腱板損傷初期の痛みに対する安静肢位の方法と考え方を解説

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肩の痛み

今回も当店で多い腱板損傷について解説していく。

腱板損傷になった時、多くの方がその痛みにもかかわらず無理に動かそうとする。

しかし、それは決してやってはいけないことだ。

例えれば傷口に塩を塗るような行いになるからだ。

では、どのように腱板損傷初期の痛みをどのように管理していくと良いのだろうか?

今回は腱板損傷初期に生じる痛みに対する安静肢位の方法とその考え方について解説していく。

※腱板や腱板損傷についてはこちらの記事にて解説しているので、復習がてらご確認ください。

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腱板損傷初期は安静肢位を取る事が大切

腱板損傷で痛みが肩に出てしまったら、まずやらないといけない事は肩のストレッチや動かす事ではなく、安静に保つ事だ。

当たり前だが、腱板損傷は怪我と同じである。

例えば腕に切り傷ができて血が流れているのにダンベルを持って筋トレなどはしないはずだ。

それと同様、腱板損傷の初期も鍵盤に傷がある状態である。

その傷がある程度治るまで安静に保たないとならない。

以下に

  • 腱板の構造から見た肩の安定性
  • 腱板損傷で痛みがあるときの肩の安静肢位のとり方

について解説していく。

※柔YAWARAが腱板損傷で痛みが出た時にとるべき安静肢位の方法について動画内にて解説しております。YouTubeでは柔YAWARAによく寄せられるお身体のトラブルについて、それを解消するためのエクササイズを定期的に紹介しておりますので、是非チャンネル登録もよろしくお願いします。



まずは構造を理解して腱板損傷初期の状態を知ろう

こちらは腱板を黒いテープで再現した模型だ。

腱板

こちらの模型を見ていただければわかるのだが、腱板が作用していると肩甲骨に上腕骨が吸い付くように安定している支える。

しかし、この腱板部分をハサミで切るとどうなるだろうか?

このように支えれなくなるのは一目瞭然だ。

腱板がないと上腕骨は不安定に

実際はこのような事はないのだが、簡単に言えばこのような不安定な状態が腱板損傷の初期であり、肩に痛みが出ている状態である。

この状態で無理に動かせば、肩の内部に傷がついてしまう。

それはストレッチを行なってもも同じ事が言える。

その為、腱板損傷の初期は無理に動かしたり、ストレッチを行なってはいけないのだ。

腱板損傷初期に行うべき安静肢位の方法

ではどのように安静を保ったら良いのだろうか?

実は肩の関節が一番適合する位置に腕をおいた方が良いのだ。

こちらの上腕骨の模型を見ていただきたい。

上腕の関節面は上を向いて、少し後ろに傾いている。

上腕骨の関節面は上を向いている

また肩甲骨は実は真横ではなく、少し前に傾いた位置が正常な位置となっている。

肩甲骨は前に傾いている

腱板損傷初期で痛いにもかかわらず、手を下へぶら下げている人を目にする事が多いが、実はその状態は肩の関節にとってはあまり適合していない状態である。

手を下げた位置は肩にとって不安定

模型で確認すると肩の関節の接地面積が少なく不安定であることがわかる。

模型で説明

つまり、腱板が損傷して、不安定になっているのにより肩関節を不安定にさせてしまい痛みを誘発させる事になる。

では一番適合する位置はどこなのか?

腕を内側に向けて腕を少し前に出した位置が一番適合する位置になる。

肩の安定した位置

模型で見てみるとこのように肩の関節が適合していることがわかるはずだ。

肩の安定した位置の説明

このポジションに腕を置けば、肩関節が安定した位置になる為、腱板に負担がかからず安静した状態を保つことができる。

実際に行なってみると…

この腕組みをする位置が一番肩関節が適合しているポジションになる。

腕組み

その為、立っていたり、座っている時はなるべく腕組みをするか、服をつかむようなポジションをとり、肩を安静に保たなければならない。

服を掴む

特に腱板損傷の痛みが強い時はなおさらだ。

ある程度腱板損傷による肩の痛みが改善するまで安静に保つ事が腱板損傷初期には大切なのである。

まとめ

今回は腱板損傷初期で肩に痛みが出ている時に行っていかなければならない安静肢位の保ち方とその考え方について解説した。

POINT

  • 腱板損傷初期で痛みがあるときは安静肢位を保つことが大切。
  • 腱板損傷で肩に痛みがあるときは闇雲に動かしたり、ストレッチを行ってはいけない。
  • 安静肢位のとり方は肩関節が適合して安定が取りやすい腕組みの姿勢がオススメだ。

日本人は特に痛みが出たときの対処がずさんであることが多い。

痛みがでたら、耐えれば良い。

動かせば治るという合理的ではない考えが今でも深く根付いている。

その考えは捨てなければならない。

痛いときは組織に損傷が起きている状態だ。

改善させるためには安静肢位を保つことがまず最優先なのである。

そして、腱板損傷になってしまう原因を排除して、起こりづらくするように日頃から身体のメンテナンスも行っていくべきである。

※腱板損傷になってしまう原因についてはこちらの記事にて解説しておりますのでぜひご覧ください。

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肩に痛みがでたら、まず安静肢位をとることを覚えておいてほしい。

そして、痛みを出さないように常に身体のケアを行い予防に心がけていただきたい。

長尾 龍男
この記事を書いた人 : 長尾 龍男

愛知県岡崎市在住。整体院柔YAWARAを設立した理学療法士。柔YAWARAにて関節のトラブル由来の肩こりや腰痛、膝の痛みのケアを提供しております。その傍、「理学療法士」として整形外科で培った知識を活かして、『障害の原因』や『予防方法』『身体のメンテナス・ケアのやり方』をこちらのメディアにてご紹介しております。僕の想いはただ一つ。【僕の技術によって皆様の「お身体」のトラブルが改善し、より良い状態になっていただく事。】 ※より詳しいプロフィールや僕の想いは運営者情報もご覧ください。

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