『腱板損傷』とは?日常生活動作で肩の痛みが出てしまう人必見!

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肩の痛み

老若男女問わず日常生活で洗濯物を干していると肩が痛んでしまったり、それだけでなく野球やソフトボールなどの投擲種目をしていると肩に痛みを出してしまうことがある。

有名なのが40歳を超えると発生しやすい「四十肩や五十肩」という病気だ。

それとはまた違うのだが、若年者でも投擲種目のスポーツをやっていると希に「腱板損傷」という病気を引き起こしてしまう。

この腱板損傷という病気は若年者だけでなく、中高年にも頻発している。

後ろにあるものを取ろうとした時や上に手を伸ばした時などなんの変哲もない動きによってこの腱板損傷になってしまうことがある。

その背景としては、身体の硬さや筋肉の劣化が存在する。

若年者にも中高年者にも生じてしまう『腱板損傷』とはいったいどのような症状でどのような原因なのかを今回は解説していこうと思う。

腱板損傷とは?どのような病気なのか?

腱板損傷になってしまうと以下のような症状が引き起こしてしまう。

  • 肩が痛くてあがらない。
  • 肩周りが腫れぼったくなってしまう。
  • 腕を横から挙げた状態で保持が出来ない。
  • 腕を横から挙げると80°~120°の付近で痛みが出てしまう。
  • 夜中の痛みで眠れれない。
  • 野球などの投擲動作をすると肩が痛む。

上記の症状が腱板損傷になった時の主な特徴的な症状である。

特に腕を横から挙げて、90°の位置に保持するのが困難で腕が下がってしまうとドロップアームサインが有名である。

また腕を横から上げると80°~120°の付近で痛みが出てしまうという「painful arc sign」も腱板損傷の時に出る症状だ。

painful arc sign

日本整形外科学会ではこの様な症状の事を腱板断裂(腱板損傷)と謳っている。

40歳以上の男性(男62%、女38%)、右肩に好発します。発症年齢のピークは60代です。
肩の運動障害・運動痛・夜間痛を訴えますが、夜間痛で睡眠がとれないことが受診する一番の理由です。

引用:日本整形外科学会 腱板断裂

これらの症状は肩の腱板と呼ばれる部分が損傷してしまうことによって現れる現象だ。

この腱板というのは肩を動かす上で非常に重要な筋肉となる。

その腱板について簡単に解説していく。

肩の腱板について

肩の腱板は4つの筋肉から構成されている。

  • 棘上筋
  • 棘下筋
  • 小円筋
  • 肩甲下筋

棘上筋・棘下筋・小円筋

肩甲下筋

この4つの筋肉の共同の腱が「腱板」と呼ぶ。

腱板は前述した通り、肩にとって非常に重要な筋肉となる。

肩を動かすにおいて、まず腱板が機能しないと肩は動くことが出来ない。

腱板の作用によって、上腕骨(※二の腕の骨のこと)が肩甲骨に引きつけられ、肩が動く際の安定感を作ってくれる。

腱板の作用

この腱板が安定感を出し、三角筋と呼ばれる筋肉が協同して肩を動かすという働きをフォースカップルと呼ぶ。

フォースカップル

つまり腱板が損傷してしまうと、肩を動かす上で力のバランスが崩れ、まともに動かすことが出来なくなるのだ。

また肩を挙げたまま保持するのが困難になり、「ドロップアームサイン」や「painful arc sign」が生じてしまうのはこのためである。

野球などの投擲種目を行っている方は非常に致命的なトラブルとなってしまう。

もちろん中高年の方がかかってしまうと日常生活がかなり困難になってしまうので早急に治療を行った方がよいだろう。

腱板損傷の分類

腱板損傷には重症度の分類がある。

60歳以上では加齢による劣化つまり腱板の変性によって生じるものが多いそうだ。

その多くが完全断裂だと言われている。

また10~30歳代の若年者には不全断裂が多い。

腱板の損傷の分類をご紹介する。

完全断裂は以下の通りだ、

  • 小断裂:直径1cm未満
  • 中断裂:直径1cm以上3cm未満
  • 大断裂:直径3cm以上5cm未満
  • 広範囲断裂:直径5cm以上

完全断裂

また不全断裂(部分断裂)は以下の通りとなる。

  • 滑液包面断裂(表面断裂)
  • 関節方面断裂(深層断裂)
  • 腱内断裂

不全断裂滑液包面断裂

不全断裂関節包断裂

不全断裂腱内断裂

出典:関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション上肢 P50

腱板損傷の程度によっては手術が適応となる場合があるので、肩の痛みが酷い時は医療機関への受診をオススメする。

※柔YAWARAが動画の中で腱板損傷についてその概要を解説しております。YouTubeでは柔YAWARAによく寄せられるお身体のトラブルについて、それを解消するためのエクササイズを定期的に紹介しておりますので、是非チャンネル登録もよろしくお願いします。

