この記事を読むと分かること
- 変形性膝関節症で膝が痛い時に、靴の一番上の穴を活用するメリット
- どのように靴の一番上の穴を活用するのか?
はい、理学療法士の長尾です。今回の記事では、変形性膝関節症による膝の痛みを改善させるため、靴の一番上の穴の役割について詳しく解説していきます。
変形性膝関節症になっている方の多くが靴ひもをしっかり結んでいなかったり、一番上の穴を活用されていない方がほとんどです。
そのことによって、膝に大きな負担を与えて痛みを出しています。
理由としては、足と靴がしっかりとフィットして膝への負担を軽減してくれるからです。
そこで今回の記事では、膝痛解消のための、靴の1番上の穴の役割と1番上の穴の活用方法について詳しく解説していきますので是非最後までご視聴ください。
関連動画:この穴を使うだけで9割の人が膝痛改善!
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膝痛改善に役立つ!一番上の穴の活用法
早速ですが、変形性膝関節症で膝が痛い時に役立つ靴の一番上の穴の活用法を解説していきます。
皆様はこちらの穴をどのように使っているでしょうか?
このように穴にひもを通さない人が多いのではないでしょうか。
ましてや、靴ひもがゆるい状態で履かれている方がたくさんいらっしゃいます。
これでは変形性膝関節症で膝の痛みがどんどん悪化してしまうのです。
では、どのようにこの穴を活用するのかを実演していきます。
まず、靴紐を2番目の穴(一番上の前方の穴)に通したら、次は一番上の穴に通していきます。
穴の通し方は、同じ側の靴紐を最初に通してください。
そして輪っかをつくります。
この輪は、左右両方とも作ってください。
左右の輪っかをつくったら、今度は反対側の靴紐を通していきましょう。
左右通したら、ギュッとひっぱってください。
画像
すると、足の甲と足首がしっかりと締まります。
この状態で2回結んで、輪っかを作ります。
そして、その輪っかも2回結ぶと、靴が足に驚くほどフィットします。
なぜなら、このような斜めの力が加わるので、足首と踵がしっかりホールドされるからです。
このように靴ひもを活用すると、足と靴が一体になるので膝への負担がとても激減するのです。
実際に2番目の穴(一番上の前方の穴)だけを通した結びと比べてみましょう。
いくら頑張ってもこの部分に隙間が生まれてしまいます。
隙間があるという事は、斜めのホールドする力が弱くなってしまいます。
つまり、足首や踵が動いてしまい、膝に負担をかける原因となってしまうのです。
ですが、一番上の穴まで活用すると足首の所に隙間がなくなります。
そうすることで、斜めの力が加わり、足首と踵がしっかりホールドされます。
このように靴の一番上の穴を活用するだけで、膝への負担がとても激減するので是非お試しください。
一番上の穴の活用がなぜ膝痛改善につながるのか?
では、なぜ靴の一番上の穴を活用すると膝の痛みが改善するのか?について詳しく解説していきます。
そもそも変形性膝関節症になってしまう原因は、大きくこの2つがあります。
変形性膝関節症の原因
- 自分自身の問題(つまり内的な要因)
- 環境の問題(つまり外的な要因)
これらを詳しく解説していきます。
変形性膝関節症の原因➀:内的な要因
まず、1つ目の原因である内的な要因についてです。
内的な要因としては、「膝が伸びなくなる」事によるものがほとんどとなります。
実は年齢を重ねるにつれて、膝の内側にある「内側広筋」と呼ばれる膝を伸ばすための筋肉が細くなってしまいます。
内側広筋が細くなると膝が伸びきらなくなります。
変形性膝関節症の原因➁:外的な要因
次に2つ目の原因である外的な要因についてです。
これは、労働環境や生活様式、また靴が当てはまります。
特に日本人は、靴の脱ぎ履きが多い文化のため、靴を正しく使っていない方が多いです。
靴を正しく使わないとどうなるのか?と言いますと、冒頭でもお伝えしているように膝の痛みが強くなってしまうんです。
理由としては、人間は動く時に、足から地面に力を伝えているからです。
この力が効率よく伝われば伝わるほど、楽に動けるんです。
例えていうなら、硬いコンクリートの上を歩く時は楽だけど、柔らかい砂浜の上を歩くとつらいようなものです。
なぜなら、違足の力がしっかりと地面に伝わるか、伝わらないかの違いがあるからとなります。
では、靴ひもをゆるめて歩いてしまうとどうなるのでしょうか?
実は、靴の中で足が動いて足の力が上手く地面に伝わらなくなります。
つまり、砂浜の上を歩いているのと同じ状態になるんです。
これでは、余計に力を使ってしまい、膝に大きな負担を与えてしまいます。
この状態に加えて、内的要因である「膝が伸びない」状態になっていれば、さらに膝の痛みが悪化してしまうんです。
これらのことから、靴の一番上の穴を活用して、しっかりと靴と足をフィットさせる必要があります。
そうすることによって、足の力が効率よく地面に伝わり、膝への負担が軽減していくのです。
そして、変形性膝関節症による膝の痛みが激減していきます。
変形性膝関節症で膝が痛い時にオススメの靴をご紹介
最後に、変形性膝関節症の方にオススメの靴をご紹介していきます。
先ほど解説した通り、靴の一番上の穴を活用することで膝の痛みが改善しやすくなります。
ですが、そもそも靴が足に合っていなければ、いくら一番上の穴を活用した所で意味がありません。
そこで、変形性膝関節症の方にオススメの靴を2つご紹介していきます。
まず1つ目がニューバランスです。
そのため、足の幅が広い変形性膝関節症の方に合った靴が、非常に多いのです。
特に扁平足や外反母趾になっている方は、このニューバランスがオススメとなります。
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2つ目がビルケンシュトックです。
上記の写真のビルケンシュトックサンダルは、土踏まずを支えるアーチ構造に加えて、踵のヒールカップがあります。
その構造によって、足のベルトさえしっかりしめれば、踵が無くても歩きやすく、膝への負担が軽減しやすいです。
足の幅が2Eまでの方は、ビルケンシュトックがオススメとなります。
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ビルケンシュトック販売ページ
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まとめ
今回は、変形性膝関節症による膝の痛みを改善させるための靴の一番上の穴の活用方法について詳しく解説しました。
なぜなら、足に靴がフィットして、足の力が効率よく地面に伝わるからです。
変形性膝関節症の方の多くは、めんどくさいという理由で、靴ひもを緩めて履いています。
それでは膝の痛みがいつまでも改善しません。
靴ひもを結ぶ時間はせいぜい30秒足らずです。
その30秒を惜しむことによって、あなたの膝の30年がダメになってしまうことになります。
そのため、膝の痛みを悪化させないためにも靴ひもを結ぶという良い習慣を身につけていく事が大切ですので、覚えておきましょう。