膝の外側痛の3つの原因とは?鍵を握るのは靭帯・筋肉・半月板だ!

投稿日:2019年11月19日 更新日:

膝外側痛3つの原因アイキャッチ

膝の痛み

この記事はこのような方にオススメ

  • 膝の外側に痛みが出て、お困りの人。
  • 膝の外側痛の原因を知りたい人。

マラソンや自転車競技などのスポーツだけでなく、日常生活を送る上で膝の外側に痛みを出してしまわれる方がいらっしゃる。

膝関節には様々な組織がついていることから、その痛みはなんなのか?というのを特定していかなければ、改善させようとしても改善させる事が難しくなってしまう。

今回の記事では膝の外側の痛みに焦点を当てて、膝外側痛の3つの原因部位について解説していく。

膝の外側に痛みが出ている方は是非ご参考にしていただきたい。

膝の外側痛を引き起こす3つの原因について

膝の外側には様々な組織が付着している。

特に今からご紹介する3つの組織が非常に膝の外側で痛みを引き起こしやすい部位となる。

その3つの組織とは、

  1. 外側半月板
  2. 外側側副靱帯
  3. 腸脛靭帯

である。

これらの組織は全て膝の外側に位置している。

しかし、それぞれ違った原因で損傷してしまう。

以下にこれらの3つの組織について、

  • 組織の場所
  • 痛みが出てしまう原因
  • 損傷の判別方法

について解説していく。

※柔YAWARAが動画の中で膝の外側痛の原因部位について解説しております。YouTubeでは柔YAWARAによく寄せられるお身体のトラブルについて、それを解消するためのエクササイズを定期的に紹介しておりますので、是非チャンネル登録もよろしくお願いします。



原因が外側半月板によるもの

まずは原因が外側半月板によるものについてご紹介する。

外側半月板が存在する場所と機能は以下の通りとなる。

外側半月板の解剖

外側半月板についての解剖の知識についてご紹介。

解剖

  • 外側半月板は脛骨と大腿骨の間に位置している。
  • 外側半月板は内側半月板よりも小さくO字型の形状をとっている。
  • 外側半月板は関節包などとの連結が少ない為、膝の屈伸の可動域は内側よりも大きくなる。
  • 外側半月板の全部は内側半月板に連結する靭帯への線維束があり、前十字靭帯や脛骨の外側顆間隆起に付着する線維束も存在する。

参考:膝の半月板とは|解剖・機能を詳細に勉強しよう!

半月板を3Dで見るとこのように見える。

外側半月板

半月板を実際の膝にトレースしたのがこちらの写真である。

外側半月板

外側半月板の前部には、内側半月板につながる膝横靭帯への線維束aと、前十字靭帯(以 下ACLと 略す)へ移行する線維束b、最後にACLの後方で脛骨外側顆間隆起に付着する線維束cと3種類の線維束を認めた。

引用:膝関節外側半月版の前方付着形態について

上記のことから靭帯損傷の際半月板も損傷してしまうリスクがあると言うことがわかる。

外側半月板の機能

次に外側半月板の機能についてご紹介する。

外側半月板の機能

  • 大腿骨の外側上顆と脛骨の外側顆との適合をよくする。
  • 膝への衝撃を吸収する。
  • 関節を守る役割。

がある。

この半月板が損傷してしまうと、膝の引っ掛かり感やぐらつきなどの様々な症状を引き起こしてしまうことになる。

外側半月板の受傷原因

最後に半月板がどのように損傷するのかをご紹介する。

外側半月板の受傷原因

  • 前十字靭帯などの靭帯損傷と同時に生じる事が多い。
  • 膝単独による屈曲や回旋の外力が加わる事によるものが多い。

文献にはこのような記載がある。

一般に半月板の損傷は、膝前十字靱帯やその他の靱帯損傷の合併損傷や二次的障害として起こることが知られている。また靱帯損傷がない場合も半月板損傷は単独で発症するが、その原因は膝への強い屈曲、回旋力と認識されている。

引用:若年者の膝半月板損傷の実態

つまり、内外側半月板とはずに、半月板損傷は前十字靭帯などの靭帯損傷に伴うものが多い。

しかし、非常に強い回旋の力や曲がる力が膝にかかってしまうと単独で半月板も損傷してしまうようだ。

中高年では変形性膝関節症に伴う膝の動揺性により、若年者に関しては膝のオーバーユース(使いすぎ)に伴い半月板を痛めてしまう方が多いようだ。

※半月板に関してはこちらの記事にて詳細を綴っております。詳しく半月板の形などを知りたい方はこちらの記事を御覧ください。

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原因が外側側副靱帯によるもの

次に膝の外側の痛みが外側側副靱帯によるものについて解説する。

膝の外側側副靱帯の解剖と機能そして受傷原因については以下の通りとなる。

外側側副靱帯の解剖

外側側副靱帯の解剖についてご紹介する。

解剖

  • 外側側副靱帯は大腿骨の外側上顆と脛骨の外側顆に付着する。
  • 内側側副靱帯よりも細い構造をしている。
  • 外側側副靱帯は関節包や半月板との連結を持たない。

