しゃがみたいならこの2つは絶対にやるな!!

膝の痛み

しゃがみたいならこの2つは絶対にやるな!!

長尾 龍男

理学療法士歴15年。(整形外科勤務6年/整体院経営9年) シャイな子育ておじさん。 2017年健康ブログ開設/ブログ最高閲覧数50万。 2018年YouTubeチャンネル「柔YAWARA」開設/現在チャンネル登録者5万人/ 100万回再生動画あり。 文献の情報及び自身のリハビリ経験を元に、「膝の痛み」×「メンタルヘルス」について発信しております。

この記事を読むと分かること

  • 変形性膝関節症の方で、膝が痛くてしゃがめない時にやってはいけない2つのこと
  • 膝が痛くてしゃがめない時の改善方法
理学療法士 長尾
理学療法士 長尾

理学療法士の長尾です。今回は、変形性膝関節症でしゃがめない時にやってはいけないことについて詳しく解説していきます。

変形性膝関節症で膝が痛くてしゃがめないとき、ストレッチやマッサージを行うことが多いのではないでしょうか。

しかし、いきなりマッサージやストレッチをする行為は、膝の痛みを悪化させる原因となってしまいます。

POINT

まず、やらなければいけないことは、何をやってはいけないかを知ること

やってはいけないことを辞めるだけで、膝の痛みが改善し、しゃがみやすくなります。

自然治癒力を働きやすくするために、「何をやらないか」が重要となります。

そこで今回の記事では、変形性膝関節症で膝が痛くてしゃがめない人が、絶対にやってはいけないことについて詳しく解説していきます。

ぜひ最後までご覧ください。

関連動画:しゃがみたいならこれを絶対にやるな!

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やってはいけないこと➀:無理に膝を曲げるな!

変形性膝関節症でしゃがめない時にやってはいけないことは、「無理に膝を曲げる事」です。

しゃがむためには、「膝を曲げないとしゃがめないじゃないか!」と思われるかもしれません。

ですが、膝が痛くてしゃがめない時に、膝を強引に曲げる行為は逆にしゃがみづらくしてしまうのです。

その理由を詳しく解説していきます。

そもそも、なぜしゃがめなくなるのか?

原因は、この2つパターンです。

しゃがめなくなる原因

  • 1つ目が膝の中に水がたまっているから
  • 2つ目が膝に拘縮があるから

それぞれを分かりやすく解説していきます。

原因1:膝の中に水がたまっているから

まず、「膝の中に水がたまってしまう」としゃがむことが困難になります。

なぜなら、膝の中が水でパンパンになって、しゃがむための関節のゆとりがなくなってしまうからです。

変形性膝関節症の方は、膝がしっかりと伸びなくなっています。

膝がしっかりと伸びないと、膝がグラグラしてしまいます。

その事で膝の中に傷ができてしまい、水がたまってしまうのです。

本来、膝の中は、水がたまっても吸収してくれる働きがあります。

しかし、膝の中に傷がついてしまうと、水が吸収されなくなってしまいます。

膝の関節は袋のような構造になっているので、水がどんどんと、たまってしまうと膝がパンパンになってしまいます。

つまり、しゃがむために必要な膝の中のゆとりが無くなってしまうです。

そして、しゃがめなくなります。

もし、膝の中に水がたまっている状態で、無理に膝を曲げたらどうなるでしょうか?

膝の中の傷が広がってしまいますよね。

つまり、膝の傷が悪化して、より水がたまってしまいます。

膝に水がたまれば、よりしゃがめなくなってしまうのです。

そのため、膝を無理に曲げたり、膝のストレッチは絶対に行ってはいけません。

原因2:膝に拘縮があるから

膝に拘縮が起きてしまうとしゃがむことができなくなってしまいます。

なぜなら、膝の関節自体が硬くなってしまうからです。

拘縮というのは簡単に言えば、関節が硬くなってしまう事です。

関節自体が硬くなってしまうので動きづらくなります。

拘縮のメカニズムを簡単に説明すると次の通りです。

この紙が膝の関節だと思ってください。

第1段階ではこのように、膝の関節に傷がつきます。

この傷は、水が出ることによって修復が促されます。

ですが、修復される際、実は元の長さで修復されません。

元の長さよりも短くなって修復されるのです。

元の長さよりも短くなるという事は、つまり、関節が硬くなるということです。

もし第1段階である膝に水がたまっている時期に、無理に膝を曲げてしまったらどうなるでしょうか?

