少なくなる国民で社会を支え、負担が増える人たちへのお身体のケアが非常に大切だという想いで設立しました。
当店の施術やインソールで皆様のお身体のトラブルが解消されて、豊かな日常生活を送ってもらう。競技レベルを一つでも高めていただく。ことが柔YAWARAの事業だと考えております。
前述した通り、緊急事態宣言による外出自粛に伴う身体のトラブルは必ず起きます。
何度も言いますが、コロナショックが解決していざ日本が走り出す時、皆様の心身にトラブルが起きていては、この不況から脱出する事が遅くなってしまいます。
スムーズに走り出せるよう、微力ではありますが皆様のお身体のメンテナンスを行う。
それが今の私の使命だと思います。
皆様のお身体の負担を解消し生活に潤いを与える為に、当店の「施術」を提供しなければならないと考えております。
その為にも
- 自分が罹らない。
- 他人にうつさない。
- お客様にもコロナに罹ってもらわない。
という事が大切となります。
もちろん、緊急事態宣言による外出自粛が出ています。
つまり、新型コロナウイルスに感染しないことが最重要です。
当店では「マスク着用」「消毒の徹底」「常時換気」をした上でリスクを極力低くして施術を行っております。
しかし、お客様のお身体を触れる為に、最接近を余儀なくされております。
その為、お客様にはまずしっかりとしたコロナウイルス感染症に対する予防の知識を身につけていただいたうえで考えていただきたいです。
何が一番大事であるかという事を。
最重要事項はなんであるかという事を。
知識を身につけたうえで、身体のトラブルとウイルス感染のリスクを天秤にかけて下さい。
外出自粛でも自分で運動量を確保できてメンテナンスできるという方は当店に来る必要はありません。
感染症予防の知識があり、自分でもリスク管理ができる。けれども自分の身体に関しては自分でメンテナンスが行えない。という方は是非お声掛けください。
その場合はお手伝いが出来ます。
しかし、身体のトラブルとウイルス感染のリスクを天秤にかけて少しでも揺らぐようなら、お控えでください。(まさかこんな事を言う羽目になるとは)
昨年身体が動かなく何もできなかった時を思えば、身体が動く分記事を書いたりYouTubeで情報を発信して皆様とコミュニケーションをとる事ができます。
または、ウェブを使用した相談も行うことができます。
今の事業形態を大きく変えることも可能です。
もちろん、お客様達のご要望があればの話です。
コロナショックが落ち着くまでは必要としてくださるお客様が1人でもいる限り、柔YAWARAの整体・インソールを提供し続けてだといきますのでよろしくお願いいたします。
世の中がこんな時だからこそ、まず自分の身体に気を遣い、運動という栄養を与えて身体のトラブルを減らしてください。そして適切な情報を自分でしっかりと獲得してください。それが一番大切なことだと皆様に伝えたいです。