参考:膝の最前線 膝の外傷を中心に

3Dで外側側副靭帯を見るとこのように見える。

外側側副靭帯

実際の膝に外側側副靭帯をトレースしてみるとこのように見える。

外側側副靭帯

以上のような構造をとっている為、内側側副靱帯よりも強度は弱いとされている。

これは膝の軽度外反の構造と重心の位置が関わっているからだとされている。

外側側副靱帯の機能

外側側副靱帯の機能についてご紹介する。

外側側副靱帯の機能

  • 大腿骨と脛骨をつなぎ合わせる役割。
  • 膝の内反力(内側から外側への力)を防ぐ役割。
  • 膝の外旋(爪先を外に向ける力)を防ぐ役割。
  • 膝が伸展した時の制動をする役割。

があるとされている。

基本横方向の制動に関しては内側側副靱帯と対の働きをしている。

また回旋の力に対しては十字靭帯と対の働きをしている。 

外側側副靱帯損傷の受傷原因

外側側副靱帯損傷の受傷原因は以下の通りである。

受傷原因

  • 膝に大きな内反力が加わった時に受傷する。
  • 特に外側側副靭帯の単独損傷は自転車の転倒などで多い。
  • 体重増加やO脚による慢性的な負担。

とされている。

外側側副靱帯単独の損傷は非常に稀であり、損傷してもその後の予後は良いとされている。

※外側側副靭帯損傷後のリハビリに関してはこちらの記事にて詳しくご紹介しております。外側側副靭帯損傷が疑われる場合は是非こちらの記事をご参考にしてください。

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原因が腸脛靭帯によるもの

最後に膝の外側の痛みが腸脛靭帯によるものについて解説する。

腸脛靭帯の解剖と機能そして受傷原因については以下の通りとなる。

腸脛靭帯の解剖

腸脛靭帯の解剖についてご紹介していく。

解剖

  • 腸脛靭帯は大腿筋膜から起こり、脛骨の外側顆に付着する。
  • 大腿筋膜は大殿筋や中殿筋、大腿筋膜張筋とも連結している。

とされている。

3Dで腸脛靭帯を見てみるとこのように見える。

腸脛靭帯

腸脛靭帯

実際の膝に腸脛靭帯をトレースしたのが以下の写真である。

腸脛靭帯

腸脛靭帯は大腿筋膜を介して、大殿筋や中殿筋、大腿筋膜張筋の影響を受けやすい組織である。

また股関節の角度によって、腸脛靭帯が大腿骨の外側上顆を乗り越える角度が変わってくる。

腸脛靱帯の機能

腸脛靭帯の機能は以下の通りである。

機能

  • 大殿筋や中殿筋・大腿筋膜張筋の緊張により、腸脛靭帯が緊張する事で膝を安定させる役割がある。

とされている。

腸脛靭帯も外側側副靭帯同様、膝の外側を支持してくれる組織の一つである。

腸脛靭帯炎になる原因

腸脛靭帯炎になる原因は以下の通りである。

原因

  • ランニングなどの繰り返しの膝の曲げ伸ばし動作により腸脛靭帯が大腿骨の外側上顆を乗り越え傷がつくことによって生じる。

これは前述した通り、股関節の角度や膝の角度によって大腿骨の外側上顆を乗り越える角度が変わってくる。

また大殿筋や中殿筋・大腿筋膜張筋の影響も受ける為、これらの筋肉や股関節の状態によっても発生頻度が変わってくるようだ。

※腸脛靭帯炎(ランナーズニー)を改善していくためのテーピングはこちらの記事にて詳しく解説しておりますのでぜひご覧ください。

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膝の外側痛の3つの原因についてのまとめ

今回は膝の外側痛の3つの原因について解説した。

POINT

  • 膝の外側痛の原因には「外側半月板」「外側側副靭帯」「腸脛靭帯」によるものがある。
  • 膝の外側にある「外側半月板」「外側側副靭帯」「腸脛靭帯」は損傷の仕方はそれぞれ違いがある。
  • 膝の外側の痛みを改善するためにはこれらの原因の違いを認識しておかなければならない。

よく膝にはこの体操だ!と言っている方がいるが、やはり問題点によって改善方法は違ってくる。

これは企業の問題点に対する改善戦略に似ている。

問題点に対してしっかりアプローチすれば改善はしてくる。

しかし、的はずれなことをしていれば改善するものも治らない。

それが故にこの体操で確実に治る!というものはないのだ。

膝の外側の痛みが何が原因で生じているかしっかり確かめることが改善するための第1歩となるので覚えておこう。

訂正:2019/12/05

長尾 龍男
この記事を書いた人 : 長尾 龍男

愛知県岡崎市在住。整体院柔YAWARAを設立した理学療法士。柔YAWARAにて関節のトラブル由来の肩こりや腰痛、膝の痛みのケアを提供しております。その傍、「理学療法士」として整形外科で培った知識を活かして、『障害の原因』や『予防方法』『身体のメンテナス・ケアのやり方』をこちらのメディアにてご紹介しております。僕の想いはただ一つ。【僕の技術によって皆様の「お身体」のトラブルが改善し、より良い状態になっていただく事。】 ※より詳しいプロフィールや僕の想いは運営者情報もご覧ください。

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