せっかく修復しようとしていた組織にまた傷がついてしまいます。

そして、さらに組織が短くなってしまうのです。

そのため、無理に膝を曲げれば曲げるほど、関節が硬くなってしまいます。

これを繰り返していると拘縮がひどくなってしまい、しゃがむことがさらに困難になるのです。

これらの事から、膝が痛くてしゃがめない時は、絶対に無理に膝を曲げてはいけません。

やってはいけないこと➁:膝のサポーターを使わないこと

変形性膝関節症で、膝が痛くてしゃがめない時にやってはいけないことは、サポーターを使わないことです。

つまり、膝が痛くてしゃがめない時はサポーターを使った方が良いという事になります。

多くの方が、膝のサポーターを使うと膝が固まってしゃがめなくなるから使いたくない!とおっしゃります。

ですが、

POINT

まずはグラグラした膝を、サポーターで固定して、膝の内部に傷がつく状況を改善することが大切となります。

そうしなければ、永遠と

「膝が伸びない→膝の中に傷がつく→膝に水がたまる→しゃがめない」

という状況をループしてしまいます。

負のループを繰り返してしまうと、膝がよりかたくなり、しゃがめなくなるのです。

これらの事から、変形性膝関節症で膝が痛くてしゃがめない時は、ぜひサポーターを活用していきましょう。

しゃがむための改善方法

変形性膝関節症で膝が痛くてしゃがめない時の改善方法を3つ解説していきます。

しゃがむための改善方法①:膝を伸ばす

1つ目が膝が伸びるようにすることです。

何度も解説しておりますが、しゃがめない方の多くが、「膝が伸びない→膝の中に傷がつく→膝に水がたまる→しゃがめない」という負の連鎖に陥っています。

そのため、負の連鎖の最初である、「膝が伸びない状態」を改善していかなければいけません。

なぜなら、膝がしっかりと伸びれば、膝がグラグラしなくなるからです。

膝のぐらつきが減れば、膝の中に傷がつきません。

負の連鎖の終息につながり、しゃがむことができるようになります。

では、膝が伸びるように何をすべきなのか?といいますと、

POINT

膝の内側にある「内側広筋」を鍛えていきましょう。

内側広筋は、膝を最後まで伸ばしきる働きがあります。

膝が伸びなくなっている方の多くが、この内側広筋が細くなっているのです。

そのため、膝を伸ばすために内側広筋を鍛えていきましょう。

方法は、

方法

  1. 丸めたタオルを膝の下に入れて、つぶすように力をいれるだけ。
  2. 3秒タオルをつぶすのを、5回繰り返しましょう。

しゃがむための改善方法②:膝のサポーターで負担減少

次にしゃがむための改善方法の2つ目が膝のサポーターで固定して膝の負担を減らすことです。

これは

「膝が伸びない→膝の中に傷がつく→膝に水がたまる→しゃがめない」

という負の連鎖のうち、「膝の中に傷がつく」というのを防ぐ役割がございます。

傷がつきづらい環境になれば、膝の中に水がたまらなくなります。

そして、結果的に膝が曲がりやすくなるのです。

そのため、膝のサポーターを使用することは、非常に大切となります。

ちなみに、変形性膝関節症の方におすすめの膝サポーターがこちらとなります。


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まとめ

今回は、変形性膝関節症で膝が痛くてしゃがめない時に、絶対にやってはいけないことについて解説しました。

しゃがめない時に、やってはいけないことはこの2つとなります。

POINT

  1. 膝を無理に曲げてしまうこと
  2. 膝のサポーターを使わないで過ごしてしまうこと

何度もお伝えしておりますが、変形性膝関節症で膝が痛くてしゃがめない方は

「膝が伸びない→膝の中に傷がつく→膝に水がたまる→しゃがめない」

という負の連鎖に陥っております。

そのため、膝を強引に曲げてしまえば、膝の中の傷がより広がり、しゃがめなくなります。

また、膝のサポーターを使わなければ、膝の中の傷が治りづらくなり、しゃがめない期間が長くなってしまうのです。

実は、この2つのやってはいけないことをやめるだけで、膝の中の傷が治りやすくなり、しゃがみやすくなるので是非お試しください。

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