足首の捻挫後に『踵』が痛くなってしまう原因とは?

投稿日:2019年3月28日 更新日:

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足の痛み

足首を捻挫してしまう事は誰しもが経験する事だと思う。

特にバスケやサッカー、野球などスポーツをされていた経験がある方の捻挫経験率は高いだろう。

また捻挫をしてもたかが捻挫と考え、その後のケアを怠ってしまう人が多い。

その影響で数ヶ月後や5年後、10年後にその後遺症として色々な症状を引き起こすケースが多い。

特にその中でも捻挫後の足の内側の痛みや踵の痛みは多く訴えられる症状である。

今回は足首の捻挫後の後遺症として訴えられる事が多い、『踵の痛み』について解説していく。

足首の捻挫とは?

足首の捻挫については以前足首捻挫の原因と症状を徹底解説します!に綴った事がある。

簡単に説明すると、歩いている時や走っている時に足首をひねってしまう事によって、足の『靭帯』を損傷してしまうものである。

これは軽く挫いただけだとしても、軽微な損傷が足首の靭帯についてしまう。

全体重が乗るように足首を捻ってしまうと骨折をしてしまうこともある。

そして、何よりたちが悪いのが捻挫後の弊害である。

足首の捻挫後の弊害とは?

足首の靭帯にはバランスを司る機能があると前述した。

これは足首の靭帯が身体の傾きを検知して、修正するように働きかけるものだ。

足首の捻挫をしてしまうとこのような機能が働かなくなってしまう。

つまり、本来ならば力を使わなくても知らぬ間に力んでいたり、かかとの痛みや捻挫を繰り返してしまうという症状が出てしまう。

※捻挫が癖になってしまっている人はこちらのエクササイズによってバランスを鍛え直していくのが捻挫癖を解除していく手助けになります!是非ご参考にしてください。

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捻挫後に踵が痛くなる原因とは?

捻挫をしてから、捻挫癖になってしまう方に次いで多いのがかかとの痛みである。

この踵の痛みになってしまう理由としては様々な原因があるのだが、現場の経験から多いとされる原因を以下に列挙する。

原因

  • 足底筋膜による影響
  • 下腿三頭筋による影響
  • 距踵関節のトラブルによる影響

これらに次いて以下に詳しく解説していく。

足底筋膜による影響

足底腱膜と呼ばれるものは厚い膜状の構造をしており、足のアーチに関わってくるものである。

歩く時の蹴り出しの時に作用する。

足底腱膜の付着部位

  • 踵骨〜中足骨頭

足底腱膜

※こちらは実際の足底腱膜をトレースしたものとなる。

実際の足底腱膜

足の扁平足化が進むと足のアーチが落ちてしまう。

扁平化

足のアーチが落ちてしまうと本来の足底腱膜の長さ以上に伸ばされてしまう。

その事によって、足底腱膜がついている踵が引っ張られてしまう。

その引っ張られた場所が炎症を起こしてしまうのだ。

下腿三頭筋による影響

下腿三頭筋とは「腓腹筋」「ヒラメ筋」を合わせて呼んでいるものである。

「腓腹筋」「ヒラメ筋」はふくらはぎの筋肉である。

下腿三頭筋

ここの筋肉は筋膜で足底腱膜と繋がっている。

つまりこの筋肉が硬くなってしまうと足底腱膜まで硬くなり、踵の部分で炎症が生じてしまう。

距踵関節のトラブルによる影響

捻挫後に腫れが出てしまうと、この距骨と踵骨の関節である距踵関節にトラブルが生じてしまう。

距踵関節

この関節は歩く時に踵をつく時や蹴り出す時に動きが出る。

動きが充分にでなければ、踵をつく時に痛みがでるなどの症状が出てしまう。

捻挫後に踵が痛くなるメカニズム

足首を捻挫してしまうと主に「前距腓靱帯」と呼ばれるものが損傷される。

前距腓靭帯

損傷してしまうと、足が外側重心になってくる。

また外側にある腓骨筋と呼ばれる、足のアーチに関わる筋肉の機能が低下し、負担がかかるようになる。

そして、アーチを支える筋力の低下により、足のアーチが下がってしまい扁平足化が進む。

その事によって、足底腱膜に負担がかかってしまう。

それだけでなく、踵の関節である「距踵関節」にも負担がかかる。

最終的には歩く効率が悪くなるため、ふくらはぎの筋肉である「下腿三頭筋」にもトラブルが生じてきてしまう。

つまりこれらのことが複数または同時に生じてしまう事によって、捻挫後に踵の痛みが出てしまうのだ。

※踵の痛みの改善方法に関してはこちらの記事にて詳しくまとめましたのでぜひご覧ください!

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まとめ

今回は捻挫後の踵の痛みの原因について解説した。

POINT

  • 捻挫をすると『前距腓靱帯』が損傷してしまう。
  • 前距腓靱帯が損傷してしまうと足が外側重心になってしまう。
  • 外側重心になると腓骨筋の機能が低下してしまう。
  • 腓骨筋の機能低下によるアーチの低下が起きる。
  • アーチの低下によって、足底腱膜や下腿三頭筋、距踵関節に負担がかかり、踵に痛みが出てしまう。

たかだが足首を挫いただけと思っていたら実は色々なところにトラブルを出していたという人は非常に多い。

足は骨盤や体幹の土台となる。

また地面と一番接するところでもある。

この足の機能が低下してしまうという事は、田んぼの上に家が建っているのと同じ事になる。

つまり、不安定なところに立っているので、様々なトラブルが生じてしまう。

その為足首のトラブルであっても、軽視せずにしっかりとケアをしていく必要があるのだ。

訂正:2019/10/10

長尾 龍男
この記事を書いた人 : 長尾 龍男

愛知県岡崎市在住。整体院柔YAWARAを設立した理学療法士。柔YAWARAにて関節のトラブル由来の肩こりや腰痛、膝の痛みのケアを提供しております。その傍、「理学療法士」として整形外科で培った知識を活かして、『障害の原因』や『予防方法』『身体のメンテナス・ケアのやり方』をこちらのメディアにてご紹介しております。僕の想いはただ一つ。【僕の技術によって皆様の「お身体」のトラブルが改善し、より良い状態になっていただく事。】 ※より詳しいプロフィールや僕の想いは運営者情報もご覧ください。

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