この記事を読むと分かること
- 正しく歩くためにまずやるべきことについて
- 膝が痛い時になぜ正しく歩いてはいけないのか?その理由について
理学療法士の長尾です。今回は、膝の痛みで、正しく歩きたいと思っているときに、まずやるべきことについて詳しく解説していきます。
最近、このようなコメントを多くいただきます。
それが、
膝の痛みがあります。正しい歩き方を教えてください
という内容です。
膝の痛みがあると、歩き方がおかしくなってしまいます。
そのため、多くの方が、正しく歩かなければいけないと考えてしまうみたいです。
しかし、結論からお伝えすると、
正しい歩き方を知る前に、まずは正しく歩くための条件を満たさなければいけません。
なぜなら、膝に痛みがある時に、正しく歩こうと思っても歩けないけないからです。
むしろ、余計な負担がかかってしまい、膝の痛みが悪化してしまいます。
そのため、今回の記事では、膝の痛みで、正しく歩きたいと思っているときに、まずやるべき3つのことについて詳しく解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
関連動画:正しく歩こうとすると失敗する!膝が痛いならまずこの3つをやりなさい!
※YouTubeチャンネル柔YAWARAではお身体のトラブルの原因や改善方法に関する動画を配信しております。ぜひチャンネル登録よろしくお願いいたします。
※膝痛を改善するためには、「膝のサポーター」を使用して、膝の保護をすることが大切です。オススメの膝のサポーターはこちらにてご紹介しておりますので、変形性膝関節症などの膝の痛みでお困りの方はぜひ使用してみて下さい。
-
理学療法士イチオシ!軽度な変形性膝関節症や膝の痛みにオススメの「膝サポーター」 - YAWARA STORE|理学療法士によるサポーター販売サイト
立ち上がる時や階段をのぼるときに膝の痛みはないでしょうか? そんな膝の痛みは「軽度な変形性膝関節症」によるものかもしれません。 「変形性膝関節症」は加齢による軟骨や骨の変形によって痛みがでるものと言わ
www.yawara.aichi.jp
膝をしっかりと伸ばす
膝の痛みで、正しく歩きたいと思っているときに、やるべきことの1つ目が、膝をしっかりと伸ばすことです。
先ほどもお伝えしましたが、膝が痛い方は、正しく歩くことができなくなっています。
そのため、「正しく歩かなければいけない」という思考に陥ってしまうのです。
しかし、正しく歩くためには条件があります。
それがこの2つです。
- 膝がしっかりと伸びていること
- 膝に痛みがないこと
つまり、膝に痛みがあれば、正しく歩くことができません。
また膝に痛みがある方は、必ずと言っていいほど膝が伸びなくなっています。
そして、正しく歩くことができなくなっているのです。
膝が痛くて、おかしな歩き方になっているので、正しく歩きたいという気持ちはとてもわかります。
しかし、正しく歩くためには、
- 膝がしっかりと伸びていること
- 膝に痛みがないこと
この2つの条件をクリアしないと歩くことができないのです。
つまり、正しい歩き方を知る前に、まずは正しく歩くための条件をみたすことにフォーカスした方が賢明となります。
その一つ目が、膝をしっかりと伸ばすことです。
膝に痛みがある方は、膝がしっかりと伸びなくなっています。
膝が伸びないと、膝がとてもグラグラしやすくなるのです。
つまり、歩いているときに膝がぐらついて、より痛みを悪化させてしまいます。
膝のぐらつきをなくすためにも、膝を伸ばしていかなければいけないのです。
膝が伸びなくなる原因のほとんどが、こちらに描かれている「内側広筋」と呼ばれる、膝の内側の筋肉が細くなるからです。
そのため、膝がしっかりと伸びるようにするためにも内側広筋を鍛えていきましょう。
※内側広筋をはじめとした、太ももの前のトレーニングのやり方に関してはこちらの記事にて詳しくお伝えしておりますのでぜひご覧ください。
-
たった1分行うだけで膝痛を劇的解消!寝ながら足をあげる超絶効果について理学療法士が徹底解説! - ZENLOG|肩・膝・腰の痛み解決ブログ
この記事を読むと分かること 膝が痛い人のお話をうかがうと、 とおっしゃる方が多いです。 POINT 実は、膝に痛みがある時は、頑張って歩けば歩くほど、膝の痛みが強くなってしまいます。 むしろ、寝たまま
seitai-yawara.com
正しく歩くよりもやるべきこと②靴を正しく使う
膝の痛みで、正しく歩きたいと思っているときに、やるべきことの2つ目が、靴を正しく使うことです。
これは、正しく歩くための条件の2つ目である「膝に痛みがないこと」に関係してきます。
膝が痛くて、正しく歩きたい!とおっしゃっている方の靴を確認すると、ほとんどの方が正しく靴を履いていません。
もしくは、靴ではなくサンダルを履いているケースが多いです。
正しく歩きたいと言っているのにもかかわらず、これでは本末転倒になってしまいます。
なぜなら、靴を正しく使わないと、膝に負担がかかってしまうからです。
本来、靴はしっかりと足にフィットすることによって、その効果を発揮することができます。
しかし、靴を正しく使わないと靴の中で足が動いてしまい、膝に余計な負担をかけてしまうのです。
負担がかかれば、膝に痛みがでやすくなります。
そして、正しく歩こうと思っても、痛みによって正しく歩くことができなくなるのです。
では、どのように靴を使っていったらよいのでしょうか?
チェックする点はこの3つとなります。
- 履いている靴が足のサイズと横幅にあっているか?
- 靴のかかとを踏んでいないか?
- 靴を履くたびに靴ひもを結んでいるか?
足のサイズと横幅があっていないと、靴の中で足が正しく使えず、膝に負担をかけてしまいます。
また、靴のかかとを踏んで歩いていると、靴と足がフィットせず、膝に痛みを引き起こす原因となるのです。
そして、一番重要なのが、靴ひもを結ぶことです。
膝が痛い方の多くが、脱ぎ履きが面倒だからと言って、靴ひもをゆるめて履く傾向があります。
しかし、靴ひもが緩ければ、靴と足がフィットせずに膝に負担をかけてしまうのです。
膝が痛い方は、利便性を重視するよりも、いかに膝への負担を減らすかを考えなくてはいけません。
そのため、靴ひもは毎回結ぶようにしましょう。
靴のかかとを踏まないことや靴ひもを結ぶことは、今日からでもできることなので、正しく歩きたいと思っている方は、是非実行してみてください。
膝痛で歩けない時にまずやるべき2つのこと
今回は膝の痛みで、正しく歩きたいと思っているときに、まずやるべき3つのことについて詳しく解説しました。
POINTがこの2つです。
POINT
正しく歩くためにこの2つを改善していこう!
- 膝を伸ばすための内側広筋を鍛えること
- 靴を正しく使うこと
この2つを行うだけで、正しく歩くための条件が満たされます。
多くの方が、膝を痛めてしまうと、正しく歩かなければいけないと考えるようです。
しかし、膝の痛みがある状態では、正しく歩くことができません。
なぜなら、正しく歩くための条件がそろっていないからです。
そのため、歩き方にフォーカスするのはやめたほうがいい賢明です。
むしろ、膝への負担を軽減するためのサポーター固定や内側広筋の強化が重要となります。
歩き方よりも、基本的なことを改善していく方が、膝痛がなくなり、歩きやすくなるので覚えておきましょう。