この記事を読むと分かること
- インソールを使う前に、靴を見直す大切さ
- 変形性膝関節症の方にオススメのインソールについて
はい、理学療法士の長尾です。今回は変形性膝関節症の方で、インソールを使う前に見直すべきことについて詳しく解説していきます。
膝が痛い時、インソールを靴にいれれば、膝の痛みが改善すると耳にしたことがあるかと思います。
ですが、インソールを使う前に見直さなければいけないことがたくさんあります。
この見直すべき事をしっかり改善しなければ、逆にインソールによって膝の痛みが悪化してしまうのです。
早速ですが、結論からお伝えしていきます。
変形性膝関節症の方でインソールを使われる前に見直さなければいけないことは、いつも履かれている靴の使い方です。
この靴の使い方を見直さなければ、「良いインソール」を買っても無意味になります。
今回は変形性膝関節症の方が、インソールを使われる前に見直すべき靴の使い方について詳しく解説していきますので
是非最後までご覧下さい。
関連動画:インソールを絶対に使うな!知らないと膝痛悪化!まずはこれを見直せ!
※YouTubeチャンネル柔YAWARAではお身体のトラブルの原因や改善方法に関する動画を配信しております。ぜひチャンネル登録よろしくお願いいたします。
※動画内にてご紹介しているオススメのインソールについてはぜひこちらからご確認ください。
-
ソルボヘルシー フルインソール販売サイト
amzn.to
インソールを使う前に見直すべき靴の使い方
まずは、インソールを使う前に見直すべき、靴の使い方を3つ解説していきます。
見直すべき靴の使い方➀自分の足の合うものを使う
変形性膝関節症の方で、インソールを靴にいれる前に見直さなければいけないことの1つ目が、「靴のサイズ」です。
多くの方が、靴のサイズが合っていないにも関わらず、膝の痛みを軽減するためにインソールをいれてしまいます。
しかし、靴のサイズが合っていない状態でインソールをいれてしまうと、間違いなく膝の痛みが悪化してしまうのです。
そもそも「インソール」というのは、足と靴のつなぎ役です。
足からの力を靴・地面に効率よく伝えるのがインソールの役割となります。
たとえ、素晴らしいインソールであったとしても、伝える先がポンコツだったら力を伝える意味がなくなります。
これでは、効率よく歩くことができません。
効率よく歩けなければ、疲れやすくなります。
それだけでなく、膝にも大きな負担がかかってしまうのです。
そのため、インソールをいれる前に自分の足に合った靴をはくことが大切です。
では、足に合った靴というのはどのようなものでしょうか?
足に合った靴
- 足の実寸+5mm~10mmのサイズ靴
- 足のウィズに合った靴
足の「ウィズ」というのは「親指の付け根から小指の付け根までの周径」となります。
サイズとウィズの測定方法は、非常に簡単ですので、ぜひ一緒に計っていきましょう。
足の実寸の測定方法
まずは足の実寸の測定方法です。
コピー用紙の上に立ったまま足をのせます。
コピー用紙の端に踵をあわせて、一番長い指の先端に印をつけて実寸を測るです。
足のワイズの測定方法
次に足のウィズの測定方法です。
巻尺を使用して、親指の付け根から小指の付け根までの周径を計りましょう。
足の実寸と周径をもとにこちらの表からウィズの規格を見ていきます。
男性の表
女性の表
私の場合は足が25㎝、周径が25、5cmなので、規格はEEEとなります。
変形性膝関節症でインソールを入れようと考えられている方は、自分の足の実寸+5mm~10mmのサイズで自分の足のウィズに適した靴を履いているかをご確認ください。
多くの方が、自分の足のウィズよりも大きな幅の靴を履いていることが多いです。
間違ったサイズとウィズにも関わらず、インソールをいれてもあまり効果はありません。
むしろ、膝の痛みを強くしてしまう場合があります。
これらのことから、足に合った靴を履いていない方は、インソールを入れる前に、まず「靴のサイズ」と「ウィズ」を見直しましょう。
見直すべき靴の使い方➁:靴ひもを毎回結ぶ
変形性膝関節症でインソールをいれる前に、見直さなければいけないことの2つ目は、靴ひもを結ぶことです。
「脱ぎ履きがめんどくさい」という理由で靴ひもを緩めた状態で履いていませんか。
靴ひもを緩めた状態でインソールをいれても、改善するどころか間違いなく膝の痛みが悪化します。
なぜなら、靴ひもを緩めた状態で靴をはいてしまうと、「靴の中で足が動いてしまう」からです。
先ほども解説しましたが、インソールは足の力を靴に効率良く伝えるのが役割です。
ですが、靴の中で足が動いている状態では、インソールをいれたところで、足の力は効率よく靴に伝わりません。
それどころか、インソールをいれることによって、膝への負担が増してしまう場合があります。
良いと言われるインソールの多くが、凹凸がインソールの底についています。
この凹凸は、足の構造に合わせて作られているので、踏ませたい場所に凹凸あります。
ですが、靴の中で足が動いていれば、踏ませたくない場所に凹凸が当たってしまいます。
そして、おかしな歩き方になってしまうのです。
そして、膝に負担がかかり、インソールをいれることで変形性膝関節症による膝の痛みが悪化してしまいます。
これらのことから、インソールをいれる前に、まず靴ひもを結ぶ習慣を見直すことが非常に大切なのです。
※こちらの記事にて、靴の1番上の穴の活用方法について詳しく解説しております。靴ひもをまだ活用されていないは是非ご参考にしてください。
-
知られざる一番上の靴穴のすごい役割とは?この穴を通すだけで膝痛超改善! - ZENLOG|肩・膝・腰の痛み解決ブログ
この記事を読むと分かること 変形性膝関節症で膝が痛い時に、靴の一番上の穴を活用するメリット どのように靴の一番上の穴を活用するのか? 変形性膝関節症になっている方の多くが靴ひもをしっかり結んでいなかっ
seitai-yawara.com
見直すべき靴の使い方➂:靴の踵をふまない
変形性膝関節症でインソールをいれる前に見直さなければいけないことの3つ目は、靴の踵をふまないことです。
靴をはく時に踵を潰して履いてはいませんか。
ご自身の靴をご覧になっていただき、踵がヨレヨレになっていれば、間違いなく踵を踏んで履いています。
靴の踵を踏むくせがある状態でインソールをいれても、間違いなく膝の痛みは悪化してしまいます。
なぜなら、靴の踵がヨレヨレの状態では、歩きが不安定になってしまうからです。
靴のかかとには、「ヒールカウンター」と呼ばれるパーツがあります。
ヒールカウンターには、効率よく歩くために踵を支える役割があります。
ですが、踵がヨレヨレの靴ではこのヒールカウンターが踵を支える事ができません。
つまり、足からの力が靴に上手に伝わらない状態なのです。
この状態の靴にいくら良いインソールをいれたとしても、力がうまく靴に伝えられないので無意味となってしまいます。
インソールはあくまでも、足の力を靴に効率的に伝えるのが役割です。
先程も解説しましたが、足の力を伝える先がポンコツであったら意味がありません。
むしろ、インソールを変えることによって、別の問題を引き起こしてしまう場合もあるのです。
さらに、膝の痛みが悪化してしまう可能性すらあるのです。
これらのことから、インソールをいれる前に、踵を踏まないように靴を履くという事を見直さなければいけません。
上記の基本的な靴の使い方をすれば、変形性膝関節症による膝の痛みは改善しやすくなります。
さらにプラスαとして、より負担を減らす目的でインソールを使うことが大切です。
メインはインソールではなく、「靴」となるので覚えておきましょう。
おまけ:変形性膝関節症の方にオススメのインソール
おまけに、変形性膝関節症で膝が痛い方にオススメのインソールを解説していきます。
- 足に合った靴をはいている
- 靴ひも毎回結んでいる
- 踵もふんでいない
けれども、やっぱり膝が痛くなってしまうという方は、インソールを使う事をおすすめします。
では、どのようなインソールがよいのか?
変形性膝関節症で膝が痛い方にオススメのインソールはこちらとなります。
-
ソルボヘルシー フルインソール販売サイト
amzn.to
裏面は凹凸がついています。
この凹凸が足の内側縦アーチと足の横アーチ、外側縦アーチとよばれる土踏まずを支えてくれる役割があります。
変形性膝関節症の方は、内側縦アーチや横アーチなどの土踏まずが潰れていることによって、膝に大きな負担をかけています。
その潰れた土踏まずを支えてくれる役割が、このインソールにはあります。
まとめ
今回は、変形性膝関節症でインソールをいれる前に見直したい3つの事について解説しました。
まとめ
インソールを使う前に見直すべき事がこの3つです。
- 自分の足に合った靴をはくこと
- 靴をはくたびに靴ひもをしっかりと結ぶこと
- 靴のかかとを踏まないこと
インソールは足の力を靴に伝える働きがあります。
もし自分の足に合っていない靴をはいていれば、歩きが不安定となります。
その状態では、インソールによって足の力を効率よく靴に伝えたとしても意味がありません。
また靴ひもを結ばない、靴の踵を踏んでしまう。などを行っていると、靴の中で足が動いてしまったり、歩く時の安定感がなくなります。
その状態では良いインソールをいれたとしても、かえって膝の痛みを悪化させてしまう恐れがあります。
変形性膝関節症による膝の痛みを改善させるためにも、まずは、「しっかりと靴を使うこと」から始めてください。
それに加えて、プラスαでインソールを使用していただけると、膝の痛みの軽減につながりますので覚えておきましょう。