ゴルフスイング時の右肘内側部痛の詳しい原因と3つの改善法

投稿日:2019年8月19日 更新日:

ゴルフのスイングで右肘の内側が痛くなる原因と改善方法のアイキャッチ

肘の痛み

こちらの記事はこんな方にオススメ

  • ゴルフのスイングで右肘の内側が痛くなってしまう方。
  • ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)の原因を知りたい方。

ゴルフは生涯スポーツとして多くの方が楽しまれているスポーツである。

そんなスポーツの中で多いトラブルがゴルフ肘である。

このゴルフ肘は右肘の内側に痛みが出ることが多く、『上腕骨内側上顆炎』という病名がつけられる。

特にクラブのインパクト時に右肘の内側に痛みが出てしまうのが特徴である。

このゴルフ肘は間違ったフォームでスイングを行っていたり、体幹の可動性が低下していることや、クラブの握り方が間違っていたりすることで発生しやすい症状である。

かなり多くの方がこのゴルフ肘を軽視しているが、繰り返しの肘への負担による肘の怪我という認識をもった方が良い。

重症化すると非常にたちが悪く、改善までに長引くことが多いので注意しよう。

今回はそんなゴルフのスイング時に右肘の内側部が痛くなってしまう原因と改善方法について解説していく。

ゴルフ肘とはどのような症状なのか?

多くのゴルファーが度々肘を痛めてしまう事がある。

この事をゴルフ肘と呼ぶのだが、実はこの名称は俗称である。

正式には『上腕骨内側上顆炎』という診断名がつけられる。

これは上腕骨の内側が筋肉に引っ張られて炎症を引き起こしてしまう病気である。

主な症状としては、

  • 物を持つと肘の内側が痛くなる。
  • 手を握った時に肘の内側が痛くなる。
  • ゴルフのスイングのインパクト時に肘の内側が痛くなる。
  • 肘の内側を押すと痛い。

など言ったものがある。

参考:ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)

参考:第13回 上腕骨外側上顆炎、上腕骨内側上顆炎 -工事現場の交通整理とテニス肘-

もちろん、上腕骨内側上顆炎だけでなく、上腕骨外側上顆炎というものがある。

これはいわゆる『テニス肘』という俗称で呼ばれているものだ。

少し紛らわしいのでまとめておくと

  • ゴルフ肘→「上腕骨内側上顆炎」もしくは「フォアハンドテニス肘」と日本では呼ばれている。
  • テニス肘→「上腕骨外側上顆炎」もしくは「バックハンドテニス肘」と日本では呼ばれている。

※テニス肘の原因や改善法に関してはこちらの記事にて詳しく解説しておりますのでぜひ御参考にしてください。

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これらはゴルフやテニスなどの特定な動作で肘を痛めてしまう人が多いことからこのように呼ばれてはいるが、日常生活動作の中でもこのような症状になってしまう事があるので覚えておこう。

ゴルフ肘で痛くなってしまう場所とは?

ゴルフ肘になってしまうとどのような場所が痛くなってしまうのだろうか?

もしこれを読まれている方で、肘に痛みが出ているようなら以下の写真を参考にしていただき、痛みが出ている部位を特定していただければ幸いだ。

上腕骨内側上顆

上腕骨内側上顆

円回内筋

円回内筋

深指屈筋・浅指屈筋群

浅指屈筋・深指屈筋

長掌筋

長掌筋

橈側手根屈筋

橈側手根屈筋

尺側手根屈筋

尺側手根屈筋

※上記の写真で特に肘の内側付近を押していただき、痛みが出るかどうかをチェックしてみよう!ゴルフ肘の症状が酷い場合は、肘付近だけでなく、筋肉の場所まで痛くなる。

※詳しくはこちらの記事にて解説しておりますのでぜひご参考までに御覧ください。

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ゴルフのスイングで右肘の内側部の痛みの原因とは?

ゴルフのスイングで右肘の内側部の痛みの原因は大きく3つの事が考えられる。

  1. 右手の母指・示指・中指(親指・人差し指・中指)の3本の指で握り過ぎている。
  2. コッキングの方法が間違っており、インパクト時に右手の回内が入りやすくなっている。
  3. 体幹の回旋が乏しく肘に負担がかかりやすい。

これらの原因についてについて詳しく解説していく。

※柔YAWARAが動画の中でゴルフ肘になってしまう3つの原因について解説しております。YouTubeでは柔YAWARAによく寄せられるお身体のトラブルについて、それを解消するためのエクササイズを定期的に紹介しておりますので、是非チャンネル登録もよろしくお願いします。



右手の母指・示指・中指(親指・人差し指・中指)の3本の指で握り過ぎている。

ゴルフ肘になってしまう原因で多いのが、クラブの握り方である。

人の手の構造上、小指をしっかり握ることによってしっかりと物を把持することが出来る。

実際にやって頂ければ分かるが、小指と環指(薬指)を握ってみよう。

自然と示指・中指が握れる

すると自然と中指や示指(人差し指)が曲がってくることが分かるはずだ。

つまり、小指は把持を強化してくる役割となっている。

ではなぜ母指や示指、中指だけで握ってはいけないのだろうか?