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腱板損傷を引き起こす原因

腱板損傷は色々な原因が重なり合って生じてしまう。

肩自体の問題もあれば、身体の動きによる問題など様々だ。

以下に主な原因をご紹介する。

肩事態の問題の場合は以下の通りだ。

  • 肩の筋力低下
  • 腱板の変性(劣化)
  • 肩甲骨の肩峰の問題

腱板の変性が腱板損傷を引き起こしている要因としてはこのような文献を見つけたのでご紹介する。

加齢がコラーゲン量や力学的要素に影響を与えていることで腱板損傷を惹起させる一因である可能性を示唆する。

引用:棘上筋腱の退行性変化は腱板損傷メカニズムの一因になり得るか~コラーゲンに着目した免疫組織学的,分子生物学的分析~

つまり加齢によって、腱板は変性してしまい、力学的な力(物理的な負担)に耐えられず腱板損傷を引き起こしてしまうようだ。

また肩峰の形状に関してはこのような文献があった。

腱板損傷の発生にはcoraco-acromialarchの形態が重要であ り,特に肩峰の先端部分と鳥口突起の3次元的位置関係が重要であることを示唆する.

引用:腱板損傷の発生要因に関する解剖学的検討

これは肩甲骨の肩峰と烏口突起と呼ばれる肩甲骨の部位の距離が腱板損傷の発生に関わっているそうだ。

肩峰烏口突起間

特に肩峰は人によって様々なタイプの形をとっているので、腱板損傷を引き起こす原因として着目されている。

次に身体の動きによる問題の場合は以下の通りとなる。

  • 体幹の回旋の可動性が低下している
  • 体幹の伸展(反る動作)の可動性が低下している

肩や肩甲骨の土台は体幹となる。

その為体幹がうまく反ったり回旋することが出来なければ相対的に肩への負担が増大してしまう。

その事が原因で腱板損傷を引き起こしてしまうことがある。

※詳しい腱板損傷の原因としてはこちらの記事にて詳しく解説しておりますのでぜひ御参考までに御覧ください。

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まとめ

今回は一般の人にも分かりやすいように『腱板損傷』とはどのような症状を引き起こし、どのような原因で発症してしまうのか?について解説した。

POINT

  • 腱板は棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4つの筋肉の共同の腱である。
  • 腱板損傷の症状は「痛みで肩があがらない」「夜中の痛みで目が覚める」「腕を90°で保持できない」などがある。
  • 腱板損傷の原因は加齢による腱板の劣化などの肩自体の問題と体幹の可動性の低下による問題がある。

腱板損傷は主に60歳以上の高齢者に多いとされているが、若年者でも何気ない動作にて肩に負担がかかり発症してしまう恐れがある。

特に野球などボールを投げる競技をされている方は身体のバランスが一度崩れるだけで『腱板損傷』のリスクが高くなってしまう。

中高年の方も腱板の変性に加えて、体幹の可動性まで低下することによって「腱板損傷」を引き起こしてしまう。

そうならない為にも、日頃からしっかりとお身体をケアしていくのがベストである。

自分は大丈夫だ!と思っている人ほど「腱板損傷」になってしまうことが多いので注意しよう!

※腱板損傷の改善方法に関してはこちらの記事が大変お役に立ちますのでぜひご覧ください!

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長尾 龍男
この記事を書いた人 : 長尾 龍男

愛知県岡崎市在住。整体院柔YAWARAを設立した理学療法士。柔YAWARAにて関節のトラブル由来の肩こりや腰痛、膝の痛みのケアを提供しております。その傍、「理学療法士」として整形外科で培った知識を活かして、『障害の原因』や『予防方法』『身体のメンテナス・ケアのやり方』をこちらのメディアにてご紹介しております。僕の想いはただ一つ。【僕の技術によって皆様の「お身体」のトラブルが改善し、より良い状態になっていただく事。】 ※より詳しいプロフィールや僕の想いは運営者情報もご覧ください。

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