その理由としては、『前腕の回内』が入りやすくなるからである。

前腕が回内してしまう

これに関しては、次の項で解説するのだが、『前腕の回内』が入りやすくなってしまうと上記でお伝えした、右上腕骨内側上顆(右肘の内側)やその周辺の筋肉に負担がかかりやすくなってしまうからだ。

上腕骨内側上顆に負担がかかる

コッキングの方法が間違っており、インパクト時に右前腕の回内が入りやすくなっている。

前述した様にクラブの握り方によっても右前腕の回内が入りやすくなり、右肘内側の負担を増大させ、ゴルフ肘を招いてしまう。

しかし、クラブの握り方以外にもコッキングの方法によっても前腕が回内しやすくなってしまう。

以下に間違ったコッキングの方法をご紹介する。

ゴルフ肘で右肘が痛くなってしまう方に共通するコッキングのやり方として、右前腕を回外させながらテイクバックに持っていくことである。

右前腕の回外

右前腕の回外

この方法ではインパクト時、右前腕の回内の動きが生じてしまい、右肘の内側に負担がかかることによって痛みが誘発しゴルフ肘になってしまう。

本来望ましいコッキングの方法としては、右手も左手も橈屈という動作を行いながらテイクバックに持っていくやり方である。

橈屈

橈屈

つまり、前腕の回外の動きが無い分、テイクバックでは体幹の回旋を使わなければならないのだ。

体幹の回旋でスイングを行う

体幹の回旋および股関節の可動域が乏しく肘に負担がかかりやすい

前述した通り、体幹の回旋や股関節の動きを使わなければ、テイクバックを行うことができない。

もし、体幹の回旋や股関節の可動範囲が狭い上でテイクバックを行うとどうなるのだろうか?

以下の写真を見ていただきたい。

体幹の回旋や股関節の動きが十分ではないとテイクバックをうまく行えない。

無理にテイクバックのフォームを取ろうとして、右前腕の回外が発生する。

インパクトの時、右前腕の回内の動作が入り、右肘の内側に負担がかかってしまう。

体幹の回旋が使えない

上腕骨内側上顆に負担がかかる

つまり、俗世間が言っている手打ちと言うのはこのことなのである。

手打ちは体幹の回旋や股関節の可動域が乏しくなることによって、うまくテイクバックが出来ない状態のことである。

この状態でゴルフを続けていると右肘の内側の痛みを誘発しゴルフ肘になってしまうリスクが高くなってしまうのだ。

ゴルフのスイングで右肘の内側部の痛みに対する3つの改善方法

それではもしゴルフのスイングで右肘の内側が痛くなってしまったらどうすれば良いのだろうか?

前述した3つの原因に対して、3つの改善方法があるのでご紹介しよう。

それが、

  1. テニスバンドを装着して安静に保つ。
  2. 体幹・股関節の可動域を改善する。
  3. クラブの握り方およびコッキングの方法を改善する。

の3つである。

ここで注意していただきたいのがゴルフ肘つまり上腕骨内側上顆炎というのは、ゴルフの動作の行いすぎにより肘に炎症が生じてしまう、一種の使いすぎによる怪我である。

その為、痛みが強い時は、テニスバンドにてしっかり安静を保つようにしなければならないのだ。

それと同時に体幹の可動域を改善していくことは進めていく事ができる。

しかし、肘を無闇に動かしたり、手首のトレーニングをするのはゴルフ肘になった初期では症状が悪化してしまうリスクが高くなるのでやめた方が良い。

テニスバンドにて安静を保ち、2〜3週程度経ったら炎症の症状も落ち着いてくるので、肘や手首の柔軟もしくはトレーニングを軽めから始めていこう。

以上の事を踏まえて以下にゴルフ肘の3つの改善方法について解説していく。

テニスバンドを装着して安静に保つ

もしゴルフのスイングで右肘の内側が痛くなり、かつ前述で解説した上腕骨内側上顆・円回内筋・深指屈筋・浅指屈筋群・長掌筋・橈側手根屈筋・尺側手根屈筋などの場所に痛みが出る様ならば、『テニスバンド』によって安静に保つことが大切である。

テニスバンド

このテニスバンドというサポーターは筋肉を押さえつけることによって、上腕骨内側上顆(右肘内側)周辺の筋肉の働きを抑制し肘の内側に加わる負担を軽減してくれる。

そうする事で上腕骨内側上顆(右肘内側)周辺の組織を安静にしてくれる働きがある。

テニスバンドで安静を

基本このテニスバンドは痛みが出てから使用した方が良い。

しっかり使用して安静に保てば、上腕骨内側上顆(右肘内側)周辺の痛みは2〜3週程度で落ち着いてくる。(ゴルフ肘の程度によって多少変わります。)

その間は、肘を動かす様な事を避ける代わりに、以下の様な体幹の可動域を改善していこう。

体幹・股関節の可動域を改善する方法

原因の項でお伝えした様に体幹の動きの改善は、手打ちを防ぎ、ゴルフのスイング時の右肘の痛みを発生しにくくする役割がある。

その為、右肘の内側に痛みが出てから、テニスバンドを装着して安静に保っている期間に体幹の動きを改善していこう。

以下に体幹の動きを改善していく方法を解説しているので是非参考にしていただきたい。

体幹の回旋可動域改善エクササイズ

方法

  1. ゴルフクラブを担ぐ。
  2. 顔は正面を向けたまま、身体を左右に捻る。
  3. 左右10回ずつ行おう。

体幹の回旋可動域改善エクササイズ

股関節の可動域改善エクササイズ

方法

  • 足を広げて地面に座る。
  • 膝を内側に入れる。
  • 左右交互に繰り返す。
  • 左右10回ずつ行おう。

股関節の可動域改善エクササイズ

股関節や体幹の回旋可動域が改善され、肘の痛みが緩和してきたら、次は右肘周囲のメンテナンスも必要である。

※肘周囲のメンテナンス方法は以前こちらの記事にて解説しているので是非ご参考までにご覧ください。

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クラブの握り方およびコッキングの方法を改善する

原因の項で解説した様にクラブの握り方やコッキングの方法によっても右肘の内側の負担が変わってくる。

つまり、

クラブを小指中心に握るだけで、前腕が回内する力が弱まり、肘の内側にかかる負担が減少する。

橈屈方向にコッキングを行い、体幹の回旋を使用して、テイクバックを行う。

体幹の回旋でゴルフのスイングを

この2点を意識するだけで、右肘の内側の負担は劇的に減少する。

この様なスイング動作の練習はあくまでも、右肘の内側の痛みがある程度軽減し、上記のエクササイズによって体幹の動きを改善した上で行なっていこう。

焦ってこの様な動作の練習を行ってしまうと帰って悪化してしまうケースがあるので要注意である。

※上記の体操をやっても改善しない方は是非一度当店にて施術を!

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※ゴルフのスイングで右肘内側の痛みの詳しい改善方法はこちらの記事にて解説しておりますので、もっと知りたい方は是非こちらの記事を御覧ください。

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ゴルフのスイングで右肘の内側部の痛みの原因と改善方法のまとめ

今回はゴルフのスイング時に多い、右肘の内側の痛みの原因と改善方法について解説した。

POINT

  • ゴルフのスイングで右肘の内側部の痛みの原因としては『右手の母指・示指・中指(親指・人差し指・中指)の3本の指で握り過ぎている。』『コッキングの方法が間違っており、インパクト時に右手の回内が入りやすくなっている。』『体幹の回旋や股関節の可動域が乏しい。』からだ。
  • ゴルフのスイングで右肘の内側部の痛みの改善方法は『テニスバンドで安静に保つ。』『安静期間は体幹の動きを改善する。』『痛みが軽減したらクラブの握り方やコッキングの方法の練習を行う。』事をする事である。

ゴルフは生涯スポーツだと言われている。

しかし、一方向への決まった動作の繰り返しを行うので、それに伴う怪我のリスクもついて回ってくる。

今回ご紹介したスイング時に生じる右肘の内側部の痛みもその1つである。

このゴルフ肘は初期にしっかり管理を行っていれば、比較的早く改善するのだが、多くの方が肘の痛みがを我慢してゴルフを行うせいで症状が悪化し、改善までに時間がかかってしまう。

そうならないように、右肘の内側に痛みが生じたら、初期からテニスバンドを使用してしっかり安静を保つようにしよう。

そして、ゴルフのスイングによって生じる負担を減らす為に、体幹の可動性やクラブの握り方、コッキングの方法などを見直していくべきである。

訂正:2019/10/07

長尾 龍男
この記事を書いた人 : 長尾 龍男

愛知県岡崎市在住。整体院柔YAWARAを設立した理学療法士。柔YAWARAにて関節のトラブル由来の肩こりや腰痛、膝の痛みのケアを提供しております。その傍、「理学療法士」として整形外科で培った知識を活かして、『障害の原因』や『予防方法』『身体のメンテナス・ケアのやり方』をこちらのメディアにてご紹介しております。僕の想いはただ一つ。【僕の技術によって皆様の「お身体」のトラブルが改善し、より良い状態になっていただく事。】 ※より詳しいプロフィールや僕の想いは運営者情報もご覧ください